α6300/6400/6500/6600のHDMI出力周りや2K60p動画の細かい仕様について
ソニーのミラーレス一眼カメラ「α6300」のHDMI出力周りや、2K動画の性能について、いろいろと疑問に思っていたことを今さらですが実機確認したので共有しておきます。
機会があって色々調べたこともあり、ここに書かれている内容は、α6400/6500/6600 でも恐らく同じと思います。(異なる部分あれば、コメント欄でご教示ください)
また、一部のα7シリーズでも参考にできる内容があると思います。
HDMI出力機能について
- S-Log撮影時に便利な「ガンマ表示アシスト」機能(例:S-Log3→709)は、カメラ側のモニタのみ対象。HDMI出力には効果がない。
- カメラで録画せず、HDMI出力にATOMOSなどのキャプチャデバイスを接続して録画すると、カメラの発熱が劇的に改善する。また、30分の録画制限も回避できる(α6400/6600 はもともと30分の録画制限なし)。
- カメラのHDMI出力に機器を接続していると、カメラの自動電源OFFは機能しない。つまり、外部録画の支障にならない。
- カメラ側で録画中でなくても、少なくともカメラのHDMI出力に機器を接続していればAFは機能する(細かな付加機能のすべてが機能するかは未確認も) つまり、外部録画の支障にならない。
- カメラの撮影情報がオンスクリーン表示される「HDMI情報表示」機能は、 4KでのHDMI出力時は強制OFFとなる。また、2KでのHDMI出力時に、設定から「HDMI情報表示」を手動でOFFにすることもできる。
- カメラ側の記録方式をHD(2K)にした状態でHDMI出力する意味はあまり感じない。カメラ側を4Kにして2KのキャプチャデバイスにHDMI出力した方が画質が良い。
FullHD(2K)60p動画撮影について
- α6300/6400/6500/6600 での2K60p動画はクロップなしだが全画素読み出しではない。処理があまり良くなく、解像感はかなり悪い。例えば2度程度の斜めラインに極端なドット感が出たりする。使い物になるとは思わない。 このシリーズのカメラの2K60p動画撮影に期待してはいけない。
- 2K60P時の画質に関しては、HDMI出力でも同様である。
全体的な印象として、録画時の発熱は動画エンコード由来の部分が多い予感。少なくともHDMIに動画を流して外部録画するだけなら熱の面での負荷は軽い。
ただし、α6300~6600の動画性能は、Super35mm対応の4K24pで主に発揮され、4K30pではクロップされる。またフルHD60pは、画質の面から使い物にならない。
動画フォーマットの要件に合うのであれば、これらのカメラを使う価値はあり、放熱に不安があれば、外部レコーダーを使う方法もある。
というかですね、ソニーさんはとっとと APS-C 機のSuper35mmの4K30p対応と、2K60pの画質アップをしてくれないと。最近、Nikon Z50 を見ただけでよだれが垂れてくるんですが!