【スプラトゥーン】フェスでのマッチング問題と多数派だった僕の高モチベーションの理由
6月13日から14日にかけて開催された「スプラトゥーン」の初フェスで、チーム参加者の偏りにより「ごはんチーム」側のマッチング成立に時間がかかった問題について、当日の参加者としての思いを少し書かせていただきます。
具体的には、「絶対に負けられないんじゃーっ!!!!」とリアルで絶叫しつつ Wii U ゲームパッドをブンブン振り回し、試合後はゲームパッドを机に叩きつけるなどのラフプレイをしていた「ごはんチーム」の僕。その高モチベーションの理由。という部分になるかと思います。
今回のフェスの概要
本題に入る前に、話の前提となる今回のフェスの主要素、についてざっと箇条書きしておきましょう。
- フェスのお題目は「朝食はごはん派 or パン派」。2チームどちらに参加するかを事前投票。選んだチームは後から変えられない
- フェス終了後、自分のフェス限定称号(実績)に応じて貰えるレアアイテム数が増える
- 称号ランクを上げるには、4対4の対戦でポイントを稼ぐ必要がある
- 対戦で獲得できるポイントは、ある一定以上塗れる前提なら敗北時2ポイント、勝利時5ポイント。(※確か、塗り400pt以上)
- 個人の称号とは別にチーム全体の勝敗も決定。スコアリング方式は「フェス期間全体を通してのチーム勝率×2+チーム得票率」
- フェス期間中を通しての総合スコアで自チームが勝てば、貰えるレアアイテム数がチーム全員2倍になる
- 今回は「ごはん派」が多数派だった
勝率さえ逆ならパン派の勝利もあった
結果から言うと、今回のフェスは 168 対 132 で「朝食はごはん派」が勝利しました。
チームスコアの算出式は先に書いたとおり、「チーム勝率×2+チーム得票率」で、各チームの得票率と勝率は次の通りでした。
- 得票率:ごはん=58%、パン=43%
- 勝率:ごはん=55%、パン=45%
ここから言えることは、今回、パン派とごはん派の勝率が逆でさえあれば、得票率で大幅に負けていたパン派の勝利もあり得た、という事実です。
ここだけ見れば、フェスの勝利条件自体に破綻はなかった。と言って差し支えはないでしょう。
ただ、Miiverse への投稿数や盛り上がりの様子から、事前にパン派が少数派であろう事は予測されており、次回以降、得票率の高そうなチームにユーザーが偏る悪循環に陥ると、後述するマッチング問題が更に悪化する恐れはあると思います。
ということで、今回の本題である、そのマッチング問題に入りましょう。
「1試合の重み」が違いすぎる。絶対に負けられない多数派「ごはんチーム」の動機
今回、多数派だった「ごはんチーム」 として参加していた僕は、傍から見ていて「ちょっとどうかなー」と思えるくらいには猛々しいプレイをしていたようです。
戦況を打破するために切り込み隊長を買って出て、普段なら特攻しないような場面でもセオリーをぶち破って迷わず特攻。アドレナリン大放出で「絶対に負けられないんじゃーっ!!!!」とリアルで雄叫びをあげながら突っ込んでいき、集中力だけでガンガンキルを取っていく。
そして、至る所でゲームパッドのジャイロとRスティックをブンブン振り回しながら塗りまくり、最後はゼェハァ言いながら Wii U ゲームパッドを机に叩きつける、そんな荒々しいプレイを繰り返していました。
その時の「チョーシ」メーターは上の写真のとおり、ゆうに振り切れて2周目に迫らんとする勢い。自分でも、たかがゲームにこんなにも集中できるものか、と感心するほどで、チームをガンガン引っ張っていた事を思い出します。
どうして、僕のモチベーションがここまで上がってしまったのか。
その原因は、兎にも角にも全て、「マッチングに異常に時間がかかる」点にありました。
称号ランクを上げるには、限られたイベント時間内に効率良く勝利ポイントを稼ぐ必要がありますが、ごはんチームの人が多いせいで対戦相手のパンチームが不足。引っ張りだこになり、結果、「ごはんチームだけマッチングに時間がかかる。マッチングが失敗する」→「ごはんチームは単位時間あたりプレイ可能な対戦数が少ない」→「1試合毎に絶対に負けられない!」という動機が出来上がってしまったのです。
チーム勝率差の原因の全てがこれだった、とまでは言いませんが、少なくとも、僕の蒸気機関車のような高モチベーションの理由は間違いなくコレでした。
時間に追われてプレイしていたせい、という背景はあるものの、このモチベの差は仕方がなかった気がするんですよね。
時間までは計ってないですが、具体的に「ごはんチーム」はマッチングに4分近くかかるのは当たり前。ヘタするとそれが3回連続失敗することもあり、トータルでは10分に1試合できたかどうかも怪しい感じでした。
一方のパンチームのマッチングはスムーズで、見ていた範囲では大抵30秒もあればマッチングできていた感(障害収束後)があり、ごはんチームとの対戦可能数の差は歴然としたものでした。
試合可能数では少数派のパンチームが圧倒的に有利だったわけですが、勝利条件にチーム得票率が含まれていた事と、勝利チームに配布されたスーパーサザエ数が2倍という設定、そして、称号によるスーパーサザエ配布数増加のバランスが悪かった事で、試合可能数の有利さがあまり生きなかった、という点は間違いなくあると思います。
少数派チームのモチベを高めるリワードとか情報があっても良かったんじゃ?感
という事で、少数派チームのモチベーションを高める要因って何か用意されてたっけか?という部分が、今回のフェスへの問題提起であり、今後の課題なんじゃないかなー。と。
ある程度のチーム間人数差についてはマッチングの時間差で吸収する。というのがスプラトゥーンの基本的な設計だとは思うのですが、それがユーザーにどういう動機を作るのか、という部分の捉え方の甘さはある気がして気がして。
ゲーム自体は各所で絶賛されているとおり素晴らしく、フェス中もその部分は「いつも通り」変わらなかったわけですが、限定イベントに関する運営側の不慣れについては、今後の進化を期待しても…いいですよね?
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