ラトックの「スマート家電リモコン」のIFTTT連携の使い方
ラトックシステムのスマート家電リモコン「RS-WFIREX4」「RS-WFIREX3」がついに IFTTT に対応したので、さっそく使い方を紹介します。
これまで、スマートスピーカーやスマートフォンからの利用が中心だった家電リモコンですが、IFTTT 対応により、例えば暗くなったら自動で電気を点けたり、部屋の湿度が上がったら自動でエアコンを除湿にする、とか、家の近くまで戻ってきたら家の電気を点ける、といった動作も可能になります。
まずは連携対象機器をアプリから登録
家電リモコンを IFTTT と連携するには、まず、「スマート家電コントローラー」アプリのメニュー →「IFTTTの設定」から、連携対象機器を登録しておきます。
手元の環境で確認した範囲では、この画面から登録できるのは照明とエアコンの2種類のみ。ただし、IFTTT のアクションからは、16進数手入力で任意のリモコン信号を飛ばすこともできます。
「登録」ボタンを押したら、IFTTT 側から「RATOC Remocon」のアカウントと接続すれば準備は完了です。
IFTTT でのレシピ作成時は、「RATOC」と検索すると出てくる「RATOC Remocon」を利用します。
IFTTTで使える「トリガー」
IFTTTの「IF」では、トリガーとして温度・湿度・明るさのセンサー値取得が利用可能。
センサーの検知間隔は保証されておらず、基本的には1~15分、最長で2時間になる場合もあるとのこと。実際に使ってみたところ、家電リモコンがクラウドと接続するタイミングでもトリガーが発動するようです。
照度は5段階の基準値と、それより大きい・小さいという条件が設定できます。
温度も、「基準温度」と、それより暑いか寒いか、を設定できます。
もちろん、複数台のスマート家電リモコンが設置されている場合は、どの家電リモコンの値を取得するのかも指定できます。
IFTTTで使える「アクション」
「Then」のアクションでは、家電リモコンから赤外線信号を送信できます。
照明のコントロールや、
エアコンの設定温度を指定できるほか、
リモコンから送信する信号を16進数で手入力も可。これにより、学習リモコンのような動きもできます。
検証してませんが、送信する赤外線データは、「スマート家電コントローラー」アプリのエクスポート機能から取れるデータが参考になりそうです。
家電リモコンが複数台ある場合、どの家電リモコンから送信するかも選択可。
こんな感じで作ってみました。ちゃんと動作してくれましたよ。
もちろん、IFTTT 対応の他サービスのトリガー・アクションにも対応していますので、例えば、暑くなってきたらサーキュレーターを回す、とか色々と応用が可能です。
また、この他にも、定期的に部屋の温度をスプレッドシートへ記録するレシピなどが公開されていますので、興味があれば試してみると面白いです。
IFTTT単体では「AND」条件が使えない
これは家電リモコンではなくIFTTT側の制約にはなりますが、例えば、夜の時間帯に暗い場合のみ電気を点ける、という動作は、家電リモコンと IFTTT の組み合わせではできません。
IFTTT は基本的には単純なことしかできませんので、MESH などのサービスを組み合わせる形になりそうです。