Microsoft、公式Windows 11互換性チェックツールを取り下げ。システム要件緩和を検討
Microsoft(以下MS)は2021年6月28日(現地時間)、Windows Insider Blog にて Windows 11 の最小システム要件の緩和を検討している事を明らかにしました。
MS は当初、Windows 11 の導入には以下のプロセッサ要件を満たす必要があるとしていました。
- Intel 第8世代プロセッサ 以上
- AMD Zen 2 以上
- Qualcomm 7・8シリーズ
これは Windows 11 が要求するセキュリティ・信頼性の基準と、アプリ互換性の確保から MS が定めたラインとのことですが、今回、MS は Intel 第7世代、AMD Zen 1 でも同じ基準を満たせる可能性に触れており、Windows 11 へアップグレード可能な機種が拡がる可能性が出てきました。
Windows 11 では、従来の Windows よりもセキュリティの基準を上げており、Windows Hello、デバイス暗号化、仮想化ベースセキュリティ(VBS)、ハイパーバイザーで保護されたコード整合性(HVCI)といった機能を有効化できるハードウェアを要求します。
また、新しい Windows ドライバモデルを採用し、99.8% のクラッシュフリー体験を実現する OEM、シリコンパートナーがサポートする CPU を選択することで、高い信頼性を実現できるとしています。
「PC正常性チェック」アプリは一時削除
今回の発表では合わせて、Microsoft が公開していた Windows 11 互換性確認アプリ「PC正常性チェック」の一時的な配布停止も明らかにされました。
Windows 10 からのアップグレードができないと判定された場合でも、ユーザーがその理由が分からない不親切な仕組みであったことや、また、正確さの問題からの措置で、同アプリについては、今後、改善して再公開する予定とのことです。
再公開までの間、MS は公式のシステム要件をチェックするよう呼びかけています。
また、以下のような勝手ツールも公開されていますので、そちらを使うのも手かもしれません。
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