ワイヤレス充電「Qi」がバージョン1.2で高速充電対応。出力3倍の15Wに
ワイヤレスパワーコンソーシアムは、モバイル機器などで普及しているワイヤレス充電規格「Qi」の最新規格となる Version 1.2 を発表しました。
新規格では、最大送出電力が従来の5Wから15Wへと大幅にアップ。これにより、スマートフォンなどの充電時間が大幅に短縮できるとしています。
このほか Version 1.2 ではユーザーの使い勝手改善につながるアップデートや、より多様な機器を Qi 充電に対応させるための改良が含まれるとのこと。
Qi は電磁誘導方式をベースにしたワイヤレス充電規格のため、原理的に送電ロスが発生する、という弱点があり、特に、従来の5W版 Qi では、現状のスマートフォンのバッテリ大容量化についていけない。という問題を抱えていました。
特に、新しい有線充電規格である Qualcomm Quick Charge 2.0(急速充電2)などと比べると、すでに Qi との充電速度差は数倍程度にまで広がってしまっており、実用面からも Qi の出力アップが望まれる状況でした。
無線充電の利便性はそのままに充電速度が改善されれば、再び Qi がユーザーから見直される機会になるかもしれません。
なお、Qi による充電が可能な機器には moto 360 や LED ライトなど、現状でもスマートフォン以外の機器も存在しています。
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