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【2020年】買って良かったものリスト(後編・デジモノ編)

 2021年1月7日

買っても全然レビューしない極悪な管理人が、ここぞとばかりに年末の大掃除をするコーナー「今年、買ってよかったものリスト2020年版」。

前回の生活用品編に引き続き、今回は「デジモノ編」をお送りします。

PCケース「Fractal Design / Define 7 Compact White Solid」

異常に物持ちが良い管理人なのですが、今年は10数年ぶりに PC ケースを買い替えました。理由は NVIDIA の GPU「RTX 3080」「RTX 2070 Super」が長すぎて入らないから。

どーせ長く使うんだから、ちょっと良いヤツを、と、Fractal Design の Define 7 を購入したところ、質感の高さだけでなく、メンテ性もめちゃくちゃ高くてびっくり。しかもカッチョいい。10年の歳月の長さを否が応でも思い知らされました。

ただ、Define 7 はちょっと奥行きがデカい。

「もうちょっとコンパクトなら……」と思っていたら、夏頃に Compact バージョンが発売。ついでだからと嫁PCケースはそちらに買い替えました。

電源・ドライブの配置、ケーブルマネジメント機構が今っぽいのはもちろん、トップパネルとかまで外せるメンテナンス性の良さ。何より、細かい作りが高品質で触ってて心地良い。それでいてコンパクト。最高。

Define 7 も良いケースでしたが、それ以上に気に入ったのは Define 7 Compact の方でした。

Define シリーズは以前から狙っていたのですが、7シリーズになってトップパネルがツライチになり、見た目が許せるようになったから買った、という裏話も。

大三元標準ズームレンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art」

人を虜にしてダメにするF2.8通し、いわゆる大三元なシグマの標準ズームレンズ。

凄みのある中央部の解像感と、ペペっと背景整理できるいい感じの後ボケが魅力。なんだろう、ズームレンズってあくまでも実用品だと思ってるんだけど、コレはコイツで撮るであろう画作りから逆算して、概ね不要な所をうまくサボってる印象。その匙加減が絶妙なレンズなんだと思う。

こんなに気に入ってるのに、購入後わずか3週間で落として割ってしまい、その後、タムロンの F2.8 通しの大三元標準ズームレンズに買い替えたは良いものの、どうにもこのレンズが忘れられず、新品で買い直してしまった、という程度には脳ミソをやられたブツ。そう。つまり2回買ったってこと。

落としてから買い直すまでの20日間くらいは、いろんな景色を見るたび「あー、あのレンズだったらこんな風に撮れるのになぁ」と、古い恋人を忘れられないみたいなネッチョリした感情に取り憑かれてしまったので、多分、何らかの妖(あやかし)が入ってるんじゃないかと思います。

素晴らしい相棒。だけど激重。ソフト周りも色々おかしい気がする。それでも、それでもそれでOKなレンズなのです。今度のアプデで良くなるでしょう。

ソニー ミラーレス一眼カメラ「α7S III」

流石に本体だけで40万前後、というだけあって珍しくレビューを書いたんだけど、記事はあんまり読まれていない、というコストセンター。

でもね、こいつには夢がいっぱい詰まってるんだ。

なにせコイツが出るまで、α シリーズは 24p 以外の動画撮影時の制約がハンパなく渋くって。

2K は全画素読み込みじゃない、4K60p にはなかなか対応しない、S II とかでないと 4K30p すらクロップされるか全画素読み込みじゃない、と、あちらを立てればこちらが立たず。おかげで α7 III が長命化していったわけ。

今でもそうかは知らねども、ソニーは DI の中でカムコーダーもやってるから越えられない壁があったかもしれない。とりあえず、FX6 よりも先にこっちを出したのは、社内的には英断だったんだろうなぁ、とは思うところ。

この機種を入口に「やっぱカメラ内蔵の可変NDはいいよねー」とかとかで「いばらの道」へと踏み外す人が続出しそうな危ういカメラです。

余談ですが、ソニーは 1635GM みたいなフォーカスブリージングが酷いレンズを「動画にオススメ」とか書くのはやめた方が良いね。

ジンバル内蔵カメラ「DJI Pocket 2」

これは語れるガジェット。要るんです。必要なんですってばよ。

「今どきスマホのカメラで十分じゃん。手振れ補正も優秀だし」というご意見も、光量が稼げるシーンならごもっともではあるんです。が、我々のような夜行性の輩には、コレより軽くてまともに夜の散歩動画が撮れるガジェットは存在しないのですよ。

欠点は、D-Cinelike で 4K60p が撮れないこと。なんで?50p はイケるのに。欧州重視なの?ホントにそこだけが残念ポイント。

買うなら絶対 Creator コンボ。ワイヤレスマイクが秀逸。2人で散歩するときは、後述の Comica BoomX-D を使ってます。

ワイヤレスマイク「RODE Wireless GO」

当たり前のようにちゃんと動く、ウルトラライトな無線マイクシステム。

追加で良いピンマイクを足して運用する前提なら、ライトユーザーには十分すぎる性能・信頼性がある。2020年中盤以降に公開した動画の音声収録では、アテレコを除くほとんどのひとり語りシーンの音声をコレで飛ばしてます。

ピンマイクなしだと微妙だけど、無線部分の性能だけは間違いない。

実はホワイトバージョンも発売済み。

ワイヤレスマイク「Comica BoomX-D」

RODE Wireless GO を買ったら「2人の会話も綺麗に撮りたい!」という欲求が爆発してしまい、ついつい購入。

危うく、Tentacle SyncTimecode Systems 製品を揃えて本気でタイムコード配信システムを構築してやろうかとも思いかけたわけですが、「そこまで金かけなくてもいいよね?」と考え直して逃げを打った格好。素人装備です。

文句の付け所は多いけど、仕事でなけりゃ、まぁ、頑張れば使えないこともない、という、これまた仕様の落しどころが良い製品。パーソナルユースなら意外とちゃんと動く。

撮影用フルカラーライト x 2個

手早くカッチョ良いカットを撮れるバッテリー内蔵のフルカラーライト。演色性能も高いのでとりあえずコレを2個持っておけばいい感じにできる。完全なる実用品。

雰囲気のある写真・動画が撮れるようになりました。

Ulanziの自由雲台

知らない間に4個買ってたヤツ。カメラを乗せるには心配だけど、モニターやライトなどの小道具を載せるならマスターピースと言って差し支えない自由雲台(ボールヘッド)。1/4インチネジとコールドシューをペペッと変換できるのが本当に素晴らしい。

左サイドにもコールドシューが付いてるけど、意外と使わない。

でも、リグ組みしない派なら重宝する、はず。

LGのウルトラワイドモニター「34WN750-B」

安いけど意外とちゃんとしてた34インチのウルトラワイドモニター。

事務用途で輝度を落として運用する(色再現性も落ちる)前提の "使い潰す用ディスプレイ"。(他にカラーマネジメントモニターも持ってますので)

画素ピッチ 0.2325mm ってのは、執筆・プログラミング用途で Windows の標準解像度がギリギリ使い物になる、本当に絶妙なラインなのよね。

34インチで、21:9 で、3440✕1440 っていうバランスが超重要。現時点だと、縦方向の解像度は 1440p が事務用の鉄板だと思う。

USBハブ付き。SDカードリーダー無し。内蔵スピーカーの音質に期待してはいけない。

本当はハードウェアキャリブレーション対応で Nano IPS 採用のLG「34WL850-W」が欲しかったんだけど、品薄で年内には買えず、妥協で買った、という裏話も。それなのに意外と満足度が高いってことは、もうオススメでしょ。

最高じゃないけど、色々ちょうどいい。これで良いじゃん。

今年は BenQ のカラーマネジメントモニター「SW270C」も買ったけど、今、買うならウルトラワイドモニターが良いかな。デュアルディスプレイにすると画面の切れ目が勿体無い領域になる、というのは、ウルトラワイドへ移行して初めて気が付くことだと思います。

USBオーディオI/F「Steinberg UR22C」

音楽活動されてる某御仁に直接相談したところ、オススメいただいて購入したブツ。

今どき ASIO 非対応(!)というビックリ仕様の「DaVinci Resolve」でも使える USB オーディオインターフェース。内部的に ASIO、WDM、CC を切り替えてくれるという器用美人。(ひょっとしたら環境によっては使えないケースはあるかもしれないけど)

設定を間違えておかしな音が出ても、他の USB I/F と比べて内部処理が整ってる印象。なんとなーく、ドライバとかの情報処理周りに関しては優等生なんじゃ?

それにしても Blackmagic Design さん。まぁ Fairlight 製品を売りたい事情も分かるけど、ここは一丁、男気を見せて、Windows 版 DaVinci Resolve を ASIO 対応させて欲しい!(心の悲鳴)

流行りのスマホスタンド

電気街をブラブラしてたら見つけた、500 円以下で買えるノーブランドの折りたたみ式アルミ製スマホスタンド。

今どき面取りが怪しく、触れるもの皆傷付ける仕上がり。だけども意外と良い。愛してる。

今は、Amazon とかドンキでもっと品質がいい製品が売られてて、特に今年は Nulaxy とかいうブランドのが YouTube 界隈で流行った記憶が。

ということで、みなさんはそちらを買うのが吉。値段は3倍以上しますが。

NVIDIA GPU「GeForce RTX 3080」

機械学習系の処理が激重で、RTX 2070 Super じゃラチが明かないから、って理由でまたしても買い替えたグラボ。

良い!ってよりも、「やりたいことをやっても困らなくなった」という程度ですが、僕の変態編集を支えてくれる「縁の下の力持ち」役。これが無いと床が抜ける。床が抜けずに済んでるなら、そりゃ「買って良かったもの」でしょう、という理由でエントリー。

ProGradeのSDカードと UHS-II 対応のUSBカードリーダー

ProGrade の V60 / V90 の SD カードはマジで速い。UHS-II 対応のカードリーダーと組み合わせれば、実測で200MB/s オーバーは出る。

特に 4K60p みたいな高ビットレートの動画ファイルのPCへの取り込みが超高速に。ワークフローが劇的に改善。良かったー。

iPad Pro(第2世代)

もうすぐ A14X 来るでー、と噂される中、物欲に負けて買っちまった A12Z 搭載の iPad Pro。で、未だに A14X 搭載の iPad Pro は未発売のまま。

リビングでの調べものが楽になるから、という理由で買ったら、嫁さんが「これで数独やるとすごい快適!」と毎日嬉しそう。Surface にしとけばよかったかな。

今どきなら秋に出た iPad Air を買う人が多そうなんだけども、あれって GPU 周りが弱い気がするんですよね。ヌルヌル感はこっちが断然上だと思うんだ。

今だと M1 MacBook を勧めたほうが良いのかな、という気もしなくはないんだけども、クラムシェルとは別にタブレットは要ると思うし、タブレットなら iPad だと思うんだ。つか、我が家の M1 MacBook は来年の年始に届きます!

Xiaomi Redmi Note 9S

今年、国内で正規流通していた Android 機の中でコスパ大将はコイツ。この値段でこの性能はなかなか無い。こんな鬼コスパじゃ Xiaomi も米国から制裁受けるのでは?と心配になったレベル。

決して良いものではないけど、クソみたいにバッテリーも持つし、だいたい全部がお値段以上。

Xiaomi といえば、今年はサブブランドの Poco 製品も話題でした。単純なコスパならあっちはさらに上でしたが。その後、どうなったんだろ。

Ergotronのディスプレイアーム

最近、ついにデスクをガラス製から木製に変えたので、めでたくアームが使える!ということで HP ブランドだけども実は Ergotron の OEM というお値打ちディスプレイアームを購入。

これ、値段の割に品質がめちゃくちゃ高い。

各関節の圧力も調整できるからビタ止まりするし、その辺で売ってる安いアームと違って質感も相当良い。

普通のクランプだけでなく、デスクに穴開けする設置方法にも対応します。

絶対的お値段以上。あまりに良かったので2本買いました。

来年もどうぞよろしくお願い致します

ということで2020年は激動の年となりましたが、そんな中でもこうしてめでたく新年を迎えることができるのも、ひとえに読者の皆様のおかげと厚く御礼申し上げます。

当サイトはノウハウ系の記事が多く、特に、私が自宅で仕事をする上で必要となった "工夫" を中心に公開して参りました。本年はその方面の情報需要が大きく膨らんだ年となってしまいましたが、見方を変えれば、図らずも多くの皆様のお役に立てたようでもあり、感慨深く感じるところです。

別件にはなりますが、今年、管理人の身には人生最大とも言える大きな厄災が降りかかりました。が、皆様の温かいご支援のおかげで克服でき、むしろ、さらに大きく成長できるきっかけとなったように思います。最中、ご支援いただいた方々に置かれましては、重ねて御礼申し上げる次第です。

さて、来年ですが、新しい表現方法の1つとして挑戦し続けている動画関係をさらに推し進めたく、色々と準備を進めております。最近はカメラのレンズを割ってしまったことや環境整備などで充電中となっておりますが、再始動の折りには、そちらでもお目に掛かれれば幸いです。

今後とも、TeraDas をどうぞよろしくお願い致します。

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