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皇帝は復活した。「丹念納豆」は野太い本物の味。納豆好きにこそオススメ【竹之下フーズ】

 2024年6月4日

無類の納豆好きである僕が過去記事で絶賛した高丸食品の「国産中粒納豆」。皆さんはもう食べましたか?

その万人受けするウマさは凄まじく、全国納豆鑑評会ではついに前人未到の3年連続1位を受賞。

最近では販路も広がり、生産地である愛知県では一部百貨店はもちろん、成城石井やその辺の一部スーパーでも販売されるなど入手性が高まりましたが、今回はもう1つ、そんな「レジェンド」と比肩しうる旨さの納豆、宮崎県は竹之下フーズの「丹念納豆」を紹介させていただきます。

皇帝は復活した。「丹念納豆」レビュー

今回購入分は花筏文様の限定パッケージ。通常版は淡黄色のパッケージのはず。

「丹念納豆」の成分表は下の写真を参照。(ピンチインで拡大)

1パック150gの大容量。タレは2パック。納豆が75gに対してタレの塩分が0.9g。からしまで入れても1g弱。塩分はかなり少ない部類と言えます。

量は3人前ぐらい。ただし、こちらは2人くらいで食べるのが正解かと。間仕切りはありません。

フィルムを剥がすと、いきなり粘りが凄い。

見積もりの甘さで名高い我が嫁が、どう考えても小さいボウルに鋭意投入します。

目盛りが 200ml までしかないボウルに 150g の納豆を入れ終わったようです。

小口ネギを撒き散らしながら、大胆に混ぜていきます。

と、ここで予想外の事態が!粘りが凄くて、菜箸をグーで握らないと混ぜ手が回らない!

ほどほど混ぜにしましたが、粘りの「量」より「強さ」が印象的でした。

ということで、ドバドバっとご飯に掛けていきますー。

ザ・完成。

この日は、たまたま厚さ1cmの特注鉄板で焼いた良いカジキとオムレツをおかずに食べましたが、どう考えてもこの納豆の存在感が一番。なんだろう。凄く豆がしっかりしてて、豆に歯が入っていく感覚がある納豆です。

面白かったのは、ご飯と混ぜると力強い旨味はそのままなのに粘り気が見えなくなるんですよね。他所のレビューで納豆嫌いの人でもこの納豆なら食べられる、とあったのは、このあたりが関係しているのかもしれません。

多分、写真はバエづらいし、最近のよくある納豆みたく分かりやすく表現できるのとも違う「質実剛健」な懐かしい味わいなので、SNSなどで爆発的に広がることは無さそうな気はしますが、これは間違いなく上等な逸品。

デカい豆の中までちゃんと納豆で、噛むと歯が入る感触をしっかりと楽しめます。

万人受けするかは分かりませんが、昔からの納豆好きならこの味に満足できない人は少ないのではないか、と思える味わい深さです。

「丹念納豆」は納豆界の「無冠の帝王」だ

我が父親は東北生まれということもあってか、それはそれは納豆にたいそううるさい男でした。

そんな家庭環境もあってか、幼少期の僕は納豆の「あるべき姿」を漠然と刷り込まれて育ってきたわけですが、この納豆はそんな僕が「父親に食べさせたい」と思える納豆。まさに、「20世紀の頃に僕が食べていたウマい納豆、その正当な系譜だ」と肌で感じるわけです。

今どき「手造り」。霧島裂罅水(れっかすい)仕込みで水がキレイ。佐賀県産「ふくゆたか」1等級100%。などなど、売り文句ならいくつも並べられます。

しかし、そんな1つ1つの要素に対する細々(こまごま)とした言葉は、多分、どれ1つ取ってもこの納豆の魅力を十分に表すものではないのかもしれず。

例えるなら、それはまるで世界レベルのオペラ歌手の歌声のような味わい深さと食べごたえ。「歌がうまいですね」じゃねーんだわ。

我が国で古くから食べ継がれてきた由緒正しき食品「納豆」。その「皇帝」が復活した。

思索の末、僕は「ただ、それだけのことなのだ」と解釈するに至りました。

欠点は、販路が狭く、販売店がかなり限られていること。

すんごいローカルな話で恐縮ですが、うちの近所で竹之下フーズ製品の取扱いがあるのは、近場では「生鮮館 やまひこ」のごく一部店舗くらい。

余談ですがこのスーパー、世の「好事家」であれば必ず好奇心が爆発するお取り寄せスーパーって感じで非常に面白いので、機会があれば取り上げたいところではあるのですが、あまり有名なチェーン店でもありませんし、店舗ごとの裁量が大きすぎて取り扱いがない店舗も少なくなく、さらに、最近は置いてあっても(通常価格の倍くらいの値段を付けた上で)半額コーナーに追いやられていて、いつ無くなるかも分からないので、基本的にはお取り寄せが楽だとは思います。

公式通販はこちら。

ということで、全国のスーパーの仕入れ担当者の皆さんは、こちらの納豆もフィーチャーして頂いて、ぜひ、入手性を高めていただけると僕が嬉しいわけです。

(※この記事は提供ではありません。入手性が上がってほしいから、という動機で、僕が勝手に書いています。)

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