リモートデスクトップ時にIME切り替えできない場合の対処(IME切替キーの変更)
2013年10月に久しぶりに更新された Mac 版マイクロソフト純正「リモートデスクトップ」クラアントアプリですが、なんと、キーボードの「英数」「かな」キーが効かない。という日本人にはガッカリな症状が手元の環境で確認できたので、「回避策」を考えてみました。
※ 2018年のアップデートでキーボードの「英数」「かな」キーでのIME切り替えができるようになりました。この記事の設定はもう必要ありません。
この「回避策」は、Android からのリモートデスクトップ接続時、日本語配列キーボードの一部キーが正しく動かない場合にも助かる方法です。
IME 切替を下段キーでできるようにもなる。という利点もあります。
最近は、日本語キーボードを使ったリモート接続時に、日本語入力に支障があるキーが動かないケースが散見されますので、ホスト側IMEに今回の設定を入れておくと色々捗るかと。
僕が Google IME 使いなので Google IME の設定だけ紹介しますが、その他の IME にも応用できるでしょう。
※2013/11/5 文章ブラッシュアップ
設定の概要
設定内容はカンタンで、Google IME に以下を追加するだけ。です。
- IME OFF →「Ctrl」+「M」
- IME ON →「Ctrl」+「,」 (「<」と刻印されたキー)
単純に見えますが、Ctrl キーを使ったショートカットがセットされているアプリは多いため、どのキーにアサインするかは実は悩みどころだったりします。
環境や使っているアプリ・ソフトによっては、各自、別のキーをアサインするのも良いかもしれません。
設定手順
Google IME のインジケータを右クリック →「プロパティ」
「キー設定」→「編集」
「エントリーを追加」
(※すでにカスタマイズしている人は、「エクスポート」でキー設定をバックアップしておくと良いかも)
以下を追加して「OK」。
- 入力文字なし:「Ctrl」+「m」 → IME を無効化
- 入力文字なし:「Ctrl」+「,」→ ひらがなに入力切替
- 直接入力:「Ctrl」+「,」→ ひらがなに入力切替
- 変換前入力中:「Ctrl」+「,」→ ひらがなに入力切替
最後に「OK」→「OK」で設定完了です。
この設定は、新しく起動したアプリケーションから有効になります。
リモートデスクトップは日本語キーボードサポート改善を
Mac 版の新リモートデスクトップアプリでは、「英数」「かな」キーが動かない以外にも、ひらがなの「ろ」のキー挙動が怪しい。という症状も確認しています。
日本語キーボードの「ろ」はアンダースコアにあたるため、これはプログラムを書く人には致命的と思います。
ただ、普通にローマ字入力で文章を書くには使用頻度の低いキーと思うので、一般の方なら今回の設定で十分実用になると思います。
それにしても、マイクロソフト純正アプリなのに日本語キーボード固有キーがサポートされていない。というのには、大変思うところがあります。
Windows 単体で使うという前提なら、日本語キーボードが将来絶滅する、とは考えにくいですが、日本語キーボードのスキャンコード周りって「レガシーの権化」みたいな仕様になってますから、新興系プラットフォームの海外開発者視点で見ると、そりゃ開発のモチベーションが湧かない部分だろうなぁ…と思うに、ふと、行く末が不安になってくるような気もしなくはありません。
それはさておき、しばらく放置プレイされていたマイクロソフト純正の Mac 版リモートデスクトップアプリですが、2013年10月の久しぶりの更新で(接続先がRDP 8.0 に対応していれば)動画や軽いゲームの動きも滑らかになり、また、Windows キー+矢印などのショートカットキーサポートも改善されました。
ホント。あとはこれで日本語キーボードサポートが改善されれば…という部分ではあるので、とてももったいなく感じます。