Kyash、カード入金分の還元上限を改悪。口座入金分には残高利息も(2020年12月)

 2020年12月7日

決済サービスの Kyash は2020年12月11日より、決済時のポイント還元上限を一部条件において引き下げると発表しました。

改悪内容は以下のとおりです。

■ Kyash Card

改悪前:1,200ポイント/月

改悪後:1,200ポイント/月(登録カードなど入金分での決済は500ポイント/月)

なお、還元率は1.0%のままとなります。

■ Kyash Card Lite / Virtual

改悪前:600ポイント/月

改悪後:600ポイント/月(登録カードなど入金分での決済は250ポイント/月)

なお、還元率は0.5%のままとなります。

これらの改悪により、Kyash シリーズを登録クレジットカードでのみ利用する場合、決済額換算で5万円分までしかポイント還元を受けられない計算となってしまいます。

これは、かなり厳しい内容の改悪と言えそうです。

カードからの指定金額入金は廃止へ

さらに、12月8日からは金額指定で登録カードから入金する機能も廃止となります。

Kyash は代替方法として、今後は銀行口座入金を使うよう案内しています。

ただし、残高不足時の「リンクしたクレジットカードからの自動入金」機能については、これまでどおり利用できるとのことです。

銀行口座入金分には「残高利息」サービスも

今回の発表ではあわせて、12月8日配信予定のバージョン8.0.0より銀行口座などから入金した残高に毎月年利1%の「残高利息」を付与するサービスの開始も明らかにされました。

「残高利息」は日次で計算され、毎月1日にまとめて付与されるとのこと。

「残高利息」の付与対象・獲得条件は、以下のとおり。

  • 銀行口座、セブン銀行ATM、コンビニでの現金チャージ、Pay-easyでのオンラインチャージなどで入金された残高であること
  • 前月に1回以上のKyash決済があること
  • 本人確認アカウントであること

なお、2020年12月のみ例外として、本人確認アカウントの対象残高であれば付与されるとのことです。

クレジットカード入金を冷遇、銀行口座入金を優遇する今回の変更ですが、その先には新しい銀行の形を見据えたビジョンがあるようです。

ただ、現状の Kyash の規約上、預金目的でのサービス利用を禁止している点は、留意したいところです。

※記事公開当初、Kyash からの現金出金手段がないとの記載がありましたが誤りです。正しくは「2020年9月7日以降、本人確認手続きを完了したユーザーに限り、決済・送金・出金に利用できる Kyash 残高を銀行口座へ出金できる。」となります。お詫びすると共に訂正いたします。

単純に「クレカとのポイント2重取り」に Kyash の旨味を感じていたユーザーにとっては、かなり厳しい内容と言えそうな今回の変更ですが、「残高利息」という新サービスの導入により、他社クレジットカードの決済バイパス役以上の存在となれるのか、今後の動向が気になるところです。

ソース:

Hatena Pocket Line

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