Android Wear「LG G Watch」が届いたのでレビュー、セットアップ、開封の儀
話題の Android Wear 搭載スマートウォッチ「LG G Watch(LG-W100)」が届いたのでまずはレビュー、そして最後に開封の儀~セットアップをお届けします。
今回の機種は、Android の子機として動くいわゆる「スマートウォッチ」と呼ばれるウェアラブルデバイスです。
Google のエコシステムに肩までどっぷり使っている人ならそれなりに使える…というか、スマホの通知に邪魔されずに生活するお手伝いをしてくれるデバイス。という印象です。
※2014/7/8 文章ブラッシュアップ、使用感追記
まずはザッと触った感じとレビューから。開封の儀とセットアップはいつもどおり最後にしましょう。
セットアップが完了したところです。Google アカウントに登録された予定がいきなり表示されました。
操作は上下左右のスワイプとタップで行います。使っていれば普通に慣れる感じ。
Gmail を受信するとスマートウォッチ側にも通知が表示されます。
あっ!Ingress のダメージレポートだ!といった重要メール(苦笑)も、腕時計型なので瞬時に気付けて大変お便利です。
上にスワイプするとメール本文を確認できます。
左にスワイプすると、このメールに対して「アーカイブ」「返信」「端末で開く」の3つのアクションを選べます。
「返信」はなんと音声入力。
「端末で開く」を選ぶと、本体の Android 側で Gmail アプリが自動起動→メール画面が開きます。スマートウォッチで見ていた続きの作業をスマホからできるイメージです。
ちなみにこの「端末で開く」は、様々なアプリで用意されており、それなりに便利に思います。
基本的にはスマートウォッチで扱い切れない処理の時だけスマホを使う。という使い方を想定しているように思います。
その他、「OK Google」と話しかけてから、「どこどこ~の行き方」としゃべると、自動で Google マップナビゲーションが起動したり、
スマホ側の Dropbox のファイル転送状況がスマートウォッチ側に表示されたり、
Google Now に登録した株価一覧をスマートウォッチから見れたり、
その他にも、Google Play Music アプリで再生中の曲名表示や、次の曲、前の曲、再生、一時停止の制御ができたり、YouTube アプリでは再生・一時停止を制御できます。
アプリ側が対応する必要はありますが、Google 製アプリ以外でも、例えばフィットネスアプリ「RunKeeper」のアクティビティ一時停止・開始など様々なアプリが対応しています。
Android Wear は Bluetooth 機器との併用も可能です。
実際に使ってみましたが、これは Bluetooth ヘッドホンで音楽を聞きながらランニングをする時とか、入浴中にお風呂スピーカーの音楽を制御する用途なんかでヒジョーにお便利なんじゃないかと。防水・防塵ですし。
フィットネス系アプリのアクティビティやヘッドホンの音楽をスマートウォッチで制御しながらランニング…なんて感じで使い倒せば、「ゲヘヘヘェ。重モバイラーもオシャレになったもんだぜー」とキモくも悦に入れそうです(白目)
ちなみに Chromecast で大画面テレビに映した YouTube 動画や Google Play Music の音楽をスマートウォッチから制御することもできる(!)ので、この辺は触っていて未来を感じる部分であります。(ただし YouTube は親機がスリープ状態だと動かないので、アプリ側のアップデートが待たれます)
地味で伝わりにくいかもですが、実用面で見ると、Android の通知バーに出てくる大して重要でもない情報をスマホを見ずに腕時計でペペッとさばける。というのは、一日に何度もスマホの画面を見るタイプの人には魅力かもしれません。
そういう意味では、「使い倒すデバイス」というよりも、「スマホ画面のチェックから解放してくれる生産性デバイス」と言った方が適切かもしれず。
そのせいで、買ったけど使いまくってる感じがしない。それどころか、なんかガジェット触らなくなった気がする→あんまりいいデバイスじゃない…みたいな変な評価を喰らわないか、少し心配になります。
また、Android の音声認識機能を常用している僕のようなタイプなら、「OK Google!」の音声コマンドをわざわざスマホを触らずに使える。というのも大きな魅力でしょう。
音声認識は検索だけではありません。メールの返信や Google ハングアウトの返信でも活躍してくれます。長文の入力には不安もあると思いますが、例えばメールを読んで、「了解」とかのカンタンなメッセージをスマホを触らずに返信できる。というのは、非常に便利と思う部分です。
そんな音声認識ですが弱点もあります。Android Wear の音声認識は個人識別の機能がありませんので、例えば複数の人の声が入るような場所では使いづらい。という欠点もあります。が、なんとなくガヤガヤとしているところで自分の声が浮かび上がりやすい所であれば、思った以上に認識する。というのが率直な感想です。
また、これは「LG G Watch」固有の話しかもしれませんが、バッテリは毎日充電する必要があるだろう。というのも注意点です。
具体的には、常時画面ON、画面の明るさ2、歩数10,700歩、音楽再生6時間、Googleナビ使用4時間、メール・ハングアウトなどの通知数十回~50回、音声入力10回程度という使い方で、バッテリーは朝8時100%→夕方6時47%。という感じの減り方でした。
かなりヘビーに使ってこのバッテリーの持ち。なので、普通の人が普通に使う場合は、一日使ってバッテリー残量40~50%。という所なのではないでしょうか。
バッテリー容量がこの1.6倍程度あれば、安心して2日使えそうな気がするので、今後の改善に期待したいところです。
Googleエコシステムを活用してる人なら買い?
総評としては、Gmail をアーカイブ機能も含めてちゃんと活用しており、Google カレンダーやGoogleマップのナビ機能、Google ハングアウト、Google Play Music、Google 音声認識、などの Google エコシステムをがっつり活用している人なら「使いがいのあるデバイス」と思います。
逆に、あまり Android や Google のクラウドサービスを使いこなしていない人が手にすると、何をどう使えば良いのか、何が良い所なのかも分からないままに質感ガーとか訳の分けらない部分で dis って終わり。になりがちにも思うので、もし、レビューを読まれるなら、普段から Android をちゃんと使いこなしている人が書いた記事を参考にされた方が良いんじゃないかなー。とも思ったりします。
開封の儀~セットアップ
6月26日早朝に Google Play から予約。7月4日にシンガポールから発送、7月7日に配達完了しました。
外箱
海外商品に良くある注意書きシール。
「シールが破損したり手を加えられている場合は、内容物を確認せずに受け取りサインをしないでください。」的な事が書かれていました。
箱の裏側。IP64 相当の防水・防塵と9軸センサーを搭載。バッテリは400mAh。親機となる Android は 4.3 以上が必須です。
箱を開けると本体が。輸送用保護フィルムが張られているので剥がして使います。
付属品は、ACアダプタ、クレードル、USBケーブル、説明書。
クレードルの端子は microUSB でした。
本体とクレードルの接点はボゴピン。
ACアダプタの出力は 5V/0.85A。
接続図はこんな感じ。
クレードルでの充電中はこんな感じのお姿に。クレードルと本体はマグネットでやさしく吸着します。
本体背面のリセットボタン以外に物理ボタンは一切ありません。タッチパネルとマイクの音声だけで操作します。
見た目はこんな感じ。ベルトはかなり安っぽい印象ですが交換可能とのこと。実用品と考えれば個人的には許容範囲です。
実際に着用するとこんな感じです。
横から見たところ。
背面。左側にボゴピンとリセットボタンが見えます。
クレードルに乗せると自動で電源が入ります。
最初は言語設定が必要です。
一番下までスワイプして日本語を選んでタップ。間違って別の言語を選んでしまった場合は、リセットボタンでリセットすれば言語を再設定できました。
ここで、Android に「Android Wear アプリ」をインストールします。
スマホ側のガイドにしたがってセットアップしていきます。
Android Wear でできる事の概要が案内されました。
「同意する」をタップし、Bluetooth をONにしてからウェアラブル端末を選択。
ペアリング中。
スマートウォッチ側のシステムアップデートもついでにしておきました。先のペアリングと合わせて少し時間がかかった印象です。