浸透率の高いプラチナバンドはソフトバンクへ。電波監理審議会が答申
総務省の諮問機関である電波監理審議会は29日、携帯電話向けの新周波数帯(900MHz帯)について、ソフトバンクモバイルへの割り当てを適当と答申した模様。
この結果を受け、最終的には総務大臣の判断によりソフトバンクに免許が割り当てられるものと見られる。
圧倒的な浸透率を誇るプラチナバンド
900MHz帯と呼ばれる新周波数帯は、ソフトバンクが現在使用している2100MHz/1500MHz帯に比べ建物内や山間部などでの浸透が良く、通称「プラチナバンド」と呼ばれている周波数帯のひとつ。
その特徴のひとつである(壁をなどを通過する場合の)浸透率の高さは、2GHz帯を”100”としたとき、1.5GHz帯で”133”、800MHz帯で”250”とも言われ、新周波数帯の浸透率も非常に高い。
3大キャリアのうち、これまで唯一「プラチナバンド」を利用できなかったソフトバンクにとって、同バンドの免許が交付されればまさに悲願と言えるだろう。
今後、新周波数帯の利用が許可された上で適切なエリア整備がなされれば、新周波数帯による無線区間の容量拡大だけでなく、その浸透率の高さも相まって、郊外や屋内、ビル陰などでの通信状況が改善する可能性はある。
なお、ソフトバンクは、プラチナバンドの免許交付以前から大規模な設備投資計画を発表しており、各所にて物議を醸している。
国際的に使われている周波数帯のため、メリットは大きい
同周波数帯は国際的に利用されている帯域であるため、海外からの端末調達や、国内端末の海外展開をスムーズにする事が期待されると同時に、既に発売済みのiPhoneなど900MHz帯に対応した機器でもその恩恵を受けることができるようになる可能性がある。
ただし、調整が必要な要素は多く、その恩恵を受けるには時間がかかるものと思われる。
参考サイト:
鈴の音情報局blog 1.5GHzの浸透性
http://suzunonejh.blog15.fc2.com/blog-entry-558.html