タッチパッドがあまりにも使いにくかったのでSynaptics ClickPadの設定を見直したら幸せになった

 2024年8月8日

SSD化してゴミアプリを削除して環境整備して、ようやく自分の手足の一部になってきた愛機「LIFEBOOK SH90/M」ですが、トラックパッド…というか、これはクリックパッドと言った方が正確ですが、とにかく、こいつの反応が悪くて仕方なく。

タップをしてもクリック扱いにならなかったり、特に、二本指スクロールや、三本指でのブラウザバックの使い物にならなさはひどい有様で、本当に開発した人はこれで一日作業したことあるの?と、疑うレベル。

なんでこんななのか、を、よくよく調べてみると、クリックパッドのハードウェアの問題ではなく、「Synaptics ClickPad」の出荷時設定が僕に合っていなさそう。という事が分かったので、設定を見直してみました。

結果、クリックパッドの動きはかなり良くなり、よほど細かい作業でなければ外付けマウスなしでも実用的なレベルに。

どうやら最近は、この機種以外のクリックパッド搭載機でも似たケースが散見されるようなので、心当たりのある方は、参考にしてもよいかもしれません。

僕の機種では「Synaptics ClickPad」の設定は、「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」→「マウス」→「デバイス設定」の「設定」ボタンにありました。

SyanpticsClickPadSetting_4_sh

設定したこと一覧

SyanpticsClickPadSetting_5_sh

気に入らなくて変えた設定は以下のとおり。

<つまみズーム>

俗にいうピンチイン・ピンチアウト。二本指スクロール中に思わず拡大されること多すぎです。

初期値より遅めに設定。
SyanpticsClickPadSetting_2_sh

というか、もういっそのことオフにして、タッチパネル液晶でピンチイン・ピンチしたほうがいいような気がします。

<感度>

感度は最高設定(「軽く」)か、デフォルト(一段だけ「重く」)のどちらかで。

最高だと小さいボタンが押し難くなるような。でも、一段重くすると、ごくまれに、カーソルの動きに違和感がある。というか、思った通りに動かない事がある気がします。

<「SmartSense」の開始ゾーンを広く>

キーボード操作中、うっかり、クリックパッドを触ってしまっても、「決められた領域」以外は無視してくれる機能。

デフォルトの「決められた領域」は狭すぎで、触りたいのに無視されることがヒジョーに多いです。主にこいつが2本指スクロールを使いにくくしている主犯格。

SyanpticsClickPadSetting_3_sh

でも、この機能を切ってしまうと、キーボードの真下に配置されているトラックパッドを間違って触った時にイライラするので、有効にはしておきます。

ということで、以下のような設定にしました。
SyanpticsClickPadSetting_7_sh

タップは人差し指でするのが普通と思いますが、2本指、3本指操作は中指、薬指を添える形になるので、右利きの僕としては、パッドの右側領域は無視しないで欲しいところ。いや、厳密にこの設定のせいなのかどうか分かりませんが。でも、なんとなく、この設定を変えると、2本指スクロールの確実性が格段に増す気がします。

<「エッジスワイプを使用する」をオフに>

トラックパッドを右端から中央へスワイプするとチャームが表示されるアレ。

暴発が多いのでオフ。

Windows のチャームは、タッチパネル液晶のスワイプか、キーボードショートカット(Win + P とか Win + I とか)で出せばいいでしょう。

<その他>

好みの問題ですが、僕は加速度付きマウスカーソルが大嫌いなので、「Momentum(モーメンタム)」はオフに。

また、スクロールを確実に使うなら、「スクロール」→「垂直スクロールを有効にする」にチェックを入れてもいいかも。個人的にこの設定は要らない気がしますが。

<設定の反映>

最後に「適用」ボタンを押して設定を反映しましょう。

毎回ではありませんが、設定反映までに時間がかかることがありました。必要なら再起動してもよいかも。

なんとも厚化粧な機能で思うところ有り

MacBook Air や Pro 、VAIO Pro や Dynabook KIRA など、最近のノートPCのトラックパッドはかなり大きくなりましたが、この機種はそんな流行に乗りながらも、ユーザーによるバッテリ交換と薄さを同時に追求したためか、キーボード配置が手前気味で、トラックパッドとの間に十分な隙間が無いように感じます。

製品の市場性を考えれば、厚さ、という分かりやすいスペックを無視できなかった。という事情は分かりますが、そういった縛りなしに設計できれば、「SmartSense」みたいな良く分からない機能はそもそも不要なんじゃ。という気がして仕方なく、なんとも厚化粧で、いろいろ不幸だなぁ。とは、しみじみ思います。うーん。Windows だよ。

分解してハードウェアの実装を見ると、制約の中で頑張っている姿が垣間見え、その部分については感心するわけですが、せめて、ユーザーが直接触るキーボードやトラックパッド部分は、ユーザーが工夫しなくても「使いやすい!」と思える状態で出荷してほしいものだと思います。

だってハードウェア的な問題じゃないて、設定でこんなに良くなるんだもの。もったいないじゃない。

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