楽天モバイルの「Band 3固定」運用が意外と使える

 2021年4月14日

大量に通信しても安心の「楽天モバイル」ですが、パートナー回線でのデータ高速モードの通信量が月間5GBまでしか無いのは玉に瑕。

ということで、「知らない間にパートナー回線に接続して通信容量を消費しちゃった」なんてことが無いよう、スマホ側の設定で「バンド3」に固定する方法を前回、紹介したわけですが、

「それって本当に使いものになるの?」と疑問に思っている方向けに、実際に使ってみた感想をまとめておきます。

まだパートナー回線が強い田舎での感想です

まず、前提からお話ししておくと、筆者はここ半年くらいで楽天回線エリアになったばかりの地方都市に住んでいます。(この記事は2021年春にアップ)

楽天回線エリアはサービス開始当初、東京・大阪・名古屋とその周辺から整備を開始。当初からのエリアは「バンド3固定」しなくとも、屋外ならパートナー回線を掴むことはほとんどない、という感覚でした。

が、私の住む地方都市では、楽天回線エリアになってから随分経つにも関わらず、屋外でも頻繁にパートナー回線をつかむ状況。

楽天回線の「使い放題」の恩恵をなかなか受けられない、と感じていました。

ということで、そんなエリアで「バンド3固定」運用を実際にしてみたらどうなるの?という辺りの感想になります。

使えるエリアなら「かなり使える」

楽天回線エリア内で、実際に「バンド3固定」を使っている身としては、ごくまれにパケットが詰まる事はあるものの、基本的にはハンドオーバーもスムーズ。屋外利用に関しては、少なくとも私の行動圏内ではほとんど問題ない、というのが率直な感想になります。

ただし、楽天回線エリアのエッジなど、近くにエリアマップの穴がある場所での使い心地はかなり悪化するのも事実です。

また、後述の、田舎なのに高層建築が多いエリアや屋内では難がある印象ですので、その辺りの詳細も書いていきます。

「田舎の都心部」は屋外でも厳しい場合が

私の住む地方都市は田舎ではあるものの、駅前にはタワーマンションが立ち並ぶエリアがあります。

普通の感覚なら、そういった人口密集地域ほどエリア整備が進んでいそうなモノですが、楽天モバイルでは、逆に、そういった場所ほどまだまだ、といった印象。

具体的には、「バンド3固定」運用をしていると圏外になってしまうエリアが、都心部を中心に結構な広さで存在しています。

逆に、低層住宅エリアやルーラルでは、バンド3固定でも安定して楽天回線を掴み続けるのですが、現在の楽天回線は周波数が高いせいもあってか、田舎なのに高層建築が多いエリアの整備が後回しになっている感じがします。

ただ、他県の県庁所在地や他市では、建物が多い都心部でも安定して楽天回線を掴むので、楽天モバイル側のエリア整備ポリシーの違いだけのような気も。

いずれにせよ、屋外での「バンド3固定」運用に関しては「基本的には使い物になるが、生活圏しだいではダメな場合もある」というのが実際の感想になります。

屋内は「パートナー回線無し」では厳しい場合も

さて、問題は「バンド3固定」での屋内での電波状況です。

正直なところ、楽天モバイルは、パートナー回線ありでも極々まれに、大きなショッピングセンターや地下などの奥深くで圏外になる印象なのですが、「バンド3固定」運用時は、そういうレベルではない厳しさとなります。

民家やファミレス、普通の規模のスーパーなど、ちょっとした建物であれば楽天回線が使えるケースは少なくありませんが、大きな建物の奥では圏外になってしまうケースが少なくありません。

屋内での「バンド3固定」運用に関しては、「使えればラッキー」くらいに思っておくのが良いでしょう。

場所さえ合えば意外と使える「バンド3固定」運用

ということで、楽天モバイルの「使い放題」を満喫したいなら「バンド3固定」運用は「場所さえ合えば」オススメできる状況です。

ただし、速度が極端に落ちたり圏外になってしまう場所はどうしてもあるので、そういう場所では一時的にバンド固定を解除する、という形になります。

自宅や勤め先、良く行くカフェ、ショッピングセンターなどの屋内に関しては、使えればラッキーくらいに思っておけば、意外と使える!という感想になって幸せなんじゃないかと思います。

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