VAIO Phoneの仕様・価格が明らかに。一括51,000円、通信費込みで月額2,980円から
日本通信株式会社は、VAIO株式会社がデザインを監修したとする5インチサイズのエントリークラスのスマートフォン「VAIO Phone VA-10J」と、同機で使える専用通信プランを正式発表しました。
本体購入は一括払いと24回払いとが選択可能。
24回払い時は、音声通話と月間1GBのLTE高速データ通信が使える「VAIO Phone ライトプラン」とのセットで月額2,980円。音声通話とLTE通信使い放題の「VAIO Phone 高速定額プラン」とセットで月額3,980円となります。
一括購入時は、VAIO Phone 専用の音声SIM申込パッケージとのセットで51,000円。本体単体価格は48,000円相当と思われますが、単体販売の予定は今のところないようです。
主な仕様は以下のとおり。
OS | Android 5.0.2(Lollipop)32bit |
CPU | クアッドコア 1.2GHz |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
microSD | 最大64GB |
ディスプレイ | 約5インチ / 720×1280ピクセル |
カメラ | 背面13メガピクセル 前面5メガピクセル |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n準拠 |
3G | 対応バンド 1/19 |
LTE | 対応バンド 1/3/19 |
その他 | aGPS 加速度センサー 近接センサー Bluetooth 4.0 microUSB 2.0 3.5mmオーディオジャック microSIMカードスロット NFC非搭載 VoLTE非対応 |
防水・防塵 | 非対応 |
バッテリー | 2,500mAh |
重量 | 約130グラム |
サイズ | 約71.3×141.5×7.95mm |
日本通信はドコモのMVNO事業者ですが、VAIO Phone はドコモの周波数の一部にしか対応しない点や、VoLTE非対応である点、また、VAIO Phone 専用通信プランのSIMは、他機種で利用できないようIMEIロックが掛かっているとみられる点、など注意がいくつかあります。
加えて、VAIO Phone は実質的にパナソニックのグローバル向け端末 ELUGA U2 と同等機種と見られており、254ドルという海外での価格と国内販売価格51,000円との価格差に、疑問の声が挙がっています。
また、VAIOデザインとの触れ込みであるにも関わらず、ベースデザインが同じである点についても、否定的な意見が多い状況です。
VAIO は、国内消費者の一部から支持を集めているPCブランドでしたが、PC事業でのシェアが思うように獲得できず、1,000名以上いたソニーのPC事業から、200名強の VAIO 株式会社としてスピンアウトした経緯があります。
思い入れのあるユーザーを多く擁するブランドではありますが、それだけに、過剰な消費者の期待を背負いがちではあり、そこと、現在の陣容でできる事とのギャップを今後、どう埋めていくのか、また、決算の数字をどう作っていくのか、経営的な模索が続きそうです。
※価格はすべて税別。
ソース: