国内版「新Nexus 7(2013)」が届いたので開封の儀とレビュー
8月28日に発売された国内版「新型 Nexus 7(2013)」を入手したので、簡単なレビューと開封の儀をお届けします。
今回購入したのは Wi-Fi 版の16GB。お値段は 27,800円でした。
Google Play や通販サイトでも売られていますが、今回は店頭で購入しました。
※2013/8/29 文章ブラッシュアップ開封の儀はとりあえず後回しにして、中身から確認していきましょう。
国内版パッケージを開けると、本体・ACアダプタ・USBケーブル・簡単な取説・PCリサイクルシールが入っていました。
このうち「PCリサイクルシール」は、不要になった際に無償回収してくれるシールです。「資源有効利用促進法」を意識してのサービスらしく、国内版が北米版より若干高い理由が分かった気がします。
ACアダプタとUSBケーブル。はこんな感じ。ACアダプタにはASUSのロゴが入っています。
国内版の AC アダプタの出力は 5.2V / 1.35A。あまり見ない出力タイプです。スマホ/iPhone 用よりは出力が高めで、タブレット用よりは低め。という感じ。
手元にあった汎用充電器でも充電できましたが、自己責任で、という形になります。
保証は本体・内蔵バッテリー・ACアダプタ・USBコード全てが対象で期間は12 ヶ月間。初期不良期間は14日です。旧モデルでは初期不良期間の項目は無かったような。
説明書その2。電源・ボリュームボタン・microUSB・NFC の場所の説明ですね。す。
重量は実測で 286g でした。カタログスペック上は290gですが、若干軽めでした。
厚さ比較。左が旧モデル「Nexus 7(2012)」です。
持った瞬間、「軽いし薄い!」と分かるレベル。電子書籍を読んでいると、Kindle Paperwhiteを思わせる感じすらあります。こちらの方が少し重いですが。
電源・音量ボタン・イヤホンジャックは右上角に配置されています。慣れれば割りと押しやすいボタンです。
裏面。前モデルとは質感が変わり、Nexus 10 のようなマット素材になりました。
背面カメラが搭載されました。右上のプツプツはスピーカー。今回からはステレオ音声に対応し、音質も改善されたように感じます。
microUSBコネクタ周辺。国内版は外装に技適マークが印刷されています。(北米版でも画面表示可能)
起動してみます。最初は英語表示なので…
日本語に変更してセットアップを開始。
まずは Wi-Fi アクセスポイントを設定。
この世代から 5GHz 帯 Wi-Fi に対応しています。最近は 2.4GHz 帯が逼迫しており、場所によっては使い物にならないことがあるので、地味ですが評価できる箇所です。
人によってはコレ目当てで旧モデルから買い換えるケースすらあるかもしれません。
Wi-Fi 認証情報を入力します。
キーボード配列は初期状態ではテンキーですが、「文字」キーを長押しするとQWERTYに変更する事もできます。
Google アカウント認証。2段階認証の場合は WEB 認証に飛ばされたりします。
認証が終わると、また「ようこそ」画面が。次に進みます。
いつも通り「タブレット所有者」を入力します。これは入力しなくてもOKです。
セットアップが完了しました。
初期インストールアプリは非常に少なく、シンプルで好感が持てます。
ブラウザでうちのサイトを表示。画面が細かいのでPCサイトでも難なく見られます。
所感
詳細なレビューはある程度使いこんでから別記事として公開予定ですが、ザッと触った印象だけ書いておくと、第一印象は、「いかにも Snapdragon S4 Pro を搭載した最近の Android 端末っぽい出来だなぁ」という感じ。
ド安定・鉄板 SoC として名を馳せる Snapdragon S4 Pro ですから、これは「褒め言葉」と取ってもらって構わないのですが、逆に意地悪な言い方をすれば「そこ止まり」。という言い方もできなくはありません。
とは言え、今、この価格で、「しばらくの間、他を圧倒できるようなパフォーマンス」が実現できる訳ではありませんし、Android タブレットも成熟しつつある商品ですから、「ド凄いじゃんコレ!」みたいな超弩級の感動を求める時期でもないのかもしれません。
細かい改善の積み重ねと、順当な性能を持ったタブレットであり、普通の使い方ならこれだけ動けば十二分に実用的。そんな印象を持たせてくれる、失敗したくない人のための手堅いタブレット。という印象です。
すでに Android をある程度使いこなしている方で、この世代のマシンを持っていない方なら「買い」だと思います。
感じ方は、普段使っている端末で変わりそう
今回の新Nexus 7を触って、「速さ」の面で感動を感じるかどうかは、普段、使っている端末でずいぶん変わってきそうです。
具体的には、2012年11月以降に発売されたいわゆる「フラッグシップ機」と呼ばれるスマホを普段から使っているなら、「速さ」はさほど感じないかもなー。という感じの速さです。
ただ、このクラスではモッサリ感や引っ掛かりを感じる事はほとんどありませんから、逆に言えば、それ以下のモデルや、特に前モデル「Nexus 7(2012)」を使っている人であれば、「買ってよかった」と素直に思える機種だと思います。
「画面の細かさ」も、普段使っている端末で印象はかなり変わる部分と思います。
Nexus 7(2012)と比べれば、マップや電子書籍、文字の閲覧などで格段の違いがありますが、普段使っている端末が Ratina 相当以上の解像度のスマホだと、パッと見の感動はさほど無いと思います。
しかし、このサイズでこの解像度で、しかもこれだけ動いてくれる。という本機の特性は、特に電子書籍・動画・WEB閲覧などの用途で「一度使ったら戻れない」、おかしな魔力を備えているのは確かです。
「パッと見の感動」はともかく、7インチという扱いやすいサイズでこの軽さ、現時点では必要十分な性能と、この液晶の品質・解像度で、しかもこの価格。極めつけが Nexus シリーズの安心感。ですから、その総合力と実用性は特筆すべきと思います。
また、細かい所では、スピーカーの音質改善や、地味ながら大きい5GHz帯Wi-Fi 対応、無接点充電(Qi)対応など見るべき点も多く、「この位は当たり前になってくれたらいいのに」という部分がやっと揃った良機種であり、「よく出来た2代目」といった印象です。
さらに詳細なレビューは、私以外の、できればあまり詳しく無い人に触らせてみてからまとめますが、恐らく、この端末の評価は、「最近の Android ならコレくらい動いて当たり前だよねー」と思っているかどうかでかなり変わりそうな気はします。
今現状、Android 機の「動き」にストレスを感じている人が触れば「ふーん。けっこうヤルじゃん」と思いそうですし、そうでない人なら、「最近の機種だしこのくらい普通だよね」で終わってしまう。そういう印象があります。
印象の話をするなら、使い込む人なのかどうかも割りと大事そうです。
最近の Android 機は相当色々な事ができますので、用途用途で「あー、このマシンのこういう所って、この用途だとこういう感じで動くんだー」的な新しい発見がありますので、いろんな用途に使いたい。という人なら、色々楽しめそうな気はします。
いずれにせよ、もう少し生活の中で使って、揉んでみてから、より詳細なレビューを改めて書かせていただきます。
別件ですが、LTEモデルを狙っている方は、対応周波数帯には注意した方がよいかもしれません。対応している周波数帯が少ないと、最近は外出先での使用感が結構変わりそうな気がしますので。
開封の儀
さて、箱を開けるだけの儀式「開封の儀」のコーナーです。
外箱はこんな感じ。
外箱の裏面。
外箱の側面。ASUS 製で Made in China との事。モデル名は「K008(NEXUS7 ASUS)」。Nexus 7(2012)と違って 5GHz 帯の無線LANにも対応。
問い合わせ窓口の電話番号が貼られています。故障の時などに使えそうです。
スルッと中身を取り出して…
内箱。
裏のテープを切って開けます。
でーんと本体とご対面。
ベロを持ち上げて本体を取り出し。という感じでした。
※この記事は、今後、追記・修正をする可能性があります。
※2013.8/29 文章ブラッシュアップ