【動画】ドイツ陸軍の80cm巨大列車砲「グスタフ」
「列車砲」と言われてもピンと来ない方は多いでしょうが、とにかくデカい弾を撃ちたくて本体デカくしたら重くて動けなくなっちゃったんで、電車みたく線路の上を走らせればいいじゃん。ってアレ?線路2本じゃ支えられないから4本!もうメチャメチャ重いから上下線全部使っちゃえよ!って発想でだいだい合ってると思われる、第二次世界大戦中にドイツ陸軍が産み出した巨大列車砲「グスタフ」の動画を紹介します。
この巨大列車砲。口径80cmという巨大さゆえ、砲弾も重さ4.8~7.1トンと桁外れ。軽自動車5~7台分もの重さの弾を、射程30~47kmまで飛ばせる脅威の兵器だったようです。
以下は、その80cm列車砲に使われたベトン弾の写真ですが、比較対象として後ろに戦車っぽいモノが見えてるのは気のせいではありません。
なんと砲弾だけで重さは7.1トンもあり、7メートルの鉄筋コンクリートをも貫通するという恐るべき性能を持っていました。
これだけ弾が大きいと砲弾発射時の反動も巨大で、なんと1350トンもある本体がレールの上を滑るため、発射方向が線路の向きに制約される程であった、という逸話もあるのだとか。
そんな巨大列車砲「グスタフ」の動画が以下です。(1:20あたりから)
http://www.youtube.com/watch?v=fyFKbLGGCVY
同型機として、設計主任の妻の名を冠した2台目「ドーラ」も製造された、との事。
これらの巨大列車砲は、弾の装填に時間がかかるせいで1日14発しか発射出来ず、400トンもある砲身も100発程度で交換が必要など、何かと使い勝手が悪かったそう。
また、製造・運用にコストがかかり過ぎるため、戦術的には失敗作であったと後世には評価されているようです。
しかし、適した用途では圧倒的な破壊力を誇ったというこの兵器。やはりその巨大さや、見え隠れする開発時の執念のようなモノが人を惹きつけるようで、様々なところで語り草になっているというのもなるほど頷けます。
80cm列車砲 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/80cm%E5%88%97%E8%BB%8A%E7%A0%B2
列車砲 – Wikipedia