Androidで色弱者の見え方をシミュレーションする設定(グレースケール化も)

 2022年2月10日

男性に多いと言われる色覚異常ですが、そうでない人が色弱者の見え方を理解するのはなかなか困難。

例えば、Android のホーム画面は、あるタイプの色覚異常の方には↑の写真のように見えていますが、実際の色はこんな感じ。

このような色弱者の方の見え方を、Androird でシミュレーションできる機能について紹介しておきます。

Androirdで色弱者の見え方をシミュレーションする方法

Androird で色弱者の見え方をシミュレーションする方法は2つあります。

「色補正」を使う方法

色弱者の見え方をシミュレーションする一番カンタンな方法は、Android の「色補正」機能です。

「色補正」は、Android の「設定」→「ユーザー補助」→「テキストと表示」→「色補正」から設定できます。(※ 設定の場所は、機種・Android のバージョンによって変わります。)

使い方は「色補正の使用」をONにして、以下の補正モードから選ぶだけ。

  • 第二色弱
  • 第一色弱
  • 第三色弱

これで、当該の色弱の見え方をシミュレートできます。

「色空間シミュレート」を使う方法

スマホ依存症の症状改善を目的に、画面の色をグレースケール(白黒)にする、という方法が話題になったことがあります。

先の「色補正」ではグレースケールは選択できませんが、「色空間シミュレート」機能を使えば白黒にすることもできます。

「色空間シミュレート」を使って色弱者の見え方をシミュレーションするには、まず「開発者向けオプション」を有効にする必要があります。

その後、Android の「設定」→「ユーザー補助」→「色空間シミュレート」(「カラースペースをシミュレーションする」の場合もあります)を開きます。

(※機種によって項目名は異なります。)

ここでは、以下の4つが選択・設定できます。

  • 1色覚(全色盲)
  • 2型3色覚(赤緑)
  • 1型3色覚(赤緑)
  • 3型3色覚(青黄)

このうち「1色覚(全色盲)」(機種によって表示は異なります)を選べば、白黒画面にすることができますよ。

なお、「色補正」「色空間シミュレート」とも、スクリーンショットは普通の色で撮影されますので注意が必要です。

筆者は、色覚異常を意識して配色・デザインすることで、色覚異常でない方にも見やすい表示となるのではないか、と考えています。デザインをされる方は、少し意識してみると面白いかもしれませんよ。

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