【DaVinci Resolve】動画書き出し時のメモリ不足エラーを緩和する
動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で、デリバー(書き出し)時のGPUメモリ不足を緩和する方法を紹介しておきます。
具体的には、デリバー時に以下のエラーが出る場合に役立つ、かもしれない情報です。
- Render Job failed as the current clip could not be processed.
- Your GPU Memory is full.
ここでは、Windows 版で私が試すことがある方法を列挙しておきます。
DaVinci ResolveでGPUメモリを節約する方法
DaVinci Resolve で書き出し時のGPUメモリ利用量を節約するには、処理を軽くするか、アプリや OS の再起動によりGPUメモリの解放を試みる形になります。
具体的には、以下のような内容を試すとよいでしょう。
- エフェクトを少しずつ外す
- カラーページのノードを減らしたり、ノイズ除去を外す
- Fusion の複雑度を下げる
- 映像トラック数を減らす
- DaVinci Resolve のアプリを再起動してから書き出してみる
- Windows を再起動してから書き出してみる
- マルチディスプレイの枚数を一時的に減らす
- GPUメモリを喰らうアプリを落とす(例:Catalyst Browse など)
また、どうしても外したくない処理がある場合は、ワークフローの分割を検討しても良いでしょう。
そして、ワークフロー分割時は Windows だと MXF で書き出すケースが多いかと思いますが、そのデリバーに失敗する場合は、MXF書き出し時の設定を以下で試すとエラーが出なくなる場合もあります。
- サブブラックとスーパーホワイトを維持:ON
- 最適化メディアを使用:ON
- レンダーキャッシュしたイメージを使用:ON
- フラットパス:常に有効 → 通常時は「オフ」
- Disable sizing and blanking output:ON → 通常時は「OFF」
- 最高品質にサイズ調整:OFF
- 最高品質でディベイヤー:OFF
- 可能な場合は再エンコードをバイパス:OFF
この設定では、カラーグレーディングやリサイズ処理は全て無効となりますが、どうしても掛けたい超重量級の処理をGPUメモリ8GBクラスの非力なマシンで処理したい場合などには役立つケースがあります。
最終的には GPU メモリをしこたま積んだマシンに乗り換えるのが得策とは思いますが、微妙にメモリが足りそうで足りない、という場合なら、とりあえず、今回の方法で足掻く、という手もなくはありません。