Friio のおかげで地デジがやっと使いものになるように
PC でテレビを見る層にとっては、地デジ時代になってからというもの、アナログ時代にできた事がほとんど出来ないようになってしまい、やきもきする事が大変多かったのですが、Friio のおかげで、やっと、不便をあまり感じずに地デジを活用できるようになってきました。
特に、Friio 自体の機能は大したことはないのですが、有志が開発している周辺ソフトの機能・品質が大変優れており、設定に労をいとわない人にとっては、かなり自由度の高い使い方が可能です。
というわけで、すでにお使いの方には常識かと思いますが、いろんなソフトとの組み合わせや応用により、実際にこんな使い方ができる。という例を紹介します。
- リモートからWEB番組表で Friio の録画予約が可能 (TvRock との連携時)
・番組表の使い勝手はとてもよい。
・スマートフォンなどで、外出先からも録画予約可能 - キーワード検索録画が可能 (TvRock との連携時)
・毎週見たい番組もタイトルを入れるだけで自動録画。開始時間がずれる日もOK - 野球の延長などで開始時間がずれても追従して録画 (TvRock との連携時)
- TvRock の録画後コマンド実行機能により、自動でモバイル形式への変換も可能
(BonTsDemux_mod_10k3 との連携時) - Windows Mobile 向けに自動変換した動画を、母艦の Windows Media Player 11 で同期設定したフォルダに自動保存する事で、USBクレードル接続時に、Windows Mobile へ自動で同期できる (USB クレードルでの充電時に、自動で同期できます)
- 高圧縮な H.264 や、VP6 などに変換し、DVDなどの小容量メディアへ保存可能 (FFMPEG 等との連携時)
- friio で録画したファイル ( MPEG2-TS形式 ) を東芝液晶テレビ REGZA から直接再生可能
REGZA は、ネットワーク上の共有フォルダ内の MPEG2-TS ファイルを直接再生できます
REGZA の MPEG2 ブロックノイズ低減フィルタや、インターレース解除のロジックはすばらしく、また、発色もよいため、PCより相当な高画質を堪能できます
自宅は REGZA の Z2000 ですが、とても PC で録画したとは思えない画質で楽しめます
たとえば私の場合、録画後のファイルをMPEG4形式に自動変換させて、emonster (S11HT) 上のmicroSDカードに自動同期させ、emonster 上の動画再生ソフト「TCPMP」で再生しています。
その際に利用しているコマンドを以下に記します。
以下は、Friio の録画ファイルを TCPMP 向けのMPEG4形式に変換する、TvRock 用実行コマンド
TN:C:\usr\apps\friio\TsSplitter\TsSplitter.exe -EIT -ECM -EMM -1SEG -B252 -WAIT2 "%1" |
PCでの再生には VLC media player を使用しているのですが、稀に音が鳴らない番組があるため、TsSplitter を通しています。これにより、こういったケースが激減しました。
※音が鳴らない場合、GOM PLAYER で再生すると問題ないケースが多いです。(ただし、個人的にはインタレース解除処理が不満なためあまり使っていません。)
※REGZA で LAN HDD として再生して音が出なかった事は、今のところありません。ようは、Friio の問題というよりは、再生プレイヤー側の問題と考えてよいでしょう。
以下は、BonTsDemux_mod_10k3 向けの cap_sts_sea.ini 定義
(emonster + TCPMP 向け設定)
XVID_QVGA =-f mp4 -vcodec libxvid -b 512000 -aspect 16:9 -vtag mp4v -qscale 4 -acodec libmp3lame -ar 24000 -ab 64000 -s 320x180 -y |
手元にないのでわかりませんが、Touch Diamond (S21HT) では、解像度を 640x360 にして、処理が追いつかないようなら、-qscale の数字を少し大きくしてみるとよいかもしれません。
また、BonTsDemux_mod_10k3 の ffmpeg は、以下のサイトの最新版 (rev.15762 2008/11/07現在) に差し替えています。
Friio 関係のツール(含む BonTsDemux_mod_10k3)は、以下から入手可能です。
BonTsDemux_mod_10k3 を通さずに直接 ffmpeg で扱おうとすると、番組や電波状況によりいろいろとエラーが発生します。
MPEG-TS は放送用の形式のため、扱いの仕方に慣れていない場合は、まとめサイトを参照ください。
B-CASについて。
著作権保護の名のもとに、視聴者に不便を強制しているだけの B-CAS の存在意義には疑問を投げかけざるを得ません。
これだけのツールが整っていれば、地上波の番組はみんな録画して見よう。と思うはずで、そもそも、ネットからダウンロードしよう、などという需要は、かなり少なくなると思われます。
また、モバイル連携に関しても、技術的に非現実的な制約を強制している点で問題です。
モバイル機器上で再生可能な動画形式は、放送業界の思うようには統一されておらず、その機器ごとのハードウェア的な制約を考慮した形式に変換してやる必要がある状態で、それをメーカのソフトや機器で、これまでの分も、これからの分もフォローできるとは思えません。
無料放送に関しては、ある程度の利用範囲は許容されているべきと思います。そうでなかったため、わたくし自身、この仕組みを構築するまでは、ほとんどテレビは見なくなってしまっていた。という事はお伝えしておきます。
時間の無い人にとって、今のテレビは密度が低すぎるのです。
その上不便。という事であれば、これはもう、視聴者離れは必然というよりほかありません。
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admin says:
14年前
以前、z1000も使っていたのですが、ファイル形式は変わらなかったと思いますよ。拡張子 .tsなら行けていたと思います。
Toshi says:
14年前
興味深く読ませて頂きました。当方、REGZAのz1000でチャレンジしているのですが、再生できません。Z2000以降のものと、再生可能なファイルが異なるのではないかと思うのですが、もしご存じでしたら、お知恵をお借りできませんでしょうか?