MPEG2-TS動画をスマホ・タブレット向けに変換するバッチ(ドラッグ&ドロップでOK)
Android/iPhone向け動画変換ソフトって割とあるんですが、MPEG2-TSはトランスポートストリームという事もあり、一筋縄ではいかなかったりします。
今回は、そんな MPEG2-TS動画をスマートフォン向け(H.264/XVID形式)に変換するバッチを紹介します。(コマンドライン起動可)
TvRockの録画終了後実行コマンドに仕込んでおけば、録画した番組が自動でAndroid/iPhone用に変換される。という素敵環境を作れます。
※2012/8/10 オススメ再生アプリなど、文章ブラッシュアップ
※2012/1/20 iPhoneでの再生について追記、他記事追加に合わせ内部リンク追加、記事ブラッシュアップ、タイトル変更(旧:MPEG2-TS動画をAndroid向けに変換するバッチ(ドラッグ&ドロップでOK))。新記事扱い。
必要なソフトの入手
- 「BonTsDemux v1.10+10k7+nogui+es+fix05 バグ修正」
→ Friio関係ファイル置場 で「up1091.zip」をダウンロード - FFmpeg 「ffmpeg_bin-XXXX-18607.zip」
→ お気に入りの動画を携帯で見よう で入手
※ 2012/1/20 現在のおすすめバージョンは rev.18607 。環境に合った最適化版をDL。あえて古いバージョンを使う。 - バッチファイル・プリセットファイル「bonts_ffmpeg_presetsandbatch_20111212.zip」
→ こちらよりDL
インストール方法
- up1019.zip を適当な場所に解凍
- FFmpeg の zip を解凍
→ 解凍した ffmpeg.exe を 1 のディレクトリに上書き - bonts_ffmpeg_presetsandbatch_20111212.zip を解凍
→ 解凍したファイル・ディレクトリを、1 のディレクトリに上書き
使い方
手順3で解凍したバッチに、MPEG2-TS動画ファイルをドラッグ&ドロップするだけ。
バッチファイルは以下の3つ。
- H264_Android_WVGA.bat
→ H.264 形式 / 800x450px で変換。 - H264_Android_VGA_PBoff.bat
→ H.264 形式 / 640x480px で変換。ピラーボックス解除
(4:3コンテンツを両端黒色で埋めて16:9にしている場合、中心の4:3部のみにする) - XVID_Android_WVGA.bat
→ XVID 形式 / 800x450px で変換。
※出力先は変換元動画と同一パス。
※バッチファイル名は「Android」だが、iPhoneでも再生可
※古いAndroid機でH.264動画の再生に支障がある場合はXVID形式を
オススメの再生アプリとWi-Fi越しでの再生
iPhone/iPad などのiOSデバイスの場合
変換後の動画は標準状態で再生できます。
WebAccess i などの AirPlay 対応NASクライアントアプリを使えば、LAN越しの再生も可能です。
Androidの場合
NAS・PC からの Wi-Fi 越し再生については以下の記事にまとめてあります。(8/11公開予定)
また以下のような、ちょっと変わった方法も使えます。
- NASの動画をお手軽にスマホから再生できるWebAccess A/i/iHD | TeraDas-テラダス
- PC・NASの動画をAndroidから「直接」再生する方法(要root) | TeraDas-テラダス
プレイヤーアプリは、操作性・対応フォーマットの広さから以下がオススメ。
- MX 動画プレーヤー - Google Play
→「設定」→「ナビゲーション」→「次へ/前へ移動ボタン」→「移動間隔(秒)」でシーク秒数カスタマイズ可 - MoboPlayer - Google Play
→「Setting」→「Seek Interval」→「Seek interval」でシーク秒数カスタマイズ可
ワイヤレスにするとお風呂でも便利
自他共に認める Bluetooth 好き、という事もあって、動画を見る時は、Bluetooth A2DP ヘッドセットを良く使っています。
それもあって変なものに手を出すんですが、面白いのは Bluetooth 対応の防水スピーカーですね。
スマホって見やすい角度に持ってくると、特に浴室では音が聞きづらいんですが、これならスピーカーの位置と画面とを別で調整できて捗ります。
Androidで再生可能なファイル形式について
Androidで再生できるメディアフォーマットの一覧は以下で公開されています。
それによれば H.264 は Baseline Profile まで対応のはずなんですが、手元の環境(Desire HD / CM7 / Android 2.3)では、もう少し features を有効にしても再生できたので、今回のバッチファイルではそれらも有効化しています。
※ このバッチファイル作成後、様々な機種に乗り換えましたが、どの端末でも再生できているのを見るに、この設定で問題ない気がします。
また、先の仕様書ではOgg Vorbis音声にも対応。との事だったので試しに「-acodec libvorbis」を指定した所、なんと Android + MoboPlayer でなら再生できてしまいました。
動画の音声が Vorbis だと PC 上の Windows Media Player はおろか VLC Player でも音声が確認できませんが、Androidでしか再生しないなら、最新版のFFMPEGを使える。という事で選択肢の一つになるかもしれません。
しかし、大人の事情によるlibfaac絡みの話しはなかなかに厄介です。
気にせず最新版のFFMPEGが使えるようになる日は来るのでしょうか。
これ以上の情報
当ブログの「地デジ」タグ過去記事をご覧ください。
また、古い情報は、随時、更新するかもしれませんので、あしからずご了承ください。
TSを一発でandroid再生可能に « TOM'S DINER デジタル部 says:
12年前
[...] 以前、PT1/2で録画したTSファイルをandroid再生可にする方法を見つけたが、改めて探したら、バッチファイルにまでまとめている人がいた。ドラッグアンドドロップでできるならお手軽だし、リンク先にも書いてあるように、自動処理に組み込める。 [...]