学習した赤外線リモコン信号をAlexaから声で呼び出す方法【スマート家電コントローラー】
ラトックシステムのスマート家電コントローラで学習したリモコン信号を、Amazon Alexa から音声で呼び出す方法について書いておきます。
この方法を使えば、スマート家電コントローラーのプリセットに登録されていないリモコン信号でも、手持ちのリモコンから任意で学習させて Alexa から音声で呼び出せるため、大変便利になります。
1アカウントで最大50機種、100パターンもの学習済みリモコン信号を使い分けることができますよ。
この機能自体は、2018年3月のスマート家電コントローラー側のアップデートで使えるようになり、我が家でも大活躍していましたが、以前は最大20台までという制約がありました。
20台では1軒まるごとスマートホーム化するには不十分でしたが、その後のアップデートで、最大50機種、100パターンまで対応し、かなり使える機能になったので、改めて紹介しておきます。
※「RS-WFIREX4」「RS-WFIREX3」で動作確認しましたが、「RS-WFIREX2」でも使えるはずです。
「オン」「オフ」の2ボタンにラーニング
スマート家電コントローラで学習した赤外線リモコン信号を Alexa 連携する方法は、次のとおりです。
「スマート家電コントローラー」アプリを開き、家電リモコン一覧からリモコンを選択、→右上メニューから「家電製品の追加」を開く。
「その他の機器」を開く。
メーカー選択で「手動で学習する」を開く。
「ボタン追加」を押し、スマート家電コントローラーに手持ちの赤外線リモコン信号を向けて学習させる。
(※ここ超重要)
ボタンの名前はカタカナで「オン」または「オフ」にする。必ず「オン」「オフ」の2つのボタンをセットで作ること。機器名は何でも良いです。
カスタムの赤外線リモコンを作ったら、「家電リモコン一覧」画面に戻り、メニュー →「Amazon Alexaの設定」を開く。
「スマートホームスキルを選択」を開く。
右上の大きな「+」ボタンをタップし、作成した機器を追加。最後に「登録」を押す。
次に Alexa アプリを開き、メニュー →「スマートホーム」→「デバイスを追加」を押せば、
登録された機器が自動検出されます。
以上です。
豆知識ですが、「家電リモコン」アプリ側で機器の名前を変更後、Alexa 連携対象から削除→再登録してから、再度、Alexa アプリから「デバイスを追加」ボタンを押して自動検出すれば、「家電リモコン」アプリ側で変更した機器名が Alexa 側にも自動反映されます。
定形アクションやグループなどに登録されている機器の名前も合わせて自動更新されますので、管理上、機器名の変更は「家電リモコン」側で行い、Alexa アプリには連携するだけにするのがオススメです。(自動更新されない場合もあります。)
Alexaからの呼び出し方とコツ
上の方法で Alexa スマートホームスキルへ登録した機器は、次のような言葉で呼び出すことができます。
- 「オン」ボタン:~をつけて、~をオン
- 「オフ」ボタン:~を消して、~をやめて、~をオフ
このように言葉の揺れにも柔軟に対応してくれるので、可能な限りこのフレーズに合う機器名にするのが、使い勝手向上のコツです。
応用編:電源操作以外の複雑な動作も可能
今回の方法で登録したボタンは、名前こそ「オン」「オフ」ですが、そこに学習させる信号は、必ずしも「電源のオン・オフ」である必要はありません。
例えば、Alexa の定形アクションで「空気清浄機を最強にして」というワードを登録し、そこに機器の「オン」ボタンを割り当てる。しかし、ここで「オン」ボタンに「空気清浄機のターボモード」のリモコン信号を学習させておけば、声だけで複雑な操作をできるようになるのです。
今回紹介した技を使えば、スマートホーム非対応の旧式家電でも、調光器付き照明の調光・調色や、扇風機・サーキュレーターの風量・首振り調整、テレビのHDMI入力切替、HDMI切替器の操作、赤外線タイプの電動カーテンやブラインドの操作までもがスマートスピーカーからできるようになります。
1つだけ気を付けなければいけないのは各リモコンとの相性です。これは学習リモコンに慣れた人には常識ですが、学習リモコンのラーニング機能は、必ずしも全てのリモコン信号に対応できるとは限りません。
我が家でも、テレビのリモコンのHDMI切り替えボタンだけが学習できない、という症状が出ていましたので、100%動くとは限らない、という点だけは注意しておいたほうが良いでしょう。
なお、今回の「オン」「オフ」ボタンを使った学習済み赤外線リモコン信号のスマートスピーカーからの呼び出しですが、記事執筆時点では Google Home との組み合わせではできませんでした。
温度・湿度・照度のセンサーが付いてこの価格、しかもプリセットも多い、ということでコスパの高い「スマート家電コントローラー」ですが、Google Home でこの機能が使えないのは残念と言わざるを得ません。