「Switchbot温湿度計」で室温を±1度くらいに保ってみた話(エアコンを制御)
一般的なエアコンは意外と室温の変動が大きく、0.5~1度単位で細かく設定しても冷えすぎ・暑すぎたりしがちです。
そこで今回は「Switchbot 温湿度計」+「Switchbot ハブミニ」を組み合わせて、もっときめ細かな室温コントロールができないか、実際に試してみました。
エアコンの温度設定はちょっとおせっかい
我が家では、LDK・寝室には高機能なエアコンを買ったものの、書斎などには敢えて低機能・安価な機種を導入しました。
というのも、IoT で細かく室温を制御するつもりだったから。
最低限必要な機能として、室温が設定温度以下になったら自動停止・自動再開する機能が付いている機種を選びましたが、残念ながらそれでも若干足元が冷えすぎる傾向があり、サーキュレーターを導入しても微妙に居心地が理想に届かない。
結局のところ、再熱除湿のないエアコンは湿度の制御が弱いので、体感温度ベースで勝手にリモコン設定とは違う温度・湿度にされてしまい、蒸すか寒いかのどちらかになりがちなんですよね。
ということで最近は、Switchbot 温度センサーを自分好みの場所に置き、除湿器とセットで室温・湿度の両方をバッチリ自分好みにして、ギリギリ暑くない温度にするのが心地良いのでは?という結論にたどり着きました。
結局、メーカーもセンサー類を色々と工夫してはいるものの、そもそも壁付けのエアコン1台だけで快適な環境を作るというのは、なかなか難しいか高くつく気がして仕方なくてですね。
だから、エアコンを自力で制御してみよう、となったわけです。
Switchbotのシーン(自動)で細かく温度を調整する
ということで今回は、赤外線機器をスマートホーム化できる「Switchbot ハブミニ」と、スマート温湿度計「Switchbot 温湿度計」を組み合わせて、
- 室温が28度以上で冷房を付ける
- 室温が27度以下で冷房を消す
という、かなり狭い室温(1℃幅!)を狙った制御を組んでみました。
IFTTT を介する他社製品では温度の検知間隔が最大15分(場合によっては2時間)と長く、僕が理想とする細かな室温のコントロールは諦めていたのですが、「Switchbot ハブミニ」と「Switchbot 温湿度計」はなんとなーく、温度の検知速度が早そうな気がしていた、というのが Switchbot を選定した理由。
「Switchbot温湿度計」のクラウド連携の条件とポーリング間隔について(検知・反応速度と条件)
部屋の温度・湿度を計測して、暑くなったり寒くなったら自動でエアコンの設定温度を変えたり、蒸す・乾燥し…
設定自体はカンタンで、「Switchbot」アプリから先の制御をする「シーン」を組むだけ。
で、実際に組んだ「シーン」は以下の2つ。
温度が28度以上になったらエアコンを27度の冷房にして、
27度以下になったらエアコンを消す、というアクションを自動で行います。
プラスマイナス1.2度に室温をコントロール!
で、その結果はこんな感じ。1日を通して平均室温27.6度、プラスマイナス1.2度くらいにコントロールできました。意外と ON/OFF の回数が少なくてびっくり。
気温やエアコンのパワー、家の断熱・換気性能などにも依りますが、我が家の場合、概ね、設定温度から1度以上ズレることはない、という感じの結果になりました。
日中は扉を開け閉めする機会が多い部屋にもかかわらず、室温をかなり細かくコントロールできているのが分かります。
また、夜間は室温の変化が少なく、無用な制御が入っていないことも見て取れます。
このような「シーン」設定で室温を一定にする場合、エアコンなしで1日中室温が27度以上あることが前提にはなりますが(※この日は一日中暑かった日でした)、シーンの組み方次第では、寒くなったら暖房にする、なんてこともできるかもしれません。
とりあえず、この設定のお陰で足元が冷えすぎなくなったので、それだけでもかなり助かっています。
ネックは除湿
さて、こうなってくると、安いエアコンの除湿機能はアテにならないので何らかの方法で調湿する必要があるわけですが、それについてはまた別の課題となります。
本当はコンプレッサーを使わず、省電力で強力に除湿できる仕組みがあると良いんですけどね。
うちのHMは全館空調と熱交換換気システムが標準仕様だったのですが、ダクトなどのカビを嫌って敢えて外したので、各部屋で調湿しないといけないのはちょっと面倒なところです。
で、今のところ、寝室に超強力な除湿器を置いて寝具を乾かしつつ、(寝室のホコリが空気清浄機で落ち着いたら)扉を開けてフロア単位で除湿する戦略を取っています。意外とこれが悪くなくて。
空気をフロア全体で循環させるにはサーキュレーターも併用する必要がありますが、1つのアイディアとして参考にしてみてください。