コケコッコー共和国「山の駅よって亭」で平飼い鶏焼き肉を食べてきた話【レビュー】

 2022年10月13日

ちょっと覚えておきたいことがあったので、自分用のメモがてら、食レポなんぞを書いてみます。

今回、行ったお店は、三重県多気郡多気町の「山の駅よって亭」。

「三重県多気郡」ってのは、松坂牛で有名な「松阪市」のお隣の行政区。最近は、「VISON(ビソン)」とかいう大変にオシャレくさい宿泊観光施設ができており、ブイブイ言わせている雰囲気の町です。

※大変オシャレな VISON の景色

が、そんなこととは露知らず、雨雲を避けて目的地も決めずに高速道路を南下する道中、助手席の相方が調べて見つけてくれた、ずいぶんと味のある飲食店。それが「山の駅よって亭」です。

※ VISON から少し離れたところにある「山の駅よって亭」

松阪が近いので、てっきり松阪牛でも食べさせてもらえるのかと思いきや、いきなりデカい「とり焼肉」の旗。余白のなさが凄い。

なんでも松阪辺りでは、松阪牛だけでなく「鶏焼肉」もB級グルメとして有名なんだとか。知らなかったわー。

お店は小高い場所にあり、眼下には「勢和多気I.C.」と、

養鶏場を望みます。

この養鶏場で生育された鶏や卵が食べられるのかは不明も、ともかく、こちらのお店では平飼いの「鶏焼き肉」と「たまごかけごはん」が楽しめるのだそう。

狙って醸し出しているわけではなさそうなレトロ感が滲み出る店内。今どきなかなか無い、懐かしい雰囲気の焼肉屋さんです。

テーブルの真ん中にはドドンと有煙ロースターが鎮座。

テーブルには調味料がいろいろ。

中でも僕らが気に入ったのは、タレビンの「味噌ダレ」と壺の「おろしニンニク」の2つ。コレ、超重要。

食べ方が不明な民でも大安心のインストラクション付き。

メニューはこんな感じ(2022年8月現在)。「平飼い鶏(やわらかめ)」と「平飼い鶏(かため)」って何が違うの?と思ったら、

よほど質問されるからか、ちゃんと解説が。「平飼い鶏」ならもれなく親鳥。「やわらかめ」はムネ・ササミの部位で、「かため」はモモ肉。「塩こうじ」もモモ肉なんだそう。

その他、壁メニューもいろいろ。

ということで色々とオーダー!

まずは、こちらが旨さが激しい「平飼い鶏塩麹漬け」。

あと、平飼い鶏(やわらかめ)と、

「松阪地どり」も頼んでみました。

「肝単品」はハツとレバーの盛り合わせ。まぁ、この2部位はセットですもんね。

ということでドンドン焼いていきます。

なんだかんだで一番美味しかったのは「平飼い鶏塩麹漬け」。多分ですがこちらのお店、親鳥、かつ、モモ肉ならなんでもウマいんじゃないか、という予感。

親鳥好きにはたまらない硬さと旨さです。

そういえば、店内にはこんな警告文が。確かに「平飼い親鶏のモモ肉」は噛み切るのが難しい硬さですが、噛みしめるほどに旨味が広がる、B級グルメとしては確かな美味しさがあります。

この警告文に慄いて平飼い親鶏(やわらかめ)を頼んでしまいがちですが、味にうるさい方には断然モモ肉、つまり(かため)がオススメ。

いわゆる「ヒネ鶏」的な立ち位置の鶏と思いますので、捌きたての平飼い地鶏のような硬さともまたちょっと違いますが、いずれにせよ、歯に自信が無い人にはオススメできない雰囲気。独特の旨味があるやみつき系のお肉でしたよ。

で、卓上での味付けですが、色々と試した結果、味噌ダレ+ニンニクを添えて食べるのが一番ウマい、という結論に。これはメニューに関わらず概ねそうでした。

そして、こちらがもう1つの名物「たまごかけごはん(大)」。

ご飯はお代わり不可なものの、なんと卵は食べ放題。これで450円(2022年8月現在)、という驚きのメニューです。

卵かけご飯は、テーブル上の「かけたろう!」で食べるのがオススメなんだそう。

卵を割り入れたら、

「かけたろう!」をかけて、

焼いた「平飼い鶏塩麹漬け」を載せて食べてみました。うーん。別で食べた方がいいかな。

というか、ここでもやっぱり親鶏のモモ肉がウマイんですよね。この見事な脂身を思い出しただけで、いい気分に浸れるほど。

あと、店員さんに勧められて「だし巻きたまご」もオーダーしてみました。

そして、わざわざこの記事を書いた理由の1つである親鳥の「鶏皮」。これをオーダーし忘れてしまったので、次回は必ず頼む予定。覚えておく。

この日は休日だったため頼めませんでしたが、平日はランチもあるとのこと。特に「平飼い鶏ランチ」のコスパの高さは異常です。

総評

不幸なことに口が肥えてしまっている我々。もはや、そんじょそこらの店では満足いかない舌だからか、やはり、B級グルメっぽくはあるなぁ、という感想にはなってくるわけですが、そこは産地の味、ということで、卵かけご飯にせよ、だし巻きたまごにせよ、あまり「味の洗練」は求めずに行った方が幸せな店、というのが率直な感想にはなります。

ただ、「平飼い鶏肉(かため)」はB級グルメの域を超えた旨さですし、また、味噌ダレ+ニンニクの組み合わせも格別。お値段が手頃なこともあり、僕は再訪ありのお店と思っています。

また、健康志向だったり体調が悪い方からすれば「平飼い」というだけでも価値があるでしょうし、全体的に脂が少ない印象でしたので、健康志向の焼肉を食べたい方にも良さそう。

アラカルトだと1皿あたりの肉の量がちょっと多めだった気がするので、少食の方は量を見ながら少しずつ頼んだ方が良いかも。

それにしても、国土交通省道路局長名で商標登録済みの「道の駅」という名称を避け、「山の駅よって亭」とは、店名もなかなか考えたもの。

権利意識が希薄だと構わず権利侵害に至りそうなところ、しっかりとトラブルを回避していくあたり、したたかに長続きしそうなお店だなぁ、と感じました。

兎にも角にも、「平飼い鶏肉(かため)」が美味しいこちらのお店。松阪B級グルメ「鶏焼肉」ブランドの一翼を担うお店として、僕の記憶に深く刻み込まれたのでしたとさ。

別棟にはヤギもいたよ。

車ですぐそこにある VISON は日本最大級の商業リゾート。域内は大変心地よい雰囲気で、この立地にありながら「ミナ ペルホネン」の雑貨屋さんもあったりなど、洗練も楽しめる場所でした。

※ ホテル棟からVISONを望む
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