対策は?住信SBI、他行振込やATM手数料の無料基準を大幅変更へ
ネット専業銀行「住信SBIネット銀行」は2016年より、ATM利用や他行振込手数料の無料回数を大幅に変更する予定です。
新しく導入される「スマートプログラム(仮称)」では、同行との取引状況に応じて手数料の優遇内容が変化するランク制度が新設されます。(ランク制度は2016年2月開始予定)
取引状況により手数料の無料回数が大きく変わる
新制度では、住信SBIネット銀行との取引状況に応じて、ユーザーが1~4までのランクに分類され、各種手数料の優遇回数が変わるようになります。
ランク4 | ランク3 | ランク2 | ランク1 | ||
ATMご利用手数料無料回数 | お預入れ | 無制限 | |||
お引出し | 月15回 | 月7回 | 月5回 | 月2回 | |
同行間の振込手数料無料回数 | 無制限 | ||||
他行への振込手数料無料回数 | 月15回 | 月7回 | 月3回 | 月1回 | |
ボーナスポイント | 毎月50p付与 | - | - | - |
また、この他、改定前は回数に関係なく0円で利用できたイオン銀行・セブン銀行・ビューアルッテのATMが、改定後はATMの種類に関係なく、先の回数制限が適用されるよう改悪されます。
今回の改定内容は、ATM 引出し手数料と他行振込手数料の優遇回数の変更が主で、ATM 預入れ手数料や同行間振込手数料は無料のまま変わりません。
先のイオン銀行・セブン銀行・ビューアルッテのATM利用回数制限が気にならない前提で考えるなら、新制度で2015年とほぼ同じ優遇内容を確保するにはランク2の確保が必要となるという見方もできるかもしれません。
なお、ランク2以上の判定基準は以下のとおりとなっています。
30歳未満の場合はその条件だけでランク2となるのがポイント。30歳未満の人でATMでの引き出し回数が月5回以下の人は、安心して住信SBIを継続利用できそうです。
(※ランク2の総預金残高の条件は、現在は30万円以上に緩和されています。)
30歳以上にとって今回の改定は得?損?対策は?
住信SBIネット銀行を好むユーザーであれば、1度手続きすれば後で得になる作業は面倒でもやりそうですから、「SBIハイブリッド預金」とごく少額の「外貨預金」を作り、最低でもランク2は維持する前提、と考えると、実質的には今回の改定は大して改悪ではない、という人も少なくない気はします。
ということで、面倒な手続きもする前提(※1)で今回の改善・改悪について、多少誤解はあるかもですが、ざっくりまとめておきます。
- 月末残高300万円以上、または、給与・年金振込口座指定、SBIカード振替口座登録などの条件を満たせる人
・ランク3、またはランク4が狙える
・他行振込手数料:月3回 → 7回、または15回に大幅増加
・ATM無料回数:月5回 → 7回、または15回に増加(※2) - 月末残高300万円未満、または、給与・年金振込口座指定、SBIカード振替口座登録などを満たさない人
・ランク2
・他行振込手数料 月3回のまま
・ATM無料回数 月5回のまま(※2)
という感じかと思います。
※1 今回は、SBIハイブリッド預金の月末残高と、外貨預金の月末残高を作り、ランク2を維持する前提としています。
※2 改定前は、イオン銀行、セブン銀行、ビューアルッテのATM利用であれば回数に関係なくゼロ円でしたが、改定後は、ATMの種類に関係なく回数制限が適用されるようになります。
ATM重視派はガッカリ。振込手数料派は嬉しい?
今回の住信SBIネット銀行の改定は、コンビニATM重視派にはがっかりな内容かもしれませんが、他行振込手数料の無料回数を増やせる。という意味では、嬉しい人もいるかもしれず、評価が分かれそうなところです。
他行振込手数料の無料回数が多いお客さんは、預金額も多そうなので、今回の改定ではそういう部分も意識されたのかもしれません。
逆に言えば、これまではあまり良いお客さんが増えなかったのかな。という裏事情も見えなくもないような。
11月になると思いますが、住信SBIを今後も使いたい人向けにランクアップを目指す方法をまとめた記事を書こうと思っていますので、そちらもどうぞよろしくお願いします。
ソース:
つもばゆ says:
5年前
SBIネット銀行がセブンとイオンで出金が何度も無料だったのでコンビニATMを自分のお金ロッカーとして使っていました。手元のお札を全てSBIに入れて必要なときにセブンで下ろしていました。手数料が何度も無料で気軽にお金をしまうロッカー感覚だったセブン銀行でした。今はランク1ばかりで月2回だけ無料で気軽に使えなくなりました。