東芝4Kテレビのスマートスピーカー連携時の待機消費電力を調べてみた
今回は、東芝の4K液晶テレビ「Z720X」のスマートスピーカー連携機能の待機消費電力を調べてみました。
このテレビ、電源「オン」状態であれば、スマートスピーカー連携時の消費電力について特に心配する必要は無いのですが、電源が「オフ」の状態からスマートスピーカー経由で電源ONにしたい場合のみ、
- 「みるコレ」→「クラウド設定」→「スマートスピーカー連携設定」→「電源待機中の操作」
を「受け付ける」に変更する必要があるんですね。
で、設定変更しようと思ったら、こんな気になる注意書きが。
要は、「電源待機状態でもスマートスピーカーを利用する場合は、待機消費電力が増える」らしいのです。
でもこれってば、実際にどのくらい待機消費電力が増えるのでしょうか。さっそくワットチェッカーを使って調べてみることにしました。
なお、我が家のリビングには Google Home も Alexa も両方置いていますが、普段はほぼ Alexa しか使わないため、Alexa 連携のみで検証を行いました。
また、こちらのテレビは電源オフ後3分間経たないと消費電力が大きくは落ちないようだったので、リモコンで電源オフ後、5分経過した後に消費電力を計測しました。
気になる計測結果は以下の通りです。
タイムシフト マシン | 電源 Alexa連携 | 待機消費電力 |
ON | ON | 38~39W |
ON | OFF | 37~38W |
OFF | ON | 38W |
OFF | OFF | 2W |
もう回りくどい説明一切無し、いきなりの結論ですね。
一応、説明しておくと、この機種の「タイムシフトマシン」というのは、常時、任意の6チャンネルを録画し続けることで、過去番組表からいつでも好きな番組を見られるようになる機能。想像ですが、わざわざこの機種を選んで買った人なら、ほとんどの人がこの機能をオンにしてるんじゃないでしょうか。
で、先の計測結果からは、「電源待機時のスマートスピーカー連携」をオンにして待機消費電力が大きく増えるのは、タイムシフトマシンがオフの場合のみ、ということが分かりました。
逆に言えば、タイムシフトマシンがオンの時なら、「電源待機時のスマートスピーカー連携」をオンにしてもせいぜい1W程度しか待機消費電力が増えない、ということ。
ただ、タイムシフトマシンは録画対象の曜日・時間帯を設定で絞れますので、そういう運用をしている場合は、その時間帯については待機消費電力が大幅に増える、ということにもなります。
我が家では今のところ、タイムシフトマシンで24時間録画し続けていますので、電源待機時の Alexa 連携は気にせずONにできそうです。
なお、電源をスマートスピーカーからONにしたいけれども待機消費電力が気になる場合は、スマートスピーカー対応のWi-Fi赤外線学習リモコンから赤外線信号を飛ばしてテレビの電源をONにする方法もあります。その場合、「テレビ」という名前のデバイスが複数出来てしまうとスマートスピーカーからテレビの操作がやりづらくなるので、Alexa の定形アクションを活用するなど工夫が必要です。
あとは、ひょっとしたら、Fire TV Stick 4K みたいな外部機器からテレビをオンにする方法もあるのかもしれませんが、我が家の環境ではちゃんと動いてくれなかったのでね。