SONYのVLOGCAM「ZV-E10」はCatalyst Browseでのソフトウェア手ブレ補正に対応【加筆修正あり】
ソニーが先日発表した2021年9月17日発売予定のデジタル一眼カメラ「VLOGCAM ZV-E10」は、ポストプロダクションでのソフトウェア手ブレ補正に対応していることが判明しました。
実際に ZV-E10 で撮影した動画データを入手し、ソニーの動画ファイル管理ソフト「Catalyst Browse」で開いたところ、撮影データには手ブレ補正用のメタデータが記録されており、そのデータを元にソフトウェアでの手ブレ補正処理が可能なことを確認しました。
検証に使用した ZV-E10 は最終製品版ではありませんが、ソニー公式のヘルプガイドでも Catalyst Browse による手ブレ補正が可能との記載があります。
これらのことから ZV-E10 は、カメラ内蔵ジャイロ由来の手ブレ補正用メタデータが記録される仕様で発売されると見て間違いないようです。
なお、ZV-E10 で撮影した動画データを Catalyst Browse で手ブレ補正する場合は、カメラ側の手ブレ補正を「アクティブ」または「切」にする必要があります。
これはつまり、Catalyst の手ブレ補正とカメラ側の手ブレ補正「スタンダード」は併用はできない、という事です。
なお、実機で確認したところ、手ブレ補正「スタンダード」で撮影した動画ファイルにも手ブレ補正用メタデータは記録されるものの、Catalyst Browse に掛けても正しい手ブレ補正効果は得られない、という形となります。
(※ 2021/8/11追記:当初、カメラ側の手ブレ補正を「切」にする必要があるとしていましたが、ソニーからの回答によると、カメラ側の手ブレ補正が「アクティブ」の場合でも Catalyst の手ブレ補正が使えるとのことです。お詫びするとともに訂正いたします。)
ZV-E10 は α6300 / α6400 / α6600 同様、特に4K24p 撮影時にはローリングシャッター現象が激しく発生する機種ですが、 Catalyst Browse での手ブレ補正処理によって(少なくともカメラのパンに起因するローリングシャッター現象に関しては)幾分の改善が見られました。
ZV-E10 のローリングシャッター現象と手ブレ補正についてはかなり複雑な話しで、多少、語りたいことがありますので、時間に余裕があれば、珍しく動画をアップする。。。かも。保証はできませんが。