インドアスカイダイビング「iFly」は車椅子の障がい者でも楽しめちゃう
超デカい扇風機の上でスカイダイビングを楽しめちゃう「インドアスカイダイビング」ってご存知ですか?
実は先日のシンガポール旅行中、セントーサ島にある「iFly」というインドアスカイダイビングで遊んできたのですが、その際、ちょっと驚いたことがあったので紹介させてもらいます。
「iFly」は世界中に支店があるインドアスカイダイビングのチェーン店みたいなもの。日本にこそありませんが、先進的な国ならそこまで珍しいものでもない感じ。
インドアスカイダイビング自体は日本にもあるので、何も海外旅行中にすることもないかなー、とは思ったのですが、旅程上、この日の昼間は体力をあまり使わない派手めなアトラクションを入れたかったので、前日、思いつきで予定に組み入れてみました。
入り口には「Anyone can fly(誰でも飛べる)」の文字が。
このくだり、最初は「未経験者でもお気軽に~」くらいに思っていたのですが、後でその懐の深さを知ることになります。
受付では腕や腰などに怪我が無いか?とか、予定に遅れると1人罰金S$30ですよ、とか、予め写真を買うと決めておくか?などなど、かなり色々確認されます。
また、事前のインストラクションが長いので所要時間が1時間くらいだけどOKか?などの確認も。
たまたまこの日は混んでいなかったこともあり、40分後の回に搭乗できることになりました。
料金は2人でS$300弱くらい。写真はUSBメモリでいただくことに。サービスしていたたいたので、紙の写真+USBメモリのセット料金で2人分の写真をUSBメモリに入れてもらえることに。ラッキー。
支払いが終わると手に緑色のバンドを装着。
その後、40分ほど時間が空いたので、歩いて5~10分のところにあるシロソビーチで暇つぶし。
ゆるっとした後は、次に乗る予定の「Luge」というアトラクションを横目に、徒歩で「iFly」まで帰って行きます。
iFly 内部は撮影禁止エリアが多め。今回は全員一緒に飛んだこともあってゲストエリアからの写真は無し。有料で買った写真のみになっちゃいました。
事前準備の流れは、まずは、日・英・中、三ヶ国語の字幕付きビデオでフライトの注意点を確認 → インストラクターの方が出てきて復習 → ミニベッドの上でインストラクターの方から教わったハンドサインを実践。という感じ。
インストラクターの方は流暢な Singlish 話者の方でしたが、安全に関わる事となると苦手なシングリッシュでも聞けるようになるらしく、その場にいたアジア系4名は全員、話の内容を理解できていたように思います。
その後、フライトスーツに着替えて、透明な風洞で人が飛んでいるのを眺めながら、自分の順番を待ちます。
が、待ち時間の間にびっくりしたのが、なんと、僕らの前のグループの1人が車椅子に乗った「障害者」の方だったんです。
そしてその方、車椅子から降りると人の手を借りて風洞へ入り、普通にカッチョ良くフライトを済ませた後、また、人の手を借りて自分の車椅子へ戻っていったのです。
車椅子の障害者がスカイダイビング…。この光景に僕は少なからぬショックを受けました。で、帰国後、公式サイトで調べてみたらこんな情報が…。
- I have a disability, can I fly?(※これはシンガポールではなくUKのサイトなので注意)
I have a disability, can I fly?
Individuals and groups with additional needs or requirements CAN FLY. If you have someone in your life who finds it difficult to participate in able-bodied activities but still wants to be challenged and push their limits, Indoor Skydiving might just be the perfect thing.
結論から言えば、障害者の方でも飛べます、という事らしく。というか、むしろ、障害者の方が限界突破にチャレンジしたい、という時にはインドアスカイダイビングが最高だ。とまで書いています。
もっとも、フライト中は基本的に腕を90度に曲げ、エビ反りポーズを維持し、さらにインストラクターのハンドサインにしたがって脚を曲げ伸ばしする必要がありますので、ある程度の要件はありそうですが、それでも、歩くのに補助が必要な方が空を飛んでいるのをこの目で見た、というのは、かなりの衝撃でした。
「iFly」以外のインドアスカイダイビングでも受け付けてくれるかどうかは不明ですが、少なくともここでは障害者の方でも空を飛ぶ機会が用意されていた、ということで、非常に感銘を受けたので今回紹介させていただきました。
フライトを終えて外の看板を見ると、女性だけでなく子供もフライトを楽しんでいる写真が。
「誰でも飛べる」という触れ込みは、この日、出来るだけ歩きたくなかった僕らだけじゃなく、体の弱い方、そして障がいをお持ちの方でも楽しめる、という意味だったのかなぁ。と、大満足して次のアトラクションへ向かったのでした。
なお、期待して行ってダメだった。となると大変ですので、行かれる方は事前に直接確認した方がいいと思います。
公式情報: