【iPhone・iPad】Wi-Fi・Bluetoothを完全にオフにする方法

 last update 2021年9月17日
※この状態ではまだ WI-Fi / Bluetooth が完全に OFF にはなっていない。

今回は、iPhone・iPad の Wi-Fi・Bluetooth を完全にオフにする方法について書いておきます。

iOS ではコントロールセンターから Wi-Fi / Bluetooth をオフにできますが、これは接続を一時的に切るだけで、内部的には Wi-Fi・Bluetooth が有効になったままなのはご存知と思います。

そして、そのままだと、翌日には自動的に ON になってしまうわけです。

Wi-Fi・Bluetooth は、AirDrop や AirPlay、位置情報の精度向上などに利用されているため、それらの機能への配慮からこのような仕様となっているわけですが、プライバシー上の理由から Wi-Fi / Bluetooth を完全に OFF にしたい場合はどうしたら良いのでしょうか。

iOSでWi-Fi / Bluetoothを完全OFFにする方法

iOSでWi-Fi・Bluetooth を完全にOFFにするには、コントロールセンターからでなく、ホーム画面の「設定」から Wi-Fi / Bluetooth の設定を開き、直接 OFF にします。

Wi-Fi / Bluetooth が完全に OFF になると、コントロールセンター上のアイコン上に(\)が表示されます。

この方法で Wi-Fi / Bluetooth を OFF にすれば、翌日、勝手に ON になることはありません。また、アプリからも周囲の Wi-Fi 基地局や Bluetooth デバイスの情報を取得することはできなくなります。

再度 ON にしたい場合は、コントロールセンターからアイコンをタップすれば OK です。

わざわざ「設定」を開くのが面倒な場合は、コントロールセンターから Wi-Fi のアイコンを長押し →「Wi-Fi設定」からでも開くことができるので、活用してみてください。

年々厳しくなるプライバシー保護の意識

国内ではそうでもない印象ですが、昨今のサードパーティクッキー規制を見ても分かるとおり、ユーザートラッキングに対する世界の目は厳しく、国際的な規制強化の流れはとどまるところを知りません。

そんな背景もあってか Android では 2020年、Google Play のポリシー変更により、アプリが副目的としてバックグラウンドで GPS を利用することが原則として認められなくなりました。(「バックグラウンドでの GPS 利用を主目的としたアプリ」のみ許可されています。)

そして位置情報といえば、現在では周囲の Wi-Fi 基地局や Bluetooth 機器の一覧からもそこそこの精度で位置情報を割り出すことができます。

実際、SSID から地理情報を特定できる WiGLE というサービスも存在していますし、また、多くのアプリが独自にその手のフィールドデータを取得・蓄積・活用しているようでもありますが、これらの情報を最も多く収集できる立場にあるのは Apple や Google などのプラットフォーマーであり、その精度が彼らの強みともなっているわけです。

Android と比べてプライバシー保護が進んでいる印象の iOS ですが、昨今のこういった状況を鑑みれば、(すでに十分な規制がされているとはいえ、今以上に)単なるアプリ屋にこれらの情報を収集されたくない、という思惑が働いたとしても不思議はありません。

さらに、遠い将来にはなりそうなものの、Wi-Fi 離れの未来も見え隠れしている中、色々がザルだった過去に比べ、アプリがユーザーのセンシティブ情報を収集・検証できる具体的手段は、少なくなる事こそあれ増えることはなさそうです。

そしてそれは、自由だった過去のポリシーに過度に依存してきたアプリ群の未来に暗雲が立ち込めている事を示すだけでなく、現状でも既にその前提が成立していない状況にも関わらず、アプリ開発元があたかもその手の問題が存在しないかのように振る舞っている事例すらあるのだと、私は理解しています。

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