重いMXFファイルを無料でコマ落ち無しで再生する方法【4K60P・Windows】

映像制作ワークフローではお馴染みの MXF(Material Exchange Format)形式ファイルですが、意外と再生ソフトとの相性が悪いようで、VLC Media Player ではどう頑張ってもコマ落ちを解消できず、困っていました。

ということで、Windows 上で MXF OP1A ファイル(DNxHR・4K60P)をコマ落ちせずに再生できる方法、を探したので紹介しておきます。

Windows Media Player +「K-Lite Codec Pack」がオススメ

色々と試した結果、定番コデックの「K-Lite Codec Pack」をインストールして Windows Media Player を使えば、4K60P の MXF 形式ファイルでもコマ落ちしない事が分かりました。

インストール方法は、すべてデフォルトのまま「Next >」を押しただけ。必要があれば設定を弄っても良いでしょう。

マシンスペックが十分なことが前提にはなりますが、とりあえず、手元の環境では、これで MXF ファイルがコマ落ち無しで再生できるようになりました。

(※ 参考までに、4K60P の DNxHR HQX のビットレートは 1,870Mbps もあります。)

VLC Media Playerでは無理だった

ちなみに VLC Media Player の場合、キャッシュやアクセラレーションの設定を追い込んでも、結局、コマ落ちの解消には至りませんでした。

手元の作業用PCはそこそこ強力で、CPU・GPU・ストレージの負荷はそう高くはないんですけどね。ということで、VLC はなんとなーく先読みキャッシュ周りの設計がヘボい予感がして仕方がありません。

MXFを動画プレイヤーで再生する価値とは

これまでも、MXF ファイルを動画編集ソフト上でプレビューする分にはコマ落ちはなかったわけですが、プロジェクト上に余分なものを仮置きしたくない、という気持ちがありましてですね。だから、単純な動画再生ソフト上でも MXF を再生したかった、という経緯があります。

カラーグレーディング、手振れ補正、高度なノイズリダクション、AIによるフレーム補完など、多数の効果を一括でかけた場合、まだまだ現代の動画編集環境ではリアルタイムプレビューが困難な場面は少なくありません。

また、GeForce などの家庭向け GPU やモバイル環境の場合、8GB かそこらしか無い GPUメモリの範囲内に処理が収まるよう、そもそもワークフローを分割したくなるケースは珍しくありません。この辺りは Quadro などの十分なGPUメモリを搭載した環境ならまた変わってきますが、趣味の範囲ではなかなかコストパフォーマンスの面で厳しかったりするわけです。

いずれにしても、書き出した MXF ファイルを動画編集ソフト外でも手軽にちゃんと再生できれば、選択肢も色々と広がるわけです。

関係ないですが、最近の動画コデック系って検索汚染が酷くて、なかなか欲しい情報に辿り着けないんですよね…。

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