仮想通貨LitecoinをGPUマイニング(採掘)する方法
仮想通貨 Litecoin をGPUマイニング(採掘)する方法のメモを残しておきます。
ちなみに Litecoin とは、近頃、良い意味でも悪い意味でも話題になっている Bitcoin とよく似た仮想通貨で、Bitcoin 同様、難しい計算を解くことで採掘する事ができます。
果てなき採掘競争が続く Bitcoin ですが、それと比べれば、後述の技術的な理由により、幾分は牧歌的な採掘風景が楽しめる Litecoin の採掘の世界。
採算うんぬんは別に、遊びで掘ってみたい。という方や、技術的に興味がある人は試してみてもよいかもしれません。
ちなみに先の記事でも触れたとおり、なんと、今は仮想通貨間取引を行う取引所が存在してまして、Litecoin と Bitcoin は相互に売買できる。という話もあるようです。
前提条件
Litecoin Wallet で Litecoin を受け取れる状態になっていること。
これは、基本的には次から「Litecoin-Qt」をインストールして、「Receive」→「New Address」を作成すればOK。
採掘プールへの登録と設定
Litecoin を GPU マイニングするまでの流れはこんな感じ。
- Coinotron などの Litecoin(LTC)に対応した採掘プールにアカウントを作成。(ここでは例として Coinotron を使う)
- 採掘プールの Payout address(支払い先アドレス)に自分の Litecoin 支払先アドレス(Litecoin Wallet の Receive Address)と、Payout threshold(支払い閾値)を設定。
- 採掘プールに Worker を登録。(Worker 名とパスワードを設定)
- GUIMiner-scrypt や、cgminer などの採掘ソフトを PC にインストール。(ここでは GUIMiner-scrypt を使う)
- GUIMiner-scrypt を起動し、「File」→「New CG miner」を作成。
- 以下の設定。
Host:coinotron.com
Port: 3334
Username: 「手順3」の Worker 名
Password: 「手順3」の Worker パスワード
GPU Defaults: 自分の PC の GPU を選択。
設定は以上。
あとは、GUIMiner-scrypt から「Start」ボタンを押せば採掘が始まります。
多少時間はかかりますが、順調に行けば Coinotron の「My Account」に反映されるはずです。
採掘速度のチューニング
Thread concurrency、Worksize などの細かい設定は、このサイトから自分の GPU にあったものを持ってくる方法もあります。
また、先のサイトを見れば、どの GPU でどのくらいの採掘速度が出るのかが分かるので、採算性判断の目安にもなるかもしれません。
ちなみに、GUIMiner-scrypt に同梱の cgminer はかなり古いバージョンなので、GUIMiner-scrypt の cgminer ディレクトリ内のファイルを最新版に置き換えるという手もあります。
ただし、バイナリ配布されている最近のバージョン(cgminer-3.8.3)では、コンパイル時のオプションで(scrypt ベースの)Litecoin などの GPU マイニングサポートが無効になっているので、3.6.x 系以前を使ったほうが無難かも。(将来どうなるかは分かりませんが)
あとがき
Litecoin は、Bitcoin に比べて採掘の演算にメモリがより多く必要な scrypt ベースの仮想通貨。そのため、現状では専用 ASIC が開発されておらず、「今はまだ」Bitcoin ほどの過当採掘競争にはなっていないようです。
とはいえ、マイナーな仮想通貨ですので、今後その価値がどうなるかは分かりませんが。
ちなみにこの記事は、仮想通貨の採掘をオススメしたり、購入をオススメするものではありません。
採算性も含めて、投資判断は各自の責任でご判断いただけますようお願いいたします。
そうそう。GPUってけっこう電気代喰うんですよ?