Googleフォトの容量無制限が終了。2021年5月末で
Google は2020年11月12日、「Google アカウントのストレージポリシー変更」について発表、その中で Google フォトにアップされる「高画質」設定の写真・動画の容量無制限を終了すると発表しました。
容量無制限の終了は2021年5月末の予定。6月1日以降にアップされる写真・動画は、 Google アカウントに付帯する 15GB の無料ストレージ、または有料の Google One ストレージ容量を消費する形へと変更されます。
なお、2021年5月末以前にアップ済みの容量無制限の写真や動画については、それ以降も引き続きストレージ容量を消費しないとのこと。
ただし、Google Pixel 3~5 からアップロードされる写真・動画については、今回の変更の対象外とのこと。つまり、これらの端末から「高画質」でアップロードされた写真と動画は、引き続き容量無制限の対象となります。
有料ストレージサービスである「Google One」は、2020年11月時点で 100GB が月額250円、200GB が月額380円。ユーザーの多くは当面、15GB の無料ストレージ枠内で収まるものと思われますが、ある程度データ量が多いユーザーについては Google One のサブスク契約が必要となりそうです。
2年間未使用アカウントのGoogleドライブデータ削除も
今回の発表では Google フォトだけでなく、Google ドライブのファイル削除ポリシーが新しく導入されます。
具体的には2021年6月1日以降、以下の条件に該当するファイルが削除される可能性が明記されました。
- Gmail、ドライブ( Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard ファイルを含む)、Google フォトのサービスのうち、 1 つもしくは複数の製品において 2 年間( 24 か月)利用がない場合、Google はそのユーザーが使用していないファイルを削除する場合がある。
- 同様に、2 年以上ストレージ容量の制限を超えた状態が継続した場合、Google は Gmail、ドライブ、Google フォトのファイルを削除する場合がある。
これらのポリシーは、既に提供済みの「アカウント無効化管理ツール」の設定によらず、2年間使用されていないアカウントに対して一律で適用されるとのこと。
削除を避けたい場合は、Gmail ドライブ・Google フォト・Gmail への定期的なアクセスを呼びかけています。
なお、ファイル削除の前には複数回にわたって通知が送信されるとのことです。
ストレージ使用量の確認ツールが提供
2021年6月、Google フォトの容量を節約するため、不要な写真や動画を削除できる新しい無料ツールが提供予定となっています。
これは暗い写真やぼやけた写真サイズの大きい動画などを簡単にチェックできるツールとのことです。
ストレージ系サービスの永続性のために必要な措置
今回の Google のポリシー変更はかなり大きな影響がありそうです。
特にこれまでスマートフォンで撮影した動画を、Google フォトでバックアップしていた層にとっては、新たなバックアップ先を探すか、構築するか、あるいは Google One の上位契約を検討する必要が出てくることでしょう。
ただ、Google によれば、現在、4兆枚以上の写真が Google フォトにアップされており、毎週280億枚の新しい写真とビデオがアップロードされているとのことで、今回のポリシー変更の背景には Google フォト等のサービス永続性の維持、という課題があったようです。
正直なところ、管理人もそろそろポリシーの改悪があるんじゃないかな、とは思っていた頃合いでした。
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