【レビュー】Inateck "Portable Bluetooth Speaker BP-1001" を使ってみました

PCアクセサリーメーカー『Inateck』社 様より、

Bluetoothポータブルスピーカー"BP-1001"

をレビュー用にご提供いただきましたので、使用レポートを。

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ご提供、感謝いたします。

同梱物は至ってシンプル

InateckBluetoothSpeeker2014_5_sh

 

内容物は、

  • 本体
  • ステレオミニジャックのケーブル
  • Micro-USB充電用ケーブル
  • 説明書二枚。

至ってシンプルです。

 

本体サイズはコンビニに売ってる「バクダンおにぎり」くらい。

最初に持った時の第一印象が「バクダンおにぎり」でした。バクおによりも少し厚みがあるけどバクおによりも軽い。

「ポータブル」だ、つってんのに自分の中では勝手に「電源つなげないとだめだよね〜」と思っていましたが、充電式なので常時電源をつなげる必要はありません

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何かに似てるな~、と思ったら、虚無僧のかぶりもの(天蓋)に似てるんですね。色が茶色だったらまさに虚無僧。

 

電源は本体裏面にトグルスイッチが有り、それをONにするとスマホなどBluetooth機器で認識できるようになります。

iOSからは表示された"Inateck BP1001"をタップするだけでペアリング出来ます。パスコード入力も無くてとても簡単。

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一度電源をOFFにしても、次回ONにした時にすぐに接続して、音声出力が本機に切り替わります。

 

さて音質は? その他の機能は?

普段の仕事部屋ではSonyの7000円くらいのステレオアクティブスピーカー(SRS-TD60)をiOSからのAirPlayで使っていますが、それと比べてしまうのはちょっと可哀想かなあ、と思ったのですが、どっこい、なかなかの音を出してくれます。

SRS-TD60の隣に並べて切り替えながら聞いてみると、さすがに低音・音の深みは削がれますが(モノラルスピーカーですし)、サイズがほぼ1/4でこの音質なら十分です。

SRS-TD60もポータブルスピーカーですが、電源が乾電池だったり、Bluetooth対応じゃなかったり、少々大きかったり、持ち歩くには少々難ありかなあ、という印象なので、その点本機は「ポータブル」の面目躍如といったところでしょう。

また、本体のボリュームをMAX、端末のボリュームも共にMAXにすると、けっこうな大音量になるので、小さいながらも、野外でも十分に使えそうです。これはのちほどフィールドテストをレポートしたいと思います。

なお、動画の視聴・ゲームなどのスピーカーにする場合は、0.5〜1秒ほどのタイムラグがあるので、あまりオススメできません。

 

マイクもついていて通話に使えるようなんですが・・・そちらはどうもうまくいきません。

MacBook Air とペアリングしてSkypeの通話テストをしてみたんですが、自分の声が途切れ途切れになってしまいます。

また、iPhoneから自分の電話番号にかけて留守電を録音してみる、ということもしましたが、一瞬自分の声らしいものが録音されてはいますが、すぐにノイズやら電子音やらに化けてしまいます。

BluetoothのHFP,HSPプロファイル辺りの相性が悪いんでしょうか。マイクは「おまけ」程度と思っておいたほうがいいでしょう。

とはいえ、本機を本気の通話で使う人はあまり居ないだろうなあ、と思う次第でして。スピーカーとしての機能には何ら問題はないので、やっぱり、「モバイルスピーカー」として使うのがよろしいと思います。

 

いざ、フィールドへ! その1 畑で使ってみる。

30m × 30mほどの我が家の畑で使ってみました。

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畑の真ん中辺りに設置してみました。

スピーカーのボリュームをMAX、端末のボリュームもMAXにすれば畑の隅から隅まで十分に音が届きます。双方MAXだとちょっと音が大きすぎるくらい。

さすがに農耕機械を使っているときはそちらの轟音にかき消されてしまいますが、そうでなければ十分です。

デイキャンプのキャンプサイトだとか、ビーチの一角だとかで使うには十分でしょう。あまり音量を大きくしすぎて周りに迷惑がかからぬようにしてください。

 

いざ、フィールドへ! その2 車載してみる。

私の車はホンダのフィット(10年前くらいのやつ)ですが、カーオーディオがモバイル機器に対応していないので、これまたソニーの「ドックスピーカー SRS-V500P」を使っています。下の写真の左側のボトル型のやつ。

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本機はボトル型ではないので、見ての通り、ボトルホルダーには座りが悪いです。

でも、下面にウレタンフォームの滑り止めが付いているので、ダッシュボードにもバッチリ置けました。

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ここに置くとフロントガラスに音が反射して、いい感じで音が広がります。ボリュームも前述のとおり問題なし。窓を開けて幹線道路を走っても、ロードノイズや他車の音に負けぬ音を出してくれます。

安定性はどうか? と、あえて激しいカーブの続く山道を走ってみましたが、特に問題ありません。

さすがにR10くらいのヘアピンカーブを40km/hくらいで突っ込むとズレましたが、ダッシュボードから転がり落ちることはありませんでした。ダッシュボード上の安定性も十分でしょう。

使う前はボリュームのコントローラが背面にあるので使いづらいのでは? と思っていましたが、本体自体が手に包み込める程度なので、ボリュームコントローラにも特に苦もなく手が届きます。というか、本体のボリュームをそれなりに設定しておけば、モバイル機器の方でボリュームコントロールできるので、運転中に本機に触ることはあまりないと思います。

最近の車は当然モバイル機器と接続できるものも多いと思いますが、そうでない車に乗ってる人は、カーオーディオとの接続にFMトランスミッターを使っている人も多いと思います。そういった人は、ちょっと見方を変えて、本機のような「外部スピーカー」を選択してみるのも良いと思います。

 

バッテリーの持ちは?

車載レビューでちょっと遠出をしまして、六時間くらい連続でそこそこの音量で車を走らせていましたが、電池が切れることはありませんでした。

その後、自宅でRadikoを本機で聞いていたのですが、一時間半程度経過したところでバッテリー残量警告音が鳴り始め、そのまま放置したところ、15分くらいで電源が切れました。

と、いうことで、バッテリー持続時間は実測で7.5時間。通常の音量で使っていれば、8時間は持つでしょう。

このサイズでこの電池の持ちであれば十分だと思います。

卓上で使うのならばパソコンから給電できますし、野外で使うにしてもモバイラーならモバイルバッテリーを持ってるでしょうし。もちろん、給電しながらのBluetooth使用も可能です。

 

まとめ

正直最初は失礼ながら、「安かろう、悪かろう」「小さかろう、あんまり良く無かろう」と思っていましたが、

「小さいからこそ、良い。」

スピーカーとしての基本性能は満たしているので、「小ささ=ポータビリティ」がアドバンテージとなります。

今回のレビューで色々な場面で使っていると、この「小ささ」が活きる場面が多々ありました。

「ちょっといつもの場所から離れて音楽を嗜む」時には、ちょっと手にたずさえて持ち出すにはちょうどいい機器です。

 

あまり音質に拘ることはなく、手軽に持ち出せてBluetoothで電源いらず、お値段も手頃で、となれば、本機は十分に選択肢にいれても良いと思います。

 

うちの犬に聞かせたところ、ビクターのロゴのようになりました。

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