サーバーを引越ししました【2017年4月】
2024年8月9日
本日、当サイトの運用サーバーを引っ越ししました。サイトの見た目は何も変わっていませんが、インフラ周りは大幅に刷新された感じです。
これだけがっつりとサーバーを触るは久しぶり。多分5年ぶりとかだと思うので、自分のメモがてら、やったこととか課題とかを箇条書きで残しておきます。
一昨年から続いた引越し絡みのバタバタもそうやく収まり、ここ2年位サボっていたサイトの技術的なことに、少しづつ取り組んでいけるようになった気がします。
今回の主な変更内容。
- サーバー移行。「さくらのクラウド」石狩第1 → 東京第1へ
・石狩リージョンの伝送遅延が気になっていたので、東京リージョンへ移行 - Cent OS 6 系 → Cent OS 7 系へと変更
・時代の流れ。ようやく。systemd・jounald・ip コマンドと、覚えることいっぱい。今までで一番色々変わったよね、CentOS。 - WEBサーバを Apache → nginx へ変更
・将来、HTTPS(HTTP/2)対応時にドメインシャーディングをやめるか、やめないにしてもCDNからのリソースファイル配信をやめようと思っているので、その布石の意味も。
・メモリが少なくて済むのが魅力。Apache 2.4 と迷ったんだけども。これでサーバをスケールダウンできる。 - PHP 5 → PHP7 へ移行
・速いと評判の PHP 7 に挑戦。 - PHP-FPM の導入
・将来、CDN依存をやめた後、静的コンテンツと動的コンテンツの配信サーバは別々にスケーリングしたくなるのが目に見えているから。 - HTTPS対応とHTTP/2 対応への布石
・現時点ではHTTPS非対応ですが、将来、HTTP/2 に切り替えできるよう、インフラ側は準備済み。あとはコンテンツの HTTPS 対応だけ。そこは時間をかけてゆっくりやる予定。 - Docker の導入
・これも将来への布石。実用上、HTTP/2 は TLS ALPN 対応が必須なんですが、そのためには、CentOS 7 に OpenSSL 1.0.2 を入れる必要がある。それがイヤだったので、Docker の nginx 公式イメージの Alpine Linux 版を入れて稼働中。アクロバティックだよね。多分、こんなことやってる WordPress サイトは国内だと無いんじゃないかなあ。
・まだ VMWare 2.x の時代に、パケットをまずは仮想サーバで受けてから実サーバに流す実験をしたことはあったけど、まさか、リリースサーバでそれをやる時代が来るとは…。 - ランキングデータ抽出プログラムの再設計
・Google Analytics API で取得している記事ランキング。ゼロベースで再設計。
・これでランキングが「取得中です」のままになることはなくなる予定。
課題・問題点:
- アプリケーション監視サービスの NewRelic が PHP 7 に非対応。死活監視や L7 監視は他の複数システムからもしているけど、パフォーマンス分析は後退。New Relic 側の対応待ちってことで切り捨て。
- HTTP/2 (HTTPS)のコンテンツ整備。コンテンツの HTTPS 対応に関しては手編集するんじゃなく、URIを置換するフィルタを実装予定。だけど、広告絡みは面倒。Amazon とかはショートコード+Product Advertising API でバッチ生成する方式に刷新した方が、将来的にも有利な気がしてきた。
- 安定性、大丈夫かなー
・今までは、鉄板安定構成でしたが、今回は前衛的なのでちょい心配。基本的には安定志向ではあるし、Docker も問題があれば自動リブートするハズではあるけれども。 - Ansible あたりで構成管理したい。
- WordPress テンプレートのデプロイを自動化したい。
- ランキングの仕組みを流用して、将来的には Amazon の売上ランキングを表示したい。
今後の予定:
- AMP対応。
- PC版とSP版のテンプレート共通化。
- サイトのリニューアル。
- 複雑になったシステムのシンプル化
- TeraDas.net 以前の旧コンテンツの復旧
そこまでやって、ようやく、2年間お留守にしていた分を取り戻せる感じなんじゃないかと。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。