単3電池で明るくてよく持つ、自転車用ライト「GENTOS XB-356B」レビュー
もともとママチャリ的な自転車しか乗ったことのない僕が、DAHON の折りたたみ自転車 Boardwalk D7 を買ったのが確か一昨年。
この手の自転車って、ママチャリなら最初から装備されているような泥除けやライト、果ては防犯用のロックまでが別売りで、ひとつひとつのパーツを自分で選ぶ必要があるのですが、自分の機種に合う納得のいくパーツがなかなか見つからず超大変。だったのですが、最近、ようやく不満だったライトの問題が解決して幸せになったのでひとつ製品を紹介しておきます。
今回紹介するのは、自転車用のLEDライト「GENTOS XB-356B」。
色々買っても気に入らず買い換え続けて、自転車用ライトはこれで4つ目。街乗りに十分な明るさ、運転時の眩しさ対策、バッテリーの持続時間、バッテリー交換性、重さ、防犯性の全てにおいて納得のいく素晴らしい製品です。
付属品はこんな感じ。動作確認用の単3電池、パワーブラケット、取扱説明書です。
GENTOS XB-356B の仕様はこんな感じ。ミニベロで1日5時間も連続して乗る機会は少ないので、十分なバッテリー寿命です。
明るさは200ルーメン。ライトの明るさに関しては、各都道府県ごとに道路交通法上の細則が定義されているので各自遵守いただきたいところですが、個人的な感触で言えば、街乗り程度で街灯が明るい場所ならエコモードでも緊急避難的には使い物になる光量。ハイパワーモードなら、十分すぎる光量と感じます。(逆に言えば、真っ暗闇でスピードを出したい人には光量不足かも。)
外観はこんな感じ。写真中央のロックボタンをずらすだけで、簡単に本体をブラケットから分離できます。
ブラケットだけにすれば、折り畳み自転車の折りたたみ時にも邪魔になりません。
ちなみにブラケットは正面と左右10度の3段階にスイベルします。
僕は極力モバイルバッテリーを持ち歩きたくない人なので、アルカリ電池や充電池(エネループ)が使えるこの機種はとても便利。旅先で自転車から降りる機会が多いと、充電式だといちいちケーブルを外すことになって面倒ですし。出先で電池が切れたらコンビニで買えるのも便利。
電池ぶたはパッキン付き、防滴仕様です。
走行中に自分の目に光が入って眩しいライトがたまにあるんですが、この機種は目隠しが付いているので眩しくありません。
青いインジケータは電源ボタン兼バッテリ残量表示。長押しでON/OFF。軽く押すと、明るさの切り替えと点滅モードの切り替え。インジケータはバッテリー残量が減ると赤点滅します。アルカリ電池使用なら、赤点滅になってからもけっこう粘ってくれる感覚です。
薄明るい時間帯だとインジケータが点灯しているかどうか見づらいことがありますが、この機種は横からもわずかにライトが拡散するため、点いているかどうかが分かりやすい。細かいところですが良い設計と思います。
ハンドルバーに取り付けるとこんな雰囲気です。
左が今回紹介した「XB-356B」。右はUSB充電式の別製品です。
基本的にはUSB充電式の方が明るくて良く持つので、XB-356B は交換可能な乾電池にこだわる人向けと言えます。充電池がヘタってきたら交換できるのも強みです。
昔、使ってた機種の愚痴
単3タイプの GENTOS XB いいよー、とだけ書いても伝わらない気がするので、ついでに、昔、使っていた機種の愚痴も書いておきますね。
今回買ったのは上の機種。そのひとつ前は、写真下の単4タイプの機種を使ってました。
単4タイプは電池を3本もアダプターにセットする必要があってめちゃくちゃ面倒、しかもエネループだとバッテリーが全然持たない。充電してすぐに赤色の警告ランプがつくダメっ子で、使い物になりませんでした。
最初は小ささに惹かれて買ったのですが、やっぱり単4では容量が少なすぎるんでしょう。例えばエネループ(スタンダードモデル)の容量は、単4が750mAh、単3が1900mAh。つまり、単3は単4の2.5倍もの容量があるのです。
あと、電池が2本か3本かの違いは充電の楽さにもつながります。エネループの急速充電器には2本充電できるタイプと4本タイプとがありますが、2本タイプの充電器で3本の電池を充電するには2回に分ける必要がありますし、4本タイプの充電器でも、電池が2本なら2回分を1回でまとめて充電できるという利点があるわけです。
XB-356B は電池を直接2本だけ入れる機種です。だから、バッテリーの充電の手間が少ない。アダプターにまとめる必要もないから入れ替えも便利。しかも単3だからけっこうな時間バッテリーが持続する。ということで乾電池にこだわるならケチの付け所がかなり少ない機種なんじゃないかと思うわけです。
ちなみに今回のレビューは1ヶ月くらいほぼ毎日使って書いています。なんか久しぶりにべた褒め系の記事を書いたような。
いちおう念のために書いておくと、自転車のライトの明るさは法律で定められています。具体的には各都道府県ごとの道路交通法にまつわる細則において「夜間に、"ある距離"にある交通上の障害物を確認できる光度」としてその距離が5メートルであったり、10メートルであったりと都道府県によって異なる数値で定められています。
この機種の場合、実用点灯はハイパワーモードのみとなり、状況によってはこれだけでは光量が不足するケースもありえますので、各自、法令遵守のほどお願い致します。