ピークデザインCapture V3のプレートはニセモノと互換あり?確認してみた(Uonner)
えーと、単純に「ケチりたい」という邪な根性で、ってワケでもないんですが、カメラ等をバックパックやベルトにマウントできる、大変便利ないわゆる「キャプチャー」「カメラクリップ」と呼ばれる器具について、本家とニセモノの現物とでプレートの相互互換性を確認してみたのでレポートしておきます。
これ、けっこう頑張って検索したんですが、情報がどこにもなかったんですよね…。
えーと、うちは検索流入がメインですので、今さら「キャプチャー」がどんな道具なのかについては詳しくは触れません。「キャプチャー」ってのは、カメラを持ち運びたいけどちょくちょく両手は空けたい、というときに便利な道具で、バックパックのショルダーハーネスに挟み込んで使うタイプなんかが良く使われています。
で、写真の上が本家と呼ばれるピークデザインの「Capture」という製品。
ただこちらは9,000円近くするので、僕みたくモノにこだわりが無い人だとスルっと下のニセモノを買っちゃいがち。
ってことで、本家と Uonner のカメラクリップの Amazon の販売ページはこちら。値段が全然違う。6割引くらい。
この手の製品のカメラ側に取り付けるプレートは大抵アルカスイス対応の雲台でも使える、なんて事を謳っているわけですが、一般的にこの互換性は片方向のみ。
というのも、プレート側にはキャプチャー本体側のロック機構と合った特殊な形状が彫り込まれている必要があるため、一般的なアルカスイス対応プレートは使えないケースが非常に多いのです。
で、何が問題になるかというとですね、このニセモノ(Uonner)のカメラクリップというかカメラホルスター、なんと、カメラ側に取り付けるプレートが単品販売されてないんですよ。
つまり、機器が増えたらプレートだけ買い増す必要があるのに、それが単体販売されてない。と。
というわけで、本家であるピークデザインの「キャプチャー V3」なら、ちゃあんとプレートの単品販売(型番:PL-S-2)があるので、これをニセモノでも流用できないか、というのが今回の記事の趣旨なわけです。
と、ここはケチの鬼である僕。とりあえず買っちゃう前に、友人である「けいあーる」のKさんから実物を借りて試してみることに。
まずは Uonner のプレートを Capture V3 に。アレ?入らない…。
と思ったら、差し込む向きが逆でした。
正しい向きから入れたら…入ったー!
逆に Capture V3 のプレートは Uonner に…こっちも入ったぁ!これは相互に互換性があると言って良いんじゃなかろうか。
ということで、撮影機材をバンバン体にマウントしたい。体にキャプチャーを3個付けたい。義体化したい…。という願望強めの方はこれで幸せになれる?と思ったら落とし穴が。
先の写真を見ても分かるとおり、そもそもプレートの高さが全然違う。なので、カメラによっては装着する向きに制約ができたり、そもそも使えない、というケースが出てくるわけ。
具体的には Unonner のカメラクリップ本体+PeakDesign Capture V3 のプレートの組み合わせだと、大型のカメラだと使えないケースが出てくるかもしんない。
もっとも、GoPro みたいな小型のアクションカムなら向きとか関係なく付くし、α6300 / 6400 / 6500 みたくコンパクトなカメラなら、ちょっとレンズと干渉しそうにはなるものの、縦向きに装着すればまぁ使える。
このあたり、説明してもちょっと直感的には分かりにくそうなので、久しぶりに動画で説明してみます。(記事を読んだ方は3分40秒くらいからご覧になると良いかも)
PeakDesign Capture V3のプレートはUONNERでも使える?確認してみた - YouTube
正直なところ、一般的な4方向アルカスイス対応のプレートが使えるキャプチャー的な製品があったらそれが最強なんじゃ?という気がするんですが、そういうのを見かけない気がするのは僕が不勉強なだけなんでしょうか。
せめて4端の丸みだけ規格で定めてくれればなんとかなったりしないのかなぁ…、とか考えるも、多分、使い勝手が悪くなるんだろうな…とは。
ちなみにこの Uonner のカメラクリップ、ちゃんとクランプも付いているので胸マウントするときとかにも GoPro がカタカタ言わなくて意外とお便利。
金属ネジの滑り止めのギザギザが凶悪でカメラの画面に傷を付けちゃった(慣れればそういうことはしなくなる)ことと、Peak Design でいうプロパッドに相当する機材を着けないと長時間だとちょい痛い(ちょくちょく位置替えすれば良いんだけども)事を除けば、意外と不満が少ない。
本家にクランプが無いせいで、P.O.V v2 のプレート側にネジが用意されているのが許せない、という人なら勢いで買ってもいいかもしれない、とは思います。