楽天モバイル、1GBまで無料、20GBまで1,980円の段階料金プラン「RAKUTEN UN-LIMIT VI」を発表

 2024年8月9日

楽天モバイルは2021年1月29日、月間1GB以内なら0円で使える料金プラン「RAKUTEN UN-LIMIT VI(シックス)」を発表しました。適用開始は4月1日から。現行プランの契約者は4月1日付けで自動アップグレードされるとのこと。

「RAKUTEN UN-LIMIT VI」は、利用したデータ量によって料金が決まる、段階料金制プラン。

利用データ量ごとの月額料金は以下表のとおり。

月間使用データ量月額料金
0GB ~ 1GB0円
1GB ~ 3GB980円
3GB ~ 20GB1,980円
20GB超2,980円

従来の「RAKUTEN UN-LIMIT V(ファイブ)」では月額2,980円という料金設定でしたが、今回の「RAKUTEN UN-LIMIT VI」では、データ利用が20GB以内の場合、大幅な値引きとなります。

なお、データ利用量1GBまでが0円となるのは1回線目のみ。2回線目以降は980円となる。(1人当たりの回線数制限)

国内でのパートナー回線エリアでの通信量は旧プラン同様、月間5GBまで。超過後は最大1Mbpsでの通信。

インターネット、および店頭でも申込可。2021年夏にはメールアドレスも提供予定とのこと。

専用アプリ「Rakuten Link」での通話は引き続き、無料でかけ放題。(一部対象外の番号あり。アプリ未使用時の通話料金は30秒20円)

現行プランから引き続き、300万回線まで当初1年間無料。現在の申し込み状況は220万契約とのことです。

契約事務手数料、SIM交換・再発行手数料、MNP転出手数料、契約解除料は0円。

月額0円で1GBまでのデータ通信+SMS+音声通話が利用可能な MNO の SIM というのは記憶にある限り例がなく、非常にインパクトの強いプランと感じます。

無料で維持できるMNOのSIM、という価値

過去に存在した月額無料で維持できるSIMカードとしては、2020年8月にサービス終了したソニーネットワークコミュニケーションズの「0 SIM」が挙げられます。そちらは月間500MBまでの通信が無料、SMS・音声利用は別料金という料金体系でしたが、常時、通信が極端に混雑したままで、商用サービスとして成り立たずにサービスを終了。失敗事例となった経緯があります。

MVNO 回線である「0 SIM」と MNO である楽天モバイルとの単純比較はできませんが、無料維持可能な MNO の SIM が世に出ることでモバイルネットワークの負荷や実効速度がどうなるのか、非常に興味深いところではあります。

とはいえ楽天モバイルは、現在、300万回線まで1年間無料のキャンペーンを実施中であり、データ通信の利用のみであれば料金は発生していない状態です。今回の思い切った料金プラン発表の背景には、現在、無料開放しているネットワークの利用率など、何らかのデータの裏付けがあるものとみられます。

<ソース>

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