手ブレ補正アプリ「Gyroflow」がSONY製カメラの手ブレ補正ジャイロデータに対応

 2022年2月7日

ドローン界隈で知られているポストプロダクション向け動画手ブレ補正アプリ「Gyroflow」が最近の大型アップデートで SONY 製カメラに対応したので触れておきます。

Gyroflow の公式サイトはこちら。

執筆時点の最新バージョンは「v1.0.0-rc1」。

公式サイトによると、このバージョンでは以下のジャイロソースに対応しているとのこと。

  • GoPro (HERO 5 and later)
  • Sony (a1, a6600, a7c, a7r IV, a7 IV, a7s III, a9 II, FX3, FX6, RX0 II, RX100 VII, ZV1, ZV-E10)
  • Insta360 (OneR, SMO 4k, GO2)
  • Betaflight blackbox (CSV and binary)
  • Mobile apps:Sensor Logger、G-Field Recorder、Gyro
  • Runcam CSV (Runcam 5 Orange, iFlight GOCam GR)
  • WitMotion (WT901SDCL binary and *.txt)

(※公式ソースの原文まま。α6600 はジャイロメタデータ非対応だった気がするんですが……。間違いがあるかもしれません。)

最近発売されたソニー製ミラーレスカメラ「α」シリーズや、「RX」「ZV」 シリーズでは、動画データに手ブレ補正用ジャイロデータを記録することができます。(特定の設定が必要)

これまではソニー純正の撮影データ管理ソフト「CatalystBrowse」で、動画の手ブレ補正処理にジャイロデータを活用できましたが、今回、「Gyroflow」がソニーのジャイロデータに対応したことでワークフローの幅が広がりそうです。

ただし、「Gyroflow」での手ブレ補正処理には別途レンズプロファイルが必要で、現時点で用意されているプロファイル数はかなり限られています。

レンズプロファイルは焦点距離毎に必要なため、特にズームレンズの場合、複数のレンズプロファイルが必要となるほか、実際の手ブレ補正処理には撮影時の焦点距離情報も必要です。

とはいえ、レンズプロファイルの作成はほとんど自動でできるため、社外レンズを利用している場合でもあまり困ることはなさそうです。

昔話にはなりますが、かつては blackbox を α6300 に取り付けて、無理やり Gyroflow で手ブレ補正を掛けていた時代もあるだけに、映像の世界の進歩には目を見張るよりほかありませんね。

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