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「Kindle Voyage」レビュー、これは最高のKindleだ

 2024年8月9日

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最上級モデルとなる Amazon の電子書籍リーダー「Kindle Voyage」をある程度使ってみたので、レビューをまとめておきます。

Kindle Voyageの特徴

「Kindle Voyage」の主な特徴はだいたいパッケージ裏に書かれているとおりです。4GBメモリ、高解像度電子ペーパー、ページめくりボタン、自動調整フロントライト。といったところ。
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一般的なタブレットと違い、週間単位でバッテリがもつ。という Kindle の特徴も備えます。

今回は Wi-Fi モデルを選択しましたが、無料の3Gが使えるモデルも選択可能です。

Kindle Voyage が他の Kindle と違う点をまとめるとこんな感じ。

  • ディスプレイに300ppiの高解像度e-inkを採用
  • 電源ボタンが背面に配置された
  • 周囲の明るさに合わせて自動調光されるフロントライト
  • 小型化・最薄・最軽量180g
  • ページめくりボタンの搭載

新機能の一部には若干荒削りな感も残りますが、全体として、Amazon の言う「至福の読書体験を追求」というのはあながちウソではないと思います。

スペックだけでなく、使用感としても「一度触ったらもう下位モデルには戻れない」、魅惑の最上級モデルに仕上がっていると言えるでしょう。

外観チェック

外観はこんな感じ。Paperwhite や無印 Kindle と違って枠と画面が一枚になっています。
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裏面。電源ボタンが右手裏側に配置されています。なかなか使いやすい場所です。
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裏面上部は一部だけテカリのある素材になっています。
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ページめくりボタンはこんな感じ。
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ページめくりボタンを写真で見るとこんな感じ。感圧式です。触っただけでは誤反応しません。ボタンを押し込むと本体がバイブしてページがめくれます。
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充電器は別売、保証は1年

同梱物はシンプル。充電・通信用 microUSB ケーブルと取説など。
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充電器は別売りですが、スマホ用充電器も流用できます。(自己責任)

保証期間は1年間。
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軽く、薄く、小さくなったKindle Voyage

大きさ比較。左から Paperwhite、Kindle Voyage、無印Kindle(2014)。画面サイズはそのままに本体は一回り小さくなりました。
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Kindle Voyage の重さは実測179g。カタログスペックの180gとほぼ同じ。KindleVoyage2014Review_14_sh

Paperwhite や無印Kindle もタブレットよりは軽いですが、それでも2~3時間くらい使っていると微妙に手が疲れてくるので、この軽さは Kindle 使いには有り難いところです。(下写真は Paperwhite の重量)
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厚さの比較。左から Paperwhite、Kindle Voyage、無印Kindle(2014)。もともと薄い Kindle ですが、Voyage は手に持った時にもう一段薄く感じます。
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この薄さ、軽さ、高解像度。の3点が個人的には下位モデルにはもう戻れないなー。と思えるポイントです。

使用感チェック

ページめくりは物理ボタンだけでなく、従来通りの EasyReach タップゾーンも使えます。
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さすがに第7世代 Kindle というだけあって、タッチパネルの反応・感度は旧世代より改善されています。

そのせいもあって、Kindle 慣れしてる人だと、ページめくりボタンより画面のタップ・スワイプでページをめくりたくなるかもしれません。

じゃあ、ページめくりボタンには意味がないのか、というとそんなことは無く、感圧式ボタンの加減に慣れはいるものの、使い込めばちゃんとボタンをメインで使いたくなる風には出来ています。

この辺は読書時の姿勢でも変わるところで、ちゃんと椅子に座って読むときはボタン、寝転がって読む時はタップ・スワイプ。という風に使い分けたくなりそうです。

ちなみに高解像度だからと言って低解像度版の Kindle より遅い。ということはありません。

明るさ自動調整は準学習型?

Kindle Voyage から搭載された「明るさの自動調整」ですが、これが面白くて、準学習型とも言える機能になっています。KindleVoyage2014Review_29_sh

具体的には「明るさを自動調整」がONの状態で、明るい時~暗い時にそれぞれどの明るさをユーザーが選択したか、を記憶して、外の明るさに応じてフロントライトの明るさを自動調整してくれます。

ただし、Kindle Voyage では「暗くなるほどフロントライトを自動で明るくはできない」という制約があり、せっかくの反射型 e-ink を活かせない点は若干残念です。

言い方を変えれば、これは「フロントライトの明るさ自動調整範囲を狭く制限する機能」でしかないわけですが、それでも従来よりは多少、手動で明るさ調整をする機会は減るかなー、とは思えます。

スマホと違って画面が明るすぎると目が疲れる。という用途のデバイスでもありますしね。

この「学習型の明るさ自動調整」ってのは個人的には興味深い機能と思ってまして、スマホなどにも採用したら面白そうだな。とは感じました。

ちなみにバックライトのムラはほとんど感じません。この部分については着実な改善を感じる部分です。

Kindle voyage の特徴である画質の高さについては、別記事にまとめましたので、そちらもご覧ください。

この画質の違いを一度体験すると、特に漫画を Kindle で読む人は下位モデルにはちょっと戻れない気がします。

2014年モデルからは、広告が表示される代わりに2,000円安価な「キャンペーン情報付きKindle」が用意されています。

実際に表示される広告や使用感については次の記事をどうぞ。

まとめ

「Kindle Voyage」は、いくつかの挑戦的な仕様を新規に取り入れ、その一部では若干荒削りな部分はあるものの、全体としては後戻りできない確かな改善を実感できる機種です。お金に余裕があるなら現状で購入できる最高の Kindle。ということでオススメできる機種と思います。

どの Kindle を買うか、は迷いどころと思いますが、特に、漫画を読む人、フロントライトが必要な人は、最低でも Paperwhite 以上を選んだほうが幸せなのではないか。というのが、3機種とも持っている僕の所感です。

なお、一番下位の無印 Kindle は、解像度が他の2機種よりさらに低く、かつ、フロントライトが無いので、寝室で電気を消して読みたい。という人にはオススメできません。

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