【レビュー】パワフルでコンパクト!ポータブル電源「BLUETTI EB55」は持ち歩けるコンセントでした【PR】
「そろそろポータブル電源が欲しいなー」と思っていたところ、ちょうど、あの「BLUETTI(ブルーティ)」さんから製品レビューのご依頼が。
ということで今回は、リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO₄)バッテリー採用で長寿命 / 容量 537Wh / 出力 700W の色々ちょうどいいポータブル電源「BLUETTI EB55」の製品レビューをお届けします。
商品提供を受けてはいるものの、忖度なしで本当のところを書いていきます。
■「BLUETTI EB55」の公式製品ページはこちら
「BLUETTI EB55」はこんなポータブル電源
さっそくですが、ポータブル電源「BLUETTI EB55」を数週間使って感じたことや、この機種の特徴などをどんどん書いていきます。
- 室内なら女性でも移動しやすい、良い感じの重さとサイズ感(実測約7.3kg)
- 「取っ手」が持ち運びにかなり便利
- 「取っ手」を畳めば天面が平らになって、また便利
→ 充電中の機器が置ける&最大15Wのワイヤレス充電対応も
- パッケージングが意外とキレイ
- 初心者でも分かりやすい、図説たっぷりの取扱説明書
- 充電方法が多様。ケーブル類は「コンセント→ACアダプタ」、「シガーソケット→XT60-F」、別売り太陽光パネル用「MC4 to XT60-F」の3つが付属。複数併用で「マルチ高速充電」「デュアル高速充電」も可能。
- 充電方法も図入りで分かりやすい。付属の AC アダプターは90W出力。
- 13台同時充電できて便利。
- シガーソケットに車載用USB充電器を挿せば、USBポートを増設可。
- LEDライト搭載。非常灯にもなります。
- USBは5ポート。地味にうれしい USB-C 100W 出力付き。機器との相性問題が少なめな USB-A が多いのは堅実な選択。
このほかの注目ポイントは、
- リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO₄)バッテリー採用で安全性と長寿命を両立
- AC 100V 出力が純正弦波。情報家電はほぼ動く。
- ディスプレイ・コンセント・USB・充電口が前面に集約。使いやすい
- 低出力時はファンが停止し、ほぼ無音。30%以上の負荷時はファンが回るがそこそこ静か
- 低負荷が続くと自動停止する機能 → いつのまにか充電切れ、になりづらい
- 24日間無充電で放置しても残量100%のまま → 自然放電はかなり少なめ?
といった辺りです。
「使えた家電」「使えなかった家電」は?
僕は根っからのインドア派ですから、停電時を想定して「BLUETTI EB55」でどこまで家電が使えるのか、実際に試してみました。
「使えた家電」と「使えなかった家電」の一覧はこんな感じ。
- 冷蔵庫
→ 使えた(後で詳細レポ) - IH調理器(100V 対応)
→ 6段階のうち1~3段階だけ使えた。時間はかかるがお湯も湧いた
- ホットクック(KN-HW24G)
→ 使えない。手動の煮込み「弱」も使えない。(小型の最下位機種なら使えそうな予感) - 電子レンジ
→ 200Wだけ使えた(機種によっては使えないかも)
- ドラム式洗濯乾燥機
→ 洗濯中「OVERLOAD」エラー(後で詳細レポ)
- ドライヤー
→ 送風のみ使えた。最大風量もOK。温風は不可 - スマホ・ノートPC・携帯ゲーム機などの情報機器
→ 使えた - テレビ
→ 使えた - サーキュレーター
→ 使えた(普通機・DCモータ機・AIスピーカー対応とも) - コードレス掃除機、ロボット掃除機の充電
→ 使えた
- コード付き掃除機
→ 弱・中のみ使えた。強は「OVERLOAD」エラー。中は若干不安定?
まとめると、「BLUETTI EB55」で使える・使えない家電の傾向はこんな感じ。
- 情報家電・小物家電・冷蔵庫・充電が必要な家電
→ ほぼ使える - モーター付き家電
→ 起動電力が大きいと、定格消費電力内でも動かない場合も - 調理家電、電熱機器
→ フルパワーだと出力不足で使えないことが多い
→ 出力を下げれば使える場合も
→ ミキサー・ブレンダー系はわりと使える
調理家電を使うなら、ポータブル電源用の低消費電力な製品を選ぶのが良いでしょう。
例えば、600W クラスの電気鍋やホテル向け電気ケトルを使えば、車内で煮炊きをしたり、お湯を沸かしてカップ麺を食べる、といった用途には十分でしょう。
軽いから運びやすい。「天面が平ら」も良い
「BLUETTI EB55」の最大の特徴は、手軽なサイズ・重さ(7.3kg)・高出力・容量、そして価格のバランスでしょう。
確かに、出力1,000W・容量1,000Whオーバーのポータブル電源なら幅広い家電が使えますが、10kg 超えが当たり前で重く、また、値段も高くなりがち。
この微妙な違いが伝わるか不安ですが「10kg 台なのか 7kg 台なのか」というのは感覚的にかなり違いが大きく、このあたりに、持ち運びの心理的ハードルがあるのは確か。
「BLUETTI EB55」は軽いから手軽に動かせるし、天面が平らだから機器の置き場にも困りづらい。
出力的に普段の電気ケトルは使えない、などの制約はあるものの、使える機器の感覚さえ掴めば、「手軽に持ち運べるコンセント」として便利。
集合住宅の駐車場での車の清掃、例えばリンサークリーナーの利用や、オール電化なアウトドアでドリップコーヒーを楽しむ、などなど、幅広い用途で役立ってくれそうです。
ワイヤレス充電対応。USBケーブル無しでもスマホを充電
「BLUETTI EB55」は天面にワイヤレス充電器を内蔵。スマホやワイヤレスイヤホンなどの機器を USB ケーブルなしでも充電できます。
電力効率的には USB 充電がオススメですが、緊急時、ケーブルがなくても機器を充電できるのは、かなりの安心感といえるでしょう。
ただ、Google Pixel といい iPhone といい、最近のスマホはレンズが出っ張っており、本機の平らな天面と密着しないためか、位置決めはシビア。
手持ちの Google Pixel 7(ケース入り)では 13~14W 出る場所もあったものの、少しでも外れると出力は半分程度に。
イザというときに使えるよう常に充電しながら表に出しておくなら、イヤホンなどの小物のワイヤレス充電器として普段使いするのが便利そうです。
停電時の冷蔵庫の電源に便利?
我が家は太陽光発電システムを導入していますが、昼間の停電時は自立運転で凌ぐとしても、夜間の停電には打つ手がありません。「BLUETTI EB55」は、そんな非常時の電源としても活躍できそうです。
「BLUETTI EB55」の取説によれば冷蔵庫の使用時間は「4~5時間(90W時)」となっていますが、最近の冷蔵庫は低消費電力化が進んでいます。実際に 270kWh/年・600Lクラスの大型冷蔵庫で試したところ、約10~11時間程度は低電圧警告が出ずに使えました。(室温18~22度。日中、普段どおり利用)(※1)
扉の開閉回数を減らせばもう少し持ちそうですし、バッテリーが切れても、冷蔵庫を開けなければ2~3時間は冷気が保てるとは聞きますので、短時間で復旧する停電なら持ちこたえられそうです。
ただ、「冷凍庫」は停電後1時間で温度が-18℃→-1℃まで上がると聞きますので、長引くなら中身を冷蔵庫に上げて早めに食べるのが良いでしょう。
「BLUETTI EB55」のバッテリー容量は、太陽光発電を導入しているお宅の冷蔵庫の予備電源として使える、ギリギリ最低ラインと言えるかもしれません。
なお、昼は太陽光発電、夜はポータブル電源で冷蔵庫を連日動かし続けるなら、夏場や陽の短い冬季、また、悪天候時まで想定すると、最低でも倍くらいの容量が欲しい気はします。
※1 資源エネルギー庁のデータによると、350L クラス以下の冷蔵庫の場合、駆動時間は3分の2程度になると見込まれます。
起動電力が大きいと「過負荷」エラー→ボタンでリセットできる
「BLUETTI EB55」で動かなかった意外な家電には、Panasonic のドラム式洗濯乾燥機「NA-VX9900L」があります。
モーター単体の消費電力が約 230W ということで、偏りやすい洗濯ものを満タン入れて回してみたところ、さすがに脱水時に「OVERLOAD(過負荷)」エラーが出て洗濯が中断。その後、普通のコンセントに変えて洗濯しなおしました。
なお、ポータブル電源側のエラーは、ボタンを押せばすぐに復帰できるので焦る必要はありません。
また、SHARP の自動調理鍋 ホットクック「KN-HW24G」も定格消費電力は 800W なのに実測 900W 超えとなりエラー。
このように、定格消費電力以上の電力を喰う家電は珍しくないので、ポータブル電源の出力には十分余裕を持つことと、有事に備えるなら事前に家電の動作確認しておくことも大事でしょう。
ポータブル電源は「2台欲しくなるモノ」?
当初は容量 1,000~2,000Wh、出力 1,200W 以上の大型ポータブル電源の購入を検討していた僕ですが、重いは高いは、でなかなか購入に至らず。
そんな僕が今回、いい感じの容量・出力・軽さの「BLUETTI EB55」を手に入れてみて思ったのは、
- ポータブル電源は、大きいのと小さいのが2つ欲しくなる
ということ。
ポタ電デビューなら、まずは取り回しの良いこの位の容量・重さ・サイズの製品を1台手に入れて、必要なら後で大きな製品「も」買う、というのは賢い方法。最初に買った小型機は恐らくは無駄にならないと確信しています。
欲を言えば、もう少しだけ高出力なら使える家電が増えるのに、と思わなくもありませんが、バランスが正義の本機なだけに、これは1つの芸術的な落とし所なんだろうな、とは感じるところです。
電気代高騰の折、別売りの太陽光発電パネルを使った電気代の削減もロマンがありますし、試しに買ってみるには良い製品なのではないかと思います。
■BLUETTI 公式サイトはこちらから