「エンジョイ☆コミュファ光」はPPPoE接続情報の開示無し。自前ルータが使えないので注意

 2024年8月9日

「中身はプロバイダ一体型のコミュファ光と同じだから速いですよー。」と言われて契約した、エディオンネットの「エンジョイ☆コミュファ光」の話の続きを。

速さと料金のバランスには満足している「エンジョイ☆コミュファ光」ですが、何故だか PPPoE の接続情報を開示してくれず、手持ちのルーターが使えない。ってことで、注意喚起がてら愚痴を書いておきます。

勘の良い方なら、前回の記事で全てを理解されている気もしますが、念のため。

コミュファ光を契約すると、光終端装置+ブロードバンドルーター+無線LAN基地局が三位一体になった「ホームゲートウェイ」という装置がレンタルされますが、
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こいつの設定を確認しても、インターネット接続(PPPoE)のユーザー名・パスワードがグレーアウトされており、入力できない状態になっています。
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コミュファ光の開通時書類も確認しましたが、「プロバイダ一体型」のコミュファ光であれば必ず書かれている PPPoE 接続情報の欄は空欄。
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さらに、エディオンネットの開通時書類を確認しましたが、ID/PASSは「接続設定には使用しません」というつれない言葉が。
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とここで、手詰まりです。

さすがにサポートに電話してみたところ、これがどうにもこうにもで、絶対に PPPoE の接続情報を教えてくれない。それどころか、コミュファ光とエディオンネットとの間で6回以上たらい回しにされる始末。それもそのはず。サポートの人も、エディオンネットの「エンジョイ☆コミュファ光」の特殊仕様をご存知なく、経緯の説明からして時間がかかるという酷い有様。

店頭での勧誘時も、自前ルーターの使用は自己責任。とまでは聞いていましたが、PPPoEの接続情報を開示しないとまでは聞かされてなかったし、むしろ「中身はプロバイダ一体型のコミュファ光と同じです」と聞いていただけに、かなりのショックです。

っーわけで、結論。

エディオンネットの「エンジョイ☆コミュファ光」では、ホームゲートウェイの PPPoE ブリッジ機能は使えない。つまり、手持ちのルーターは使えない仕様ってこと。

まぁ、エンジョイ☆コミュファ光自体、2016年12月くらいに開始したサービスらしく、まだサポートが不慣れ、というのも対応が悪かった要因とは思うわけですが、でも、人によっては大事な部分だとも思うので、今後、この辺りは販売店にも周知して欲しいところです。

いやね、気軽に「ルーターをブリッジモードにして使ってください。」と云うけれど、それって「車はご利用いただけますがエンジンは使えません。」って言ってるようなもんですぜ。

PPPoE認証のIDを調べる方法と、込み入った話

結果的にPPPoEブリッジ接続はできませんでしたが、実は、PPPoE の接続IDだけは調べる方法があるので公表しておきます。

ホームゲートウェイを再起動して「情報」→「通信情報ログ」を開き、”authentication succeeded” という行を探すと、XXXXXXXXXX@XXXX.commufa.jp という ID が表示されているはずです。これが非公開の PPPoE の接続IDになります。

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ただし、パスワードは入手のしようがないので、IDだけでは何の役にも立ちませんが。

さらに、仮にパスワードが入手できたとしても、サポートによると「ルーターの設定が微妙にプロバイダ一体型とは違う」らしく、他の障壁にぶち当たる可能性もあるというのも問題と言えます。具体的には、エディオン版では、ホームゲートウェイのルーター機能がOFFにできなくなっているとか。

ダメ元で手元の環境で確認してみたところ、別ルーターから適当な認証情報でPPPoE接続しに行った場合、ちゃんと PPPoE 認証でコケてはいたので、ルーターのブリッジ機能自体は生きてる気がするんですけどねぇ…。

サポートの工数削減とか、法令由来の規約絡みとか、理由は色々あろうかとは思いますが、なんでこんなサービス仕様なの?とは純心純朴には思うよね。普通。という部分ではあります。

自前のルーターを使わない人には良いサービス

まとめると、「エンジョイ☆コミュファ光」は、ホームゲートウェイ単体でしか使わない人には、速くて安くて良い回線です。

が、一方、宅内ネットワークからPPPoEセッションを張ってグローバルIPを扱いたい、とか、無線LAN基地局+VPNサーバ+WAN/LANルーター一体型機器の機能を余すところなく使いたい。という人には要注意です。

我が家で契約した戸建て300Mbpsプランの場合、コミュファ光より月額150円安いし、エディオンカードで支払えばさらに100円引きになる。技術的にもPPPoEの接続設定がどーたら、という部分が無いから、とりあえず、インターネットが速くつながればいい。という人には楽だし、面白い選択肢なんじゃないかなー。とは思いますが、いちおう、注意喚起ってことで。

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この記事へのコメント(5件)

  1. お茶 says:

    7年前

    有益な情報ありがとうございます。先日、コミュファから他社への回線工事を行ったのですが、コミュファに解約の旨したいと伝えると営業が家に来て、他社回線の違約金全負担、現在の契約から4年間1500円引、3万円商品券サービスするから継続してくれと言われ釣られて他社解約することにしました。私もプロバイダー選択型なので、プロバイダー選びに翻弄されてます(プロバイダーは解約済だったため)。どのプロバイダーも検索すれば酷評が出てくるのも困りものです。今まではbiglobeでしたが、遅いときと速いときの差がありました。有線1G契約でゴールデンタイムで速い時250M遅い時6Mなんて時も、プロバイダー選びもギャンブル要素ありますね。いっそ一体型の方がそのようなストレスなくなるのかな・・・。

  2. ひろも says:

    7年前

    コメントありがとうございます。
    悩ましいですよね。確かに、プロバイダ一体型の方がストレスは少ないように思います。
    現在、我が家で使っているエディオンのプロバイダは、たしかにプロバイダ一体型と速度面では同じようで、今のところは非常に快調です。
    最近、各所でPPPoE接続時の光回線の速度低下が問題となっていますが、そういう問題を回避したいなら一体型か、それに準ずる契約を選ぶのが良いのではないかと思います。

  3. お茶 says:

    7年前

    光コラボが増えすぎですね。コミュファは東海圏だけですし、その分回線は安定してると思うので、プロバイダー次第でしょうかね。前にNECのWG1900HPルーターを買ってまだ使ってないのですが、一体型コミュファ光では問題なく使えるのでしょうか?

  4. ひろも says:

    7年前

    確かにプロバイダ次第という部分はあるかもしれません。
    個別機器との相性についてはちょっとウチでは分かりかねる内容になりますね。

  5. お茶 says:

    7年前

    そうですよね。一体型契約の方で話を進めていきます。見やすく、とてもわかりやすい記事でした。ありがとうございました。

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