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おいしい地ソース、トリイソースの「桶底のちから」はコク強めで深い味わい【レビュー】

 2022年5月11日
※「使いかけ」の理由は、ちゃんと食べて美味しいと思った後に記事にしたから。

最近、自粛疲れから、いわゆる「ハイクオリティ・スーパーマーケット」にハマってる我が家。

気付けばお取り寄せクラスのものばかりが食卓に並ぶようになって久しいわけですが、そんな中でも、これはオススメ!と思えるソースがあったので紹介します。

静岡県浜松市にあるトリイソースの「桶底のちから」です。

木桶の底にたまった「滓(おり)」を集めたソース

トリイソースはいわゆる「地ソース」のブランド。「地ソース」って言葉自体、聞き慣れないのですが、今どき木桶熟成のソースを作っておられるマジメなメーカーさんの製品になります。

で、ソースを木桶で熟成させると、底に滓(おり)がたまる。滓には野菜の固形分や香辛料の粒が集まり、濃厚なうまみのどっしりとした味わいになるんだそう。

この「桶底のちから」はそんな滓を集めた貴重なソース。公式ネット通販でも1人2本までの購入制限がかけられています。

滓のソースは、世間では「どろソース」とか「おりソース」と呼ばれることもあるそうです。聞いたことある!

ハンバーグとの相性が抜群。かけるだけで「ごちそう」に!

ウチの嫁さんは自称「貧乏お嬢様」でして、ハンバークにただのソースを掛けるなんぞ考えられない、とか言い放つタイプではあるのですが、そんな彼女でも、このソースなら思わず笑顔。

「これならデミグラスソースを作らなくても、良いかな」

とのお言葉を頂けました。やったぜ。

「どろソース」のわりに粘土は低め。意外とサラサラ。

素材から引き出された甘みと強いうまみが特徴。いつもの手作りハンバークが完全にごちそうになります。

ハンバーグにはもともとナツメグや胡椒などの香辛料が入っているせいか、ソースとハンバーグの香辛料が渾然一体化。ソースの辛味がまろやかに感じられて、驚くほどのマリアージュを見せました。

これ、ハンバーグじゃなくて「ハンバーガー」のソースにしても良いかもしれないね。

ハンバーグ以外に掛けたときは「香辛料の辛味と旨味がすごく効いているのに、あっさりしたソース」との評価でしたが、掛ける食べ物によって大きく表情が変わる、そして、食品の味を引き立ててくれる良質なソースなんじゃないでしょうか。

余談ですが、僕が住む愛知県は三河・尾張地方とで別の国と言っても良いくらいに食文化が違います。で、このトリイソースが作られている静岡県浜松市は、静岡よりも三河の食文化に近い、とは常々感じてまして。三河は甘めの味付けが好まれますが、このソースもそっち系。

成分表を見ると、名古屋県民御用達の「コーミソース」よりも食塩多めで炭水化物は少なめ。なのですが、香辛料の辛さの奥になんでか深い甘みを感じてしまいます。

ということで、お次はこの高級ソースで焼きそばを作っていきます。

贅沢にもダバダバといっちゃうんだぜ?

最初は香辛料の辛味をかなり強く感じましたが、口が慣れてくるのか何なのか、段々と慣れてきて最後は奥深い味に。まろまろ。

熟成系調味料はいつもの料理を手軽にごちそうに変えてくれる「暮らしの魔法」の1つですが、これはもう「上級魔法」と言っても差し支えなさそうです。

ちょっとスパイシーすぎる、という方は、同じくトリイの「ウスターソース」と混ぜるといい感じになりますよ。

トリイソースの販売店は?

販路が狭く、店頭入手性のかなり悪いトリイソースですが、自然派食品を扱うハイクオリティ・スーパーマーケットではまれに取り扱いがあるかもなので、興味のある方はぜひ、探してみてください。

今回紹介した「桶底のちから」以外にも「ウスターソース」「中濃ソース」などのラインナップも。

僕が確認した「桶底のちから」の愛知県内での取扱店舗は、「フードオアシスあつみ 山田店」「サンヨネ魚町本店」「るるビオ・エピスリー星が丘」 「ビオ・あつみエピスリー 豊橋」 (2021年9月現在)。他店でも島のエンドでチラッと見た記憶がある気はしますが、常時、棚割りがありそうなのはこの辺り。(情報があればコメント欄・Twitter にてお寄せください)

また、トリイソースの「ウスターソース」で良ければ、最近は「成城石井」や「生鮮館やまひこ」など、ちょっと気の利いた商品を並べているスーパーの一部店舗で見かけた記憶があります。

なお、浜松市内ならトリイソースの直売所か、また、普通のスーパーでも在庫があるかもなので、旅行のついでに覗いてみてもいいかも。直売所ではソースをブレンドして買えるとの情報もあります。

ちなみに、東海圏にお住まいの方には、豊橋・豊川・浜松を中心に展開するスーパー「フードオアシスあつみ」「ビオ・あつみエピスリー」が本気でオススメ。

ここまで良い食品ばかりを常時仕入れて続けているお店は、この地域ではかなり珍しめ。心意気はあってもなかなかお客さんが付いてこない店も多い中、さすが、豊橋周辺の方々はグルメだなぁ、と思います。

バスケット単価が格安系スーパーの2~4倍はするスーパーですが、食にこだわりがある方の「趣味」の店ということで、デパ地下や成城石井などに飽きた方は、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

公式サイト:

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