PC・NASの動画をAndroidから「直接」再生する方法(要root)
「Androidで動画を見たいけど、SDカードに動画を同期するのめんどくせーなー。」
などと、冷えるデスクで足元の足温器を猫と取り合いつつモニョモニョと考えておった時の話です。
ストリーミング再生はシークのレスポンス悪いし…。などと悶々としつつも、ふと、AndroidからPC・NASの共有フォルダをマウントして動画を直接再生すれば楽なんじゃね?と、ヒラメキまして、調べたよー。出来たよー。という記事です。
アプリに「CifsManager」を使うので、その関係上、要rootです。
※root不要でNAS・PCから動画を直接再生する方法はこちら
※root不要バッファローのNASから動画を直接再生する方法はこちら
※2012/8/10,12,15 root不要な方法について追記・修正
DLNAがどーだとか、iPhone+AirVideoは?PLEXは?みたいな軟派で遅い方法ではなく、ここは男らしく、ガツンとスマホでNASをマウント。そして、ローカルにあるが如くサクサクと動画再生。もちろんシークも早送りもサクサク。という内容です。
リアルタイムでトランスコードしてくれるシステムに比べて格段にレスポンスがいいのが特徴です。
ゲテモノっぽく見えますが、手元では安定しており、常用可能なシロモノだったりします。
インストールするアプリ
- CifsManager(要root) - Android マーケット
↑リモートフォルダをAndroidにマウントするアプリ。 - ES ファイルエクスプローラー - Android マーケット
↑CifsManagerと連携できるファイルマネージャ。 - MX 動画プレーヤー - Android マーケット
↑動画再生プレーヤー。
手元環境ではコレが一番ネットワーク越しの動画再生が安定。
プレーヤーは何でもいいんですが、安定性・ハマリ回避の観点からはソフトウェアデコード対応プレーヤーをオススメします。
CifsManagerの設定
メニュー→「Add New Share」で、共有フォルダを設定。
- Share Path:共有フォルダパス(例:192.168.1.1/share)
- Mount Point:Android側のマウントポイント(例:/mnt/cifs/share)
- Username:ログインユーザー名
- Password:パスワード
- Options:”iocharset=utf8”(ファイル名文字化け対策)
→「Save Share」タップで共有が追加されます。
※CIFS(Windowsファイル共有)だけでなくNFSでもOKです。
右図、追加された共有をタップで、マウントできます。
マウントした共有を再度タップ、または、ロングタップ→「Open Directory」でさっきインストールしたESファイルエクスプローラーが起動します。
あとは動画ファイルをタップ→動画プレーヤー選択で…
Voila!NAS上の動画を直接再生できましたよ!
ここでは「MX動画プレーヤー」を使ってますが、再生が不安定なら、右上ボタン(初期状態は「HW」)から「S/Wデコーダー」に切替えてみましょう。(問題なければそのままで良い。)
毎回切り替えるのがめんどうなら、設定で「S/Wデコーダー」をデフォルトにできます。
次回以降はファイルマネージャを経由する必要はなく、
CifsManagerでマウント→MX動画プレーヤー起動→動画再生
で行けます。(この使い方ができるからMX動画プレーヤーにした…ってのもあります。)
ファイルを同期する方法に比べて手軽
ちょっとしたファイルなら、DropboxやSugarSyncなどのクラウドや、AndroidにSambaサーバをぶっ立ててPCからAndroidのSDカードをマウントしてやるとか、方法はいろいろあるんですが、動画はファイルサイズが大きいので、動かさずにそのまま使えるならそれに越したことはないよね。という事です。
共有フォルダをマウントすれば、Androidアプリからそれがローカルにあるように見えるため、ネットワーク上のファイルをあたかもAndroid側にあるかのように扱えます。
つまり、PC・NAS上の動画をコピーしなくても直接再生できるようになるわけです。
後は、PCFileSyncなどのアプリでWi-Fiで同期。という方法もありますが、安定性に難があるという報告もあり、検証中です。
どうせならヘッドホンもワイヤレスに
自他共に認めるBluetooth好きな私なんですが、どうせなら、ついでにヘッドホンもワイヤレスにすると快適です。
で、薦めておきながら、いきなりこんな事を言うとアレですが、BluetoothのA2DP機器は結構地雷が多くて、アンテナ感度が悪いとA2DPのビットレートが稼げず音質が確保できない、とか、つけ心地が悪くて耳が痛い…とかとか。いろんな落とし穴があるんですね。
という事で、期待した感度・音質・つけ心地の製品にめぐり合うのはなかなか大変と思っています。
個人的にA2DP対応のヘッドセットは、ちょっと古い上に高いんですが、長年、PlantronicsのVoyager 855を愛用しています。
通話用ブームが伸びたり、片耳・両耳を切り替えられる点がちょっと変態的ではありますが、つけ心地も含め、各所がバランス良くできた愛すべき製品です。
現行の型だと、同じくPlantronicsのBackBeat 903がオススメです。
前出の855は丸型イヤーチップでホールドが弱くて、ランニングの時にズレる。なんていう弱点もあるんですが、こいつはイヤーフックががっちりしてるお陰でズレないっていう点もポイントだったり。一見大きく見えますが実はコンパクトに収納できます。
英語に抵抗がない方なら、円高を生かしてAmazon.comで安く買うという手も。
H.264みたく負荷が高い動画だと不安定な場合も
SDカードからなら問題なく再生できる動画でも、ネットワーク越しだと再生に支障がある。というパターンは結構あります。
特に、H.264のように、シーンにより再生時負荷が極端に高くなる動画形式では、途中で固まってしまう事もあるようです。
お使いのAndroid端末の性能にもよりますが、再生が不安定な場合は、動画の解像度を落としたりXVID形式にすると安定します。
また、普通の動画ではなく、MPEG2-TS形式の動画をAndroid向けに変換する場合は、こちら(MPEG2-TS 動画を Android 向けに変換するバッチ(ドラッグ&ドロップでOK))の記事中の「XVID_Android_WVGA.bat」を使うとよいでしょう。
第2世代Snapdragon 1GHzが乗ってる端末で、もっさり端末でなければ十分再生できると思います。
録画サーバにバッチを仕込めばさらに便利に
ストリーミングと違ってNASにファイルさえあればPCレスで再生できる、とってもエコかもしれないこの方式。
TvRockでの録画後、バッチでモバイル向けエンコード→NASにコピー。という仕組みにすれば、スマホからはNASを見に行くだけ。という素敵な構成も可能です。
なお、当サイトの動画がらみの他記事は以下のタグをご覧ください。
スマホ・タブレットでの動画視聴の将来は?
ここ最近のスマホ・タブレットの性能向上は著しく、性能だけの話をするならば、近い将来、録画した地デジをフル画質でLAN越しに再生できるようになるだろう。と、私は見積もっています。
LAN越しでなくローカルでの再生だけならフルセグのフルフレーム再生は大した話では無いのですが、その一方で、地デジの録画ファイルは巨大なため、ネットワーク越しに視聴できるようにならないと、用途としてなかなか普及しないのではないか。とも考えています。
近い将来、スマホ・タブレットの性能向上にあわせ、ビデオやテレビの映像をフル画質でスマホ・タブレットへ連携できる商品が企画される事でしょう。
名無し says:
12年前
ピンドラ、、ゴクリ
【Linux系】PCオーディオ談話室【AU】 Part3 201-250 | Linuxの話題 says:
11年前
[...] PC・NASの動画をAndroidから「直接」再生する方法(要root) | TeraDas−テラダス http://www.teradas.net/archives/2785/ iPod/iPad/iPhoneでNASを使う | iPod/iPad/iPhoneのすべて [...]