早くも「カレログ」がサービスの根本的見直しを発表
彼氏の通話・位置情報追跡を目的に作られた、話題の問題アプリ「カレログ」。
彼氏の同意なくインストールされた場合のスパイ性などからネットでも物議を醸している「カレログ」ですが、早くも、開発元から、サービスの根本的見直しが発表されました。
カレログ(※2011/09/01現在、トップページにお詫び文が掲載。)
http://karelog.jp/
今回発表されたお詫び文から、改善・改修予定のみを要約します。
- 端末所持者本人との合意を得た、という確認をどう取れるか、早急に検討、対応する。
- サイト内の「隠避しての利用」を誤解される可能性がある表現は訂正する。
- アイコン画像、アプリ名を、「カレログ」が使われていると分かりやすいものに変更する。
- GPS機能が使われていることの視覚的なアナウンスを行う。
- 端末利用者本人のメールアドレスも登録時に必要とするなどし、同意の確認を連絡する。
- その他、端末所持者との利用同意が得られている事への確認が取れる機能等を順次追加する。
以下、サイトのお詫び文を引用させて頂きます。
「カレログ」からのお詫び
いつも「カレログ」をご覧いただきましてありがとうございます。
この度、さまざまなWebサイトで弊社サービスをご紹介いただきまして、誠にありがとうございます。
しかしながら、同時に厳しいご意見もいただきまして、現在、サービスの根本的な見直しを行っております。
特に、端末所持者本人との同意の上で利用できるサービスである旨を再三にわたって確認するような登録システムの採用、並びに規約を違反した不正使用があった場合の強制退会措置などプライバシーの保護におきましては、配慮をしてきたところではありますが、「本人との合意を得たという担保が不十分である」という多くのご意見を賜りました。
人権についての配慮をされておられる団体様をはじめとして、もっとアプリ使用の同意を確認するための措置を講じるべきだ、というご意見です。
この点におきましては技術的に、またサービスとしてどういう対応が可能か、早急に検討、対応する所存です。
また、一部からは「男性差別を助長する」「男には何をしても良いのか」というご意見も賜りました。アプリ名「カレログ」からのイメージもあると思いますが、私どもにはそのような偏った思想はございません。
- 「お互いにアプリを入れあえると便利」
- 「緊急時の所在確認ができるようになって欲しい」
- 「子供の保護に使えないか」
- 「介護の一助になる機能にはならないか」
等の、ありがたい建設的なご意見もいただきました。
また、多くのメディア様にもお問い合わせいただき、こうした私どもの取り組みを理解して頂けるメディア様には取材に応じさせていただいております。
現在、段階的なバージョンアップにて、これら皆様の声に応えていく所存です。
サイトの一部表記におきまして「隠蔽しての利用」の誤解をされる可能性がある表現がありましたこと、お詫びいたします。
こうした文言にも、一つ一つ配慮を行い、順次訂正してゆく所存です。いずれ配慮に欠けていたこと、改めてお詫びいたします。
まことに申し訳ございませんでした。近日中にアプリの修正、または、サービスの根本的見直しを含め検討する所存です。
直近のアプリ&サービス修正について
- アイコン画像、並びにアプリ名を本サービスが使われているものと、さらにわかりやすいものに変更する。
- GPS機能が使われていることの視覚的なアナウンスを行う。
- 端末利用者のメールアドレスも登録時に必要とするなどし、同意の確認を連絡する。
その他、端末所持者本人との利用同意が得られていることへの確認がとれる機能等を順次追加する予定です。
(カレログ事務局より)
との事。
既に、無断インストール対策としてカレログ検出ソフト「カレログチェッカー」が公開されていたり、また、位置情報詐称ツールなどの利用が提案されてはいるので、必要に応じてそのあたりを検討する事になるかと思います。
ただ、昨今蔓延している幼稚な男性差別を助長するようなサービスコンセプトそのものについては、見直しの意図が一切感じられないお詫び文であるため、同意問題対策が施されたとしても、依然として、男性陣は思うところが多いサービスなのではないでしょうか。