「Ingress」はiOS 12をサポートしない。公式がようやく発表。Ingress Primeリリースまでの対応は?

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Niantic は2018年9月12日、同社の位置情報ゲームアプリ「Ingress」が iOS 12 をサポートしないことを正式発表しました。

Ingress では、Android / iOS のクロスプラットフォーム開発を実現するため、単一の Java コードから Android、および iOS 向けのバイナリを生成できる「RoboVM」という古いクロスコンパイラを利用しています。しかしながら、この RoboVM を傘下に置いていた Xamarin が2016年に Microsoft に買収された影響から、Robo VM の開発が終了。

Robo VM は早くから iOS 12 をサポートしないと表明しており、iOS 12 ベータ版では、Robo VM を利用する多くのアプリで致命的な不具合が多数報告されている状況となっていました。

実際に Ingress を iOS 12 ベータ版で使った場合、「 アプリは起動するが、何らかのアクションをするとすぐに強制終了する」という症状が出て、まったく使い物にならない状態でした。

近く Apple から発表されるとみられる iOS 12 正式版でも同一の症状が確認されるかは不明ですが、いずれにせよ、致命的な症状は解消されない、との判断に至ったものと思われます。

なお、今後、正式版が発表されるとみられる新クライアントアプリ「Ingress Prime」は Unity で開発されているため、iOS 12 でも動作する予定となっています。

ただし、Ingress Prime の正式リリースは iOS 12 の正式リリースに間に合わないとみられるため、残念ながらしばらくの間、一定数のユーザーが Ingress をプレイできない状況となりそうです。

Ingress では実世界を絡めたイベントが企画されるため、一部のユーザーであってもプレイに障害が出ることは大きな問題となりえます。

ということで、今回の事態を受け、Niantic はアリマリやミッションデー、NL-1331のイベントへ参加予定のユーザーが iOS 12 へアップデートしてしまった場合の対処方法について、公式Q&Aを公開しました。

それによると、10月20日に実施予定のアノマリーについて10月5日までに参加申し込みをしたユーザーは、アノマリーの少なくとも1週間前までには Ingress Prime beta へのアクセスが許可される予定とのこと。

また、ミッションデーやNL-1331については、イベントオーガナイザーと対面チェックインすることでイベントのクレジット(メダルなどの参加実績)を獲得できるとのことです。詳細については、各イベントのルールを確認した方がよいでしょう。

 

僕はおべんちゃらが苦手なので思ったことを自由に書かせてもらっちゃうわけですが、Ingress Prime って、開発環境のサポート終了に伴う延命策的な側面って少なからずあるんですよね。あと、通信見直しによるサーバー代節約とかとか。今みたいな状態でもゲーム運営を継続するために必要なアップデート、という部分が煤けてるのがどうにもね。

ARがどうとか、色々と見てみたい部分は確かにあるにはあるんですが、世間的には AR 非対応の旧端末を使ってるユーザーも意外といるようですし、年内にはサーバー側のアップデートも無理そうだから、当面はゲームシステムも今のままなんだろうし。と、しばらく色々が色々かもしれないな、と思ったりも。

ただ、跳ねたら外した、ってことで。

公式情報:

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