イーアクセスのADSLモデムをブリッジで使う方法。と速度比較。
イーアクセスの ADSL モデム「MegaBit Gear TE4571E」のルータ機能を使わずに PPPoE ブリッジとして使う方法です。
イーアクセスの ADSL-direct って、なんか毎年ある時期になると Windows Live とのコラボで「12Mで月額1,480円」というキャンペーンをやってる気がするんですが、この ADSL サービスで貸与される ADSL モデムです。
いまさら ADSL かよー、って話もあるんですが、WiMAX とか Xi とかの無線系ネット接続と比べたら伝送遅延も少ないし、契約の縛りも緩いので、3G回線の自宅でのオフロード用とか、とにかく安くて縛りが緩くて実用的な速さの回線を!って人にはこれって割とアリなんじゃないの?とは思うんですけどね。
ADSLモデムのルーター機能を使わない理由
プロバイダ貸与の ADSL モデムより自前ルータの方がルーティングが速くて設定もしやすいんじゃ?という単純な理由です。
自前ルーターから直接 PPPoE したほうが構成も単純で、ルータのポート開放も便利かなー。とか。
ADSLモデムと自前ルータの設定
ADSLモデム側の設定
ブラウザで「192.168.0.1」(初期状態)または「web.setup」 にアクセスします。
ログイン ID / PASS は 「root」 / 「root」。
以下のページが開いたら、左側「基本設定」 → 右側「PPPoE ブリッジ」が「使用する」 になっている事を確認。
ここで、左側の<ユーザーID>をメモしておきます。
自前ルータ側の設定(Aterm WR8700Nの場合)
自前ルータ側では「PPPoEルータ」として動作するように設定します。
WR8700N の場合、「基本設定」 → 動作モードを「PPPoEルータ」に変更
→ 「設定」ボタン
「接続先設定」で以下を入力。
- 接続先名 : 適当(例:bra.eaccess.jp)
- ユーザー名 : メモしたユーザーID(~@bra.eaccess.jp 形式)
- パスワード : 適当(例:eaccess)
その後、「設定」ボタン → 「保存」。
設定は以上です。
気になる速度の違いは?
PPPoE ブリッジ(自前ルータ)の場合
ADSL モデムのルータを使った場合
あれ?あんまり違わないような…。
ただ、ping の最小値が2ms ほど小さくなっているので、ちょっとは速くなった…。のかなぁ。よく分かりません。
4年くらい前にもこの設定はしたはずなんですが、その頃はこんなに単純な設定じゃなかったし、設定前後で通信速度が結構変わった記憶があるんですが…気のせいかもしれません。
ADSL モデム側の処理が速くなった。とか、何か理由があるのかもしれません。
これってイーモバの「おまけADSL」と同じモデムだ…
実は、その昔、イー・モバイルの3G回線を使っていると ADSL が無料で付いてくる「おまけADSL」ってのがありまして、それはそれは美味しかったんですが、これをうまいこと引き継ぎながら今年の4月末まである環境で使ってたんですね。
でも、4月末でポケファイを解約した関係で、まぁ、そんなに速くなくてもいいから、コストパフォーマンスが高くて縛りが緩い ADSL 回線を…と思って調べたら、この BBキャンペーン for Windows Live にたどりついた。というわけです。
そしたら送られてきたモデムの型番が「おまけADSL」のと全く同じだった。という(苦笑
ちなみにこのサービス、以下のような感じの人なら今でも割とアリだとは思います。
- Gmail があるからプロバイダのメールアカウントは不要
- インターネット電話は 050plus や Skype で十分
- 最低1年は使うけど、それを過ぎたら好きなときに止めたい
(1年以内の途中契約解除料は3,150円) - キャッシュバック目的で1~2年毎に乗り換えをするのは面倒
- 上りの速度はそんなに気にしない
- 自宅用回線として WiMAX / LTE を入れようか迷ってる…
- アナログ固定回線をすでに持っている(持っていない人向けプランも安いんですけどね。)
このキャンペーン。ある時突然なくなったり、ある時突然ひょっこりと現れたりするような気がするのが何とも…。なんですけどね。
平國 二郎 says:
10年前
素晴らしいサイトで大変参考になりました。コメントとは関係ないかもしれませんが
突然 勝手ながら イーアクセスのADSLモデムをブリッジで使う方法で、自前ルーターがバッハローのWZR-600DH3でもできますか?。(モデム イーモバイルTE4571E)
パソコン知識がなく老人ですし、質問先が間違っているかもしれませんが、
どうかお助けくだされば嬉しいです。よろしくお願いします。
ひろも says:
10年前
バッファローのWZR-600DHPの事かもしれません。
個別機種との相性については何とも申し上げられませんが、今回の方法はプロバイダ保証外になりますから使えなかったとしても自己責任。にはなります。
一般的にはWAN-LANルーター(この場合で言うバッファローうんぬん)からPPPoEのセッションを張るよう設定してやる形になると思いますが、お詳しくないようでしたらプロバイダ推奨の設定方法にされることをオススメします。
なお、これ以上の詳細については当方でも分かりかねますので、悪しからずご了承ください。
dait2zin28 says:
8年前
記事の内容を参考にさせていただきまして、ADSLモデムTE4571Eを
ブリッジにして、buffalloの無線ルータWZR-HP-AG300Hをつなげ
てみたところ、WEBやメールは使えるようになりました。
ですが、TE4571Eの設定画面がブラウザで「192.168.0.1」または
「web.setup」で開けなくなってしまいました。
WZR-HP-AG300HのLAN側IPアドレスは192.168.11.1となっています。
セグメントが違うと設定画面はでなくなるのでしょうか?
なにか解決策がありましたら、ご教授お願いします。
ひろも says:
8年前
そちらの環境の詳細については当方では分かりかねますが、お使いのルーターがいわゆる「WAN-LANルータ」であれば少々厳しいルーティングになっている気がします。
その前提にて回答させていただきますと、以下が解決策になるかと推測されます。
・ブラウザが動作する端末のIPアドレスをTE4571Eと同じネットワークセグメントに設定し、端末とTE4571Eを直接LAN接続する
また、別の解決策としては、これは現物での確認はしていませんが、端末からTE4571Eの設定画面へ接続したい場合のみWZR-HP-AG300HからのPPPoE接続をやめ、TE4571EのDHCPからWZR-HP-AG300HへIPアドレスを払い出してもらう、いわゆる多段ルーター動作とする方法もありそうです。
ただしこれは、TE4571EがPPPoE接続を許可する設定の状態のままでもルーターモードとしても動作する前提とはなりますが…。
その方法が可能であれば、LANケーブルをいちいち繋ぎ直す必要はなく、WZR-HP-AG300Hの上流セグメントとのルーティングも行えるのではないか、と推測致します。