イオンモバイル、20GB以上の大容量プランを最大4,000円値下げ
ドコモ系MVNOのイオンモバイルは、10月1日より月間20GB以上の大容量プランを大幅値下げすると発表しました。
最大の値下げ幅となるのは50GBの音声プラン・シェアプランで、例えば15,100円のシェアプランは4,000円引きの11,100円に。また、20GBのシェアプランも、月額6,280円から1,000円引きの5,280円へと改定されます。
9月に入り、大手キャリアが相次いで安価な大容量パケットプランを発表。キャリアの1GB当たり単価がMVNO並みまで迫る中、MVNO各社は大容量プランでの競争力確保が課題となっています。
今回のイオンモバイルの値下げは、このような背景のもと発表されたと推測され、他社 MVNO や 20GB未満の小容量プランへの波及が注目されます。
改定後のイオンモバイルの新料金プランは以下のとおり。
高速データ 通信容量 | 音声 プラン | データ プラン | シェア音声 プラン |
0.5GB | 1,180円 | ― | ― |
1GB | 1,280円 | 480円 | ― |
2GB | 1,380円 | 780円 | ― |
4GB | 1,580円 | 980円 | 1,780円 |
6GB | 1,980円 | 1,480円 | 2,280円 |
8GB | 2,680円 | 1,980円 | 2,980円 |
12GB | 3,280円 | 2,680円 | 3,580円 |
20GB | 4,980円 | 4,480円 | 5,280円 |
30GB | 6,980円 | 6,480円 | 7,280円 |
40GB | 7,980円 | 7,480円 | 8,280円 |
50GB | 10,800円 | 10,300円 | 11,100円 |
料金改定は20GB以上のみが対象となっていますが、ここからも同社が超大容量を主戦場と捉えていることが伺えます。
しかし、ドコモの「ウルトラパック」が「2台目プラス」に対応しており、月間10GB程度使う回線を2回線組み合わせて契約するユーザーがいること、そしてキャリアには強力は端末購入サポートがあることも考慮すると、購入する端末が高価なフラッグシップ機であればあるほど、端末を自前で購入する必要がある MVNO が料金で太刀打ちすることは難しくなってきます。また、キャリアとMVNOとでは、カケホーダイや回線品質の差も無視できないため、実際のユーザーが契約をどう動かすのか、その動向が非常に注目されるところです。
イオンモバイルはMVNEとしてIIJmioを利用していますが、他社の料金や小容量プランへの波及、引いては MVNO の淘汰も含め、キャリアが導入した大容量パケットプランの波紋は、今後、大きなうねりにつながるかもしれません。
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