Androidで位置偽装・GPS偽装する設定方法【擬似ロケーション情報】

 2023年10月12日

Android で位置偽装(GPS偽装)する設定方法をまとめておきます。

まず最初に、次の記事の方法で「開発者向けオプション」を表示しておきます。

how_to_use_mock_location_on_Android_6.0_6_sh

その後、「設定」→「開発者向けオプション」→「現在地情報の強制変更アプリを選択」をタップ。
(※ 機種・環境によって項目名は変わります。例:「仮の現在地情報アプリを選択」)

how_to_use_mock_location_on_Android_6.0_2_sh

ここで、GPS偽装に使うアプリを指定します。

how_to_use_mock_location_on_Android_6.0_3_sh

設定としては以上になります。あとは、指定した GPS 偽装アプリをいつも通り使えばOKです。

位置偽装アプリはよりどりみどり

現在、Whoo、NauNau や Radiko など位置情報を利用するアプリは多岐に渡っており、位置偽装ニーズ増加から、偽装用アプリの種類も増えています。

具体的な位置偽装アプリには、手頃なところでは以下のようなものがあります。

この他にも、スマホを PC・Mac と接続して使うタイプの位置偽装アプリも多数存在しています。

ただし、位置情報アプリやゲーム(ドラクエウォークやポケモンGOなど)での位置偽装は規約で禁止されていますし、こういった方法ではカジュアルに位置偽装できないよう技術的に対策されているため、正規の方法で楽しむのが正解です。

ただ法的には、位置偽装がそれ単体で違法行為になる、ということは無いとの見方が一般的です。

そもそも、自分の位置情報とは非常にセンシティブな性質のものであり、誰かがその場に居なかった事を警察や金銭的被害の当事者でもない一般のゲームプレイヤーが証明することは非常に困難です。それどころか、これを証明しようとすれば、(その動機も相まって)サイバーストーカー関連の刑事リスクを負うケースも出てくるでしょう。

また、運営側が取りうる位置偽装対策は色々あり、かつては位置情報と Wi-Fi AP リストの整合性チェックや、GeoIP 系との整合性チェックや身体活動量との整合チェック、また、現地に QR コード・Bluetooth タグなどのトークンを設置する、等の方法がありました。特に、現地へのトークン設置は、ポイントや金銭が絡むアプリで好まれやすい施策です。

しかし、位置情報ゲームではコスト面の制約もあってか現地にトークンが設置されるケースはほぼ無いこと、また、近年ではプライバシー保護の強化を受け、iOS / Android ともにアプリから取得可能な Wi-Fi・Bluetooth 情報に制約が課せられたり、特別な権限が必要となっていることから、アプリレベルでの位置偽装対策は、本質的には回避可能な状況です。

より具体的には、スマホの Wi-Fi・Bluetooth 位置情報や UWB を完全にオフにし、各 GPS 衛星の詳細データも取得できなくし、さらに VPN 利用により GeoIP も回避してしまえば、現在位置や標高を検証する手段はその変動パターン、および、精度と精度の変動パターンを見るくらいしか無くなるためです。

そして、残念ながら、その変動パターンをリアルにシミュレートできる位置偽装アプリは存在しています。

とはいえ、ただのゲームでなく、「トリマ」のような位置情報を使うポイ活アプリでは金銭的な被害に結びつきやすいため、対するアプリ側の位置偽装対策も進化しています。実際、多くの位置偽装が運営側によって検出できる状況のようです。

技術的な問題とは別に法律の問題もあります。

もちろん、位置偽装自体に違法性はなくても、位置偽装を数百万回も繰り返し、500万円分以上のポイントを獲得しようとした事案では、過去に「私電磁的記録不正作出」で立件された事もあります。また、単なる位置偽装だけでなく、実際にそれをアプリで使い、開発元に損害を与えるような事があれば、偽計業務妨害罪などに問われる余地もあるでしょう。

このあたりの法的判断については判例が出揃うのを待つ必要がありますが、位置偽装の完全な検知・証明が技術的・社会的に困難である、という揺るぎない事実があることから、個人的には、むしろ、アプリ側が位置詐称されることを前提に設計されるべきであり、例えば、位置情報ゲームでは勝者に大きなベネフィットを与えないであるとか、また、クーポン系アプリでは店頭の QR コードや NFC トークンと連携するなどの対策・工夫が重要だと考えています。

話が逸れました。

とりあえず、とかく感情論で語られがちな位置偽装ですが、倫理面の話しとは別に、そもそもスマホの位置情報技術には限界があり、GPS / Wi-Fi / Bluetooth / モバイルネットワーク由来の位置情報が偽装できないことを前提としたシステム自体が欠陥を抱えている、という事実は、もっと広く知られても良いのではないでしょうか。

最近のクッキーレス化や、アプリによる MAC アドレス・端末IDの取得制限といったユーザートラッキング防止の流れ、また、不要な権限を認めないアプリストアの配信ポリシーやネットワーク接続の多様化などにより、アプリ側が取得できるプライバシー情報は減少傾向にあります。

また、スマホのカメラや LiDAR を使った 3D スキャン技術を活用し、その場にいることの証明とする、という方向性もありましょうが、歩きスマホ禁止条例が制定される自治体も出てきている状況なうえ、撮影にまつわるプライバシー問題もあるわけですから、昼夜を問わずスマホのカメラで所構わず撮影しながら歩き回るプレイヤーが街に溢れれば、現状でも様々な法・条例に抵触するでしょうし、今後ますます社会問題として取り沙汰されるようになることでしょう。

そして、これらは即ち「アプリが位置偽装を検知しずらい世の中になってゆく、抗いがたい力学が存在する」ということでもあります。

位置情報ゲームは新しい技術が生んだ新しい文化ですが、現実世界と多分にオーバーラップする技術でもあります。そのような経緯と背景を持つモノが、技術の潮流と社会背景によりその形を変えざるを得ないのは、いわば必然と言えるのではないでしょうか。

なお、GPS 偽装をチェックしているアプリでは、今回の方法を使うことはできません。このあたりは Android 5.x 以前と変わりません。

余談ですが、大昔、有名だった「Location Spoofer」というアプリは Android 6.0 以降、使えなくなりました。

※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。

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この記事へのコメント(2件)

  1. 竹野正巳 says:

    8年前

    擬似ロケーションを無効したい

  2. あ says:

    8年前

    fakegps、モンストで使えませんね
    弾かれます。ルート化してsystemに移してもダメ

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