【レビュー】Xperia X Performance SO-04Hは当たり機種と思うの。ゲームのレスポンスも良い #Xperiaアンバサダー

 2024年8月9日

Xperia_X_Performance_review_22_sh

Xperiaアンバサダープログラムでお借りしている「Xperia X Performance SO-04H」について、レビューの続きを書かせていただきます。

派手な新機能などについては他のサイトさんが書かれているはずなので、ウチは基本機能と使用感にフォーカスしてレビューしていきます。

今回は、Xperia X Performance ってゲーム向け端末としてもイケるよねー。という話です。

※2016/7/8 バッテリーの持ちの悪さと、画面輝度調整に関する情報を追記

ゲーミング系スマホ?という位のレスポンスの良さ

アンバサダーのくせにサラッと酷いことを書くわけですが、これまで Xperia というと、個人的にはゲーム系はちょっと苦手というイメージを持っていました。

直近の Z5 で幾分はマシになったように思いますが、それでも、ゲームプレイ中にフレームレートの微妙な低さを感じたり、画面タッチの反応が微妙に遅かったり、また、高負荷なゲームを連続プレイ中、端末が発熱すると反応が悪くなったり、と、何かしら難がある印象が拭えなかった感はあるわけです。

この手の、ゲームプレイ時のモニョり感みたいなものは、他ブランドでも多かれ少なかれ見られるわけですが、iPhone や GALAXY シリーズを相手に戦うなら、しかもフラッグシップ機なら、微妙にもうちょい頑張って欲しいよねー。とは常々感じていた部分ではありまして。

しかし今回、Xperia X Performance では、そういうゲームプレイ時のモニョり感みたいなものが、感覚値として相当改善しています。これを書かないのは勿体無い、というレベルです。

と、ここで先日のアンバサダーミーティングの資料をよく見返してみました。すると、開発陣の方がタッチレスポンスの改善という部分を取り上げていたことを思い出しました。
Xperia_X_Performance_ambassadors_meeting_66_sh

資料では、「Z5 で 71.9ms だったスクロールレスポンスが X Performance では42.5msへと短縮」「カクカク感の改善」と謳われています。

この資料自体は、CPU性能の向上というコンテキストで書かれていたものですが、僕の知る限り、Android では OS 内部の調整項目としてタッチパネルの処理速度・処理間隔というのがありまして、つまり、CPUの速度とタッチパネルの操作感とは別モノと思っています。

もちろん、CPU速度が早くないと、タッチパネル処理を重視させるにも無理があるわけですので無関係ではありませんが、それでも今回、X シリーズではそのあたりのOSチューニングポリシーを変えたのかな?とは捉えられると思います。

触った時のヌルヌル感、というと、使い古された安い言葉になってしまいますが、上の資料で挙げられている Google マップのスクロールひとつ取っても X Performance はかなり反応が良いですし、また、個別ゲームの話で言えば、Ingress のグリフハックや LINE ツムツムなどの「なぞる系ゲーム」でも、まるで指に吸い付くような感覚。そういう水準です。

これは前回の記事でも褒めた点ですが、高負荷なゲームを長時間プレイしてもパフォーマンスが非常に落ちにくい。というのも特筆すべき点でしょう。

背面全体がほんのり温かくなる放熱性能の高さと、今回の操作感改善との相乗効果は相当なもので、Zシリーズに比べて気温やアプリの負荷の変化に強い、どんな環境でも安心して使える機種になっています。

また、ゲームプレイという観点で見ると、持ったときに手にしっくりくる2.5Dガラス+ラウンド型筐体の良さ、というのも重要です。個人的には、筐体の形状と重量バランスだけ見れば Z4 が持ち心地は最高だった気はしますが、X Performance もそれに匹敵するくらいのしっくり感です。

放熱性能の高さとこのしっくり感の両立、という部分は、開発にあたり、かなり苦心したんじゃないかと、察する部分です。

持ちやすさと言えば、個人的には、エッジディスプレイを搭載した某競合機種Gなんかだと、ゲームに集中するにはちょっと持ちづらいし、特に、ベッドで横になりながらプレイするときなんかはミスタップの原因にもなるのが気に入らない点でして、国内でもエッジディスプレイ無しモデル出してよ。とは思ったりもするわけですが、その点、X Performance はこの性能でこの持ちやすさ。そういう部分が心にぐっと来るという人は少なくないと思います。

今時のガチのスマホゲーマーは、コンマ何秒とか、毎秒何タップとか、そういう世界でキリキリと生きている生き物なわけで。だからこそ端末の持ちやすさとか、ましてやミスタップがないというのは、とても重要と思うんですね。

そういう意味でも、X Performance は非常にゲーム向きの端末なんじゃないかな、とは思うところです。

(※2016/7/8 だたし、記事の後半でバッテリーの持ちについて、実際のユーザーからの報告を追記しているので、そちらもご確認ください。)

GPSの感度の良さはアナログ周りの素性の良さ?

Xperia X Performance を使っていると GPS の感度の良さも印象的でした。これは特に Ingress などの位置ゲーや、Google マップナビを使っていると顕著に感じられます。

GPS アンテナの具体的な場所は不明なので関係があるかどうかは分かりませんが、国際版の X Performance が背面を全面アルミとしている中、国内版ではあえてDラインを設け一部を樹脂化しています。これは電波感度を意識してのことだそうなので、アナログ周りの感度は、国際版よりも良いのかもしれません。

ちなみに、Dラインは iPhone ほど目立つわけではありませんが、それでも気になる人は気になる部分かもしれません。
Xperia_X_Performance_review_8_sh_b

画面の明るさ調整機能も改善

地味な点ばかり取り上げているので飽きられていないか心配ですが、X Performance では画面の明るさの自動調整機能も改良されているとのこと。

具体的には、周囲の照度に応じてユーザーが明るさ調整した内容を記憶し、その人がその明るさの時にどんな画面の明るさを好むのかを、個別判断する仕組みになっているとのことです。

実際に使ってみても、使い込む内に画面の明るさ調整をする頻度が減るのは確かなので、地味に大変便利な機能と思います。

こういう、目立たないけど使いやすくなる改良が、X Performance では色々と目立つので好感が持てる部分です。

(※2016/7/8 追記: これは僕が使ったSO-04Hでのありのままの感想でしたが、SOV33を使っているあるユーザーからは、画面の明るさ調整が自動で効かないとの情報も頂いています。)

これはバランスの優れた「当たり機種」と思う

これまで旧機種では辛口なことも言ってきた僕なので、本当の事を書いているわけですが、それでも、今回の Xperia X Performance はトータルバランスに優れた機種だと言わざるを得ません。

過去数世代に渡って Xperia をお借りしてきましたが、率直に言って、返却するのが今までで一番惜しい Xperia です。

時代こそ違いますが、出来としては初代 Xperia Z、Xperia Z3 などにも似た位置づけ。その時代の SoC おける適切な設計がなされた機種。つきなみな言葉で言えば「当たり機種」だと思います。

Snapdragon 810 機の悪評を聞いて、いまだに Z3 以前を使っている方や、Z4 からの買い替えであれば、間違いなくオススメできる機種ですし、また、他ブランドからの乗り換えでもオススメしやすい機種と思います。

これが今後の Xperia シリーズのベースとなる機種になるのかと思うと、非常に意味のあるモデルであるし、なるほど、Z から X へとアルファベットを変えた意味もあるなー。と唸らせるだけの資質を持った機種と言えるでしょう。

強いて欠点をあげるとすれば、カメラのプレミアムオートで色温度が低い電球色下でご飯を撮影すると、若干飯マズ傾向になる。という点くらいですかね。
Xperia_X_Performance_review_24_sh

Xperia_X_Performance_review_23_sh

ただ、最近の Xperia のカメラは、マニュアルモードで簡単に色合いと明るさを手動調整できるので、これもあまり問題ではないかもしれません。

カメラに関しては、X Performance はスマホとは思えないほど解像感も高いですし、暗所でのノイズも非常に少なくなりました。4Kビデオ撮影など省略された機能もありますが、Xperia といえばカメラ。という部分は健在と言えます。

また、電源メニューから画面の動画キャプチャ機能が無くなった件も、「AZ Screen Capture」などのアプリを使えば問題なく可能です。今は Android が標準で画面の動画キャプチャ機能をサポートしているので、Z3 時代のように Xperia としてカスタマイズ対応する必要はもはやないと思いますしね。

下手したら ATOK より使いやすい日本語入力アプリ(IME)「POBox」を搭載、2.5Dガラスとラウンド加工された本体の持ちやすさ、圧倒的放熱性能で負荷や気温の変化に強く、万が一熱くなっても冷却が早い筐体、改善されたタッチレスポンス、Snapdragon 820 搭載のパワー、感度の良いGPS、起動~撮影が超早いカメラ、そして防水防塵という総合力の高さ。他にこれだけ全部揃ってる Android ってありましたっけ?という感じ。

排熱・処理能力・持ちやすさのバランスはこれまでの Xperia シリーズの中でも最高なんじゃないかと思えますし、バッテリーの持ちの良さという Xperia ならではの部分はちゃんと守り通している安心感もあります。

(※2016/7/8 追記:この感想は、SO-04Hを使った僕のありのままのものでしたが、実際にSOV33を利用しているあるユーザーからは、Ingress や Chrome などのアプリでバッテリーの持ちが異常に悪いという情報も頂いています(バッテリードレイン対策アップデート後でも)。また、X Performance のバッテリ容量は、Z5など旧モデルに比べて減少している点も追記しておきます。)

今回、新機能にはあまり触れませんでしたが、それよりも何よりも、一番使う時間が長いSNSやゲームといった実用面をちゃんと磨き上げてきた Xperia X Performance。

個人的には、Xperia にこれまで見られた基本機能の不満に、ひとつひとつ真摯に対応してきた、好感の持てるモデルと思います。

(※2016/7/8 追記:モニターでお借りした端末を使った印象では間違いなくそう感じましたが、バッテリーの持ち問題に遭遇すると、ちょっと大変そうかなぁ。という気も今はしています。)

※当サイトは、Xperia アンバサダープログラムのモニター企画で「Xperia X Performance」をお借りしています。

Hatena Pocket Line

コメントを記入