6人なら「名古屋→東京」が片道2,000円以下。「新松田ルート」を使ってみた【格安】
かねてから1度やってみたかった名古屋から東京への変わった行き方、「新松田ルート(僕が命名)」を実際に試してみたので、掛かった費用や感想などをレポートしておきます。
名古屋だけでなく、三河地方や浜松方面 → 東京へ行く時にも使える技だと思います。
「新松田ルート」って?
「新松田ルート」というのは、名古屋方面から神奈川県まで車(高速道路)で行き、そこから先は電車に乗り換えて東京へ入るルート。
首都圏は鉄道運賃が割安ですが、そういう地域と新東名とが最初に交わるのが神奈川県の「新松田」という駅らへん。
新東名の「大井松田」というインターチェンジで降りて、電車に乗り換えるルートになります。
「新松田ルート」のポイント
具体的な話の前に、まずはこの「新松田ルート」のポイントを説明しておきます。
- 人数が多いほどお得(5人なら1人あたり往復約4,500円)
- 所用時間は約5~6時間(休憩含む)
- 高速バスと違って、好きな時刻に出発できる
(例:朝5時出発 → 朝10時 都内着) - 新宿・渋谷など、都内西部へアクセスしやすい
- 高速料金のETC割引を使う前提(深夜・休日)
- 新松田・新宿間は、小田急小田原線で1時間20分前後、約800円。直通電車あり
- 新松田駅周辺の駐車場料金の相場は1日1,000円前後
- なんやかんやで結構疲れる
- ロマンスカーのオプションも有り
という感じ。
まとめると、「都内の渋滞が嫌」「運転する距離をできるだけ短くしたい」「駐車場代も鉄道料金も高速代もケチりたい」「日帰り」「体力には自信がある」という人向けのルートです。
「新松田ルート(名古屋←→新宿間)」の往復料金は?
1人の場合の新松田ルート(名古屋←→新宿)のだいたいの往復料金は、こんな感じになります。(※2019年12月現在)
- 駐車場代:900円
(※新松田駅駅周辺。1日料金) - 高速代:4,180円 x 2
(※名古屋IC ←→ 大井松田IC 間、休日料金・普通車) - ガソリン代:5,000円
(※往復走行距離540kmくらい。車種による) - 電車代:786円 x 2
(※新松田←→新宿 間)
しめて総費用は「15,832円」。
この金額なら「えー、新幹線で行ったほうが良くない?」と、なりそうですが、このプラン、人数が増えても電車代部分の約1,600円しか増えないのがポイント。
つまり、人数が増えるほど格安…、というか超格安になるのです。
ということで、人数が増えた場合の1人あたり往復料金(カッコ内は片道料金)はこんな感じに。
- 1人:15,832円(7,916円)
- 2人:8,702円(4,351円)
- 3人:6,325円(3,162円)
- 4人:5,137円(2,569円)
- 5人:4,424円(2,212円)
- 6人:3,949円(1,975円)
- 7人:3,609円(1,805円)
(※料金は2019年12月現在)
もう一度言っておきますが、コレ、往復料金ですからね。カッコ内の片道料金は、もう卒倒しそうな安さになってます。
正直、人によっては2人でも「アリなんじゃ?」と思いそうですし、4人以上なら多くの人が「これは安い」と思えるルートなんじゃないでしょうか。
「新松田ルート」の道のり
お金の話を先にしてしまったので、ここで「新松田ルート」の道のりの全貌を説明しておきます。
- 名古屋方面から新東名高速で東京方面へ
- 「大井松田IC」で降りて小田急「新松田駅へ」(ICからすぐ)
- 「新松田駅」近くでコインパーキングに車を停める
(隣接するJR松田駅近くにもパーキングあり) - 小田急小田原線で「新松田駅」から「新宿」方面へ
という感じ。意外と単純でしょ?
気分次第(あと、座席を確保できるなら)では、秦野・伊勢原・本厚木あたりでロマンスカーに乗り換えるのもアリ。
その場合は、最初から新東名で「秦野中井IC」まで行って、松田町より東京寄りの「秦野駅」から小田急に乗りかえる、というの手かもしれません。
ただし、車は時間が読みずらいので、どの時間の列車の座席を予約するのかは悩ましいところになります。
「新松田ルート」のここが辛い
人数さえいればコストパフォーマンスが高い「新松田ルート」なんですが、実際に使ってみると辛いところも少なくありません。
ということで、実際に試した管理人が感じた「つらいポイント」をまとめるとこんな感じ。
- 長距離運転だから運転手は辛い
- 通勤時間帯の小田急小田原線、東京メトロはかなり混雑する区間がある→体力を持っていかれる(お子さん連れだと無理なのでは?)
- 新松田周辺のコインパーキングの空き状況が気になる?
- 在来線に約1時間20分も乗るのはけっこう辛い
- 小田急の新松田→新宿方面は、早く着きたいなら乗り換えが増えがち
「2」については、僕自身、東海圏有数の混雑路線「名鉄犬山線」の人身事故&雨天時の地獄を見てきたので、「へー、こんなもんかー」で済みました。
「3」のコインパーキングの空きですが、これはちょっと経験値が少ないのでなんとも。少なくとも、平日の午前7時台はガラガラだったので、そこまで心配しなくても良さそうな。最悪、すぐ近くにあるJR松田駅付近のパーキングを使う手もあるかも。
「4」「5」に関しては、新松田から乗る前提なら、途中でたくさんの乗客が降車する駅がちょいちょいあるので、そのタイミングで席を確保できるかも。で、多少遅くなってもいいなら、そのまま席を確保して新宿方面まで同じ列車に乗っていく、という手があります。
ちなみに管理人は今回、単純な好奇心から1人で行ってしまったので、コスト面の良さをさっぱり実感できなかったのが辛かったです。
1人なら次は新幹線で行きますわ(苦笑)。
ちなみに日帰りでなく都内に宿泊予定なら、ホテルの駐車場に停めちゃうのが楽なのかなー、とも思ったり。
今回の試算では車の走行距離あたりの減価を考慮していません。なので、実際にはもう少し高めにはなるとは思いますが、それでも、人数さえいればかなり安価で、かつ、鉄道で都心へ入れる方法だと思います。
なお、人数が多い場合は、電車の座席をまとまって確保できない、という部分もグループによっては辛いかもしれないなー、とは思いました。
小田急「新松田駅」への行き方については YouTube にハイパーラプス動画をアップしました。
駅周辺の様子を知りたい方はそちらもどうぞご覧ください。