Galaxy Noteのアップデートが割といい具合だったので触れておく
ちょっと古い話しですが、4月8日から配信されている Galaxy Note(SC-05D)のアップデートがなかなか良い内容だったので触れておきます。
アップデート後のビルド番号は「IMM76D.OMMP2」。
公式発表によると、アップデート内容は以下のとおり。
- 画面ロック時のロック解除パターンが、まれに正しく表示されない場合がある件の改善
- GoogleマップTMアプリを利用している際に、矢印の向きが異なる場合がある件の改善
- 「Playブックス」アプリの追加
実機で確認した範囲では、これ以外にも安定性の改善が含まれているようです。
カスタムROMを純正ROMに戻してアプデを試してみた
最近は Xperia Z がメイン端末な管理人ですが、カスタムROMを突っ込んでいた SC-05D を unroot して今回のアップデートを当ててみました。
unroot の方法は別記事にまとめてありますので必要ならどうぞ。
また、カスタムROMから公式ROMへの環境移行(アプリ・データ)には次の方法を使いました。
- Androidのアプリとデータをバックアップする方法(「Carbon」編・root不要) | TeraDas-テラダス
- USBでadb接続できないからネットワーク越しにadb backupした話 | TeraDas-テラダス
泣けるほどひどかった以前のAndroid 4.0アプデ
Android 2.3 の頃はこれといった問題もなく、世間の評判も割と良かった Galaxy Note ですが、実は前回の Android 4.0 アプデがかなりの問題児だった。というのは知る人ぞ知る話。
正直もう、アアアッ。で有名なあのアイツも真っ青なほどの暴れん坊で、コンパスは狂うわフリーズはしまくるわ、と本当に大暴れなアップデートだったと記憶しています。が、今回のアップデートでは問題のほとんどが解決しており、やっとストレス少なく使えるようになったと思います。
アプデ後も変わらず Android 4.0.4 という事で、Android 4.2 系のカスタムROM「CyanogenMod 10.1」ほどヌルヌル動くわけではありませんが、まぁなんとか常用できるレベルになったと思います。
そうこう言ってる間にスペック的に時代遅れ感が…
Galaxy S シリーズとは違って Galaxy Note 系自体が傍流モデルのため、スペック面でのフォローが遅れがちですし、(Xi 対応も関係してか)国内版はヘボい SoC に載せかえられてしまい、WXGA 画面を駆動するのにもヒィヒィ言っている有様の国内版 Galaxy Note さん。
その上、日本版は国際版より遅れて発売されたという事で、時代遅れになるのが早い機種だったなぁ。というのがユーザーとしての率直な感想です。
スマホを買うならSoCには注意したほうが良い
そういう意味では、スマホやタブレットを長く使いたいなら、できるだけ本流に近く、SoCが高速で、無理に高解像度画面を載せていない機種を選ぶのが良いのかなぁ。というのを、今回の教訓として感じます。
最近は、傍流モデルや国内版発売までのタイムラグも徐々に短縮されつつあるようですが、やはり、今からどのくらい使うからこの機種が良い。というような嗅覚が備わっていた方がうまく世渡りできる気がします。いやー、Galaxy Note は衝動買いしちゃったんですよね。
そう考えるとですね。1GB RAM & Tegra 3 の Nexus 7 とかは、本当に今買うべきなの?なんてのは、結構悩ましいと思うんですよね。
また、買った端末のバージョンアップも悩ましい問題です。マイナーバージョンアップはまだイイのですが、Android 2.3 → 4.0 とか、4.x → 5.0 へのメジャーバージョンアップだと、ハード的に無理がないか、注意した方が良いと思います。
評判が悪い場合は、発売時の OS バージョンのまま使う事も考えた方が良いかもしれません。
何だかんだ言っても魅力ある端末だった
Android 4.0 対応の初版アプデがあれだけひどかったにも関わらず、これまで国内版 Galaxy Note の問題が炎上しなかった背景には、ひとえにこの端末の持つサイズや縦横比の心地よさや、ペンが使えるスマホ。など、他端末にない魅力があったからのような気がしてなりません。
今でこそ5.3インチ画面というと珍しい大きさではないですが、他端末より縦横比が幅広なため表示面積が広く、ゆったりと使えるし、なおかつポケットにもなんとか収まる。そんな捨てがたい魅力あるサイズの機種だったと個人的には振り返ります。
大きすぎて日本人には持ちづらいという話しもありましたが、海外ではファブレットという新しい市場を切り開いた名機として記憶される端末になる事は間違いありません。
現行機種である Galaxy Note II(SC-02E)は、800MHz 帯 Xi に対応していない点が残念ですが、端末自体は十分なパフォーマンスを持っており、また、Android 4.1 搭載で操作感も改善。実運用上のバッテリー持続時間の長さも特筆すべき機種です。
が、もうすぐ Galaxy S4 が出る。というタイミングで SC-02E を買うのか、という辺りは、先ほどの SoC の話しも関係してくるわけですが、悩ましいところと言えるでしょう。
Android には多様性があります。しかし、アプリ側が想定している端末速度。というモノもあるわけで、傍流系機種はそういう意味での短命さ。という受難をある程度受ける運命にあるのかもしれません。